2024/08/10(土) - 15:30
ベルギーのバイクブランド、リドレーがディーラー向け展示会にて2025年モデルを発表。いよいよ正式展開が始まるエアロオールラウンダーのFALCN RSとそのミドルグレードFALCNや、待望のモデルチェンジを果たしたTTバイクのDEAN、新型のGRIFN RS、X-NIGHT RSがデビューした。
今年ツール・ド・フランスに2年連続で出場し、ヨナス・アブラハムセンの活躍によって存在感を示したウノエックス・モビリティ。その熱狂冷めやらぬなか、ウノエックスはベルギーのバイクブランド”リドレー”とのパートナーシップを発表。リドレーが世界最高峰のレースにカムバックを果たす。
そんなリドレーの2025年モデルが、ディーラー向け展示会で発表となった。ラインアップをダイジェストでお届けしよう。
まず2025年ロードバイクラインアップの中心となるのは、FALCN RS(ファルコンRS)。年始に発表されていたオールラウンドレーサーの新型であり、国内では特別カラーモデルが上陸するのみで、2025年モデルで本格的に展開が開始される。
FALCN RSはエアロダイナミクスが与えられた軽量モデルであり、これまでラインアップされていた軽量Helium、エアロのNoahを統合したようなコンセプト。そのため8月段階のカタログにはHelium、Noahの名がない。
各所にエアロ性能を高めるカムテールのチューブ形状が採用されており、エアロを意識していることが伝わるデザインとなっている。特に切り欠きの入ったシートチューブや、D型シートポストがエアロ系らしさを感じる。また、フロントフォークにディフューザーという概念を取り入れ、高速域でのエアロを高めていることも特徴だ。
そんなFALCNにミドルグレードが追加される。これはトップモデルのエッセンスを加えながら、カーボン素材をアレンジすることで手の届きやすい価格に設定したモデル。そのためフルインテグレーテッド/インターナルルーティングのステアリングシステム"F-Steerer"を採用しながらも、コラム強度を高めるためにコラムの上側を1-1/4(RSは1-1/8)へと変更している。他にもシートポストは丸型とするなど、細かい部分の仕様を変更し、扱いやすさと性能、価格のバランスが整えられている。
リドレーのロードラインアップで不動の人気を誇るモデルがFENIXシリーズだ。FENIXは最大タイヤ幅28Cを頑なに維持しており、レースシーンでは30Cも登場している今では中心的サイズもしくは少し細めに感じられるスペックだ。もちろん、より快適さとコントローラブル性能を求めれば30Cにアドバンテージがあるのだが、現在28Cは路面が綺麗なロードライドでは、快適性と操作性、軽量性のバランスが取れているため、サイクリングユースにはうってつけ。もちろん石畳のレースを走破するために生み出されているため、悪路にも対応できる安定感を備えているので、扱いやすい一台としておすすめだ。
ワイドタイヤ化の流れには新モデルのGrifnが対応する。いわゆるオールロードにカテゴライズされるモデルであり、舗装路のファストライドからライトなグラベルまでカバーできるマルチな一台。昨年デビューしたGrifnには上級グレードのGrifn RSが加わる。
クラシファイド・リドレーファクトリーチームからフィードバックを受けて開発されており、最適化されたカーボンレイアップによって軽量化を果たしている。またエアロダイナミクスも進化しており、FALCNで取り入れたフォークのディフューザーも採用し、36km/hで走行した際の空気抵抗がGrifnのノーマルモデルよりも5%低減しているという。ロードサイクリストも恩恵を受けられる性能となっていそうだ。
またタイヤクリアランスは42mmまでに設定されているため、いわゆるグラベルライドにも対応可能。舗装路とグラベルどちらも速く駆け抜けたい方にピッタリな一台だ。
そしてタイムトライアルマシンのDeanが待望のモデルチェンジを果たす。前作がデビューしたのはなんと8年前。その頃から自転車の進化は著しく、ディスクブレーキ化やエアロダイナミクスの発展、タイヤはチューブレスに移行した。
新型はそのような現在のスタンダードを採用し、ハイレベルな戦いを繰り広げるタイムトライアルで戦えるバイクに仕上げられている。開発においてはCFD(数値流体力学)の解析と、自社風洞実験施設バイクバレーを駆使し、時速55km前後で抵抗を最小化するエアロダイナミクスを実現。ハイスピードで輝く性能は世界最高峰のレースを戦うのに相応しいスペックといえよう。
リドレーが近年力を入れているのはグラベルカテゴリー。KANZOシリーズではレース用、アドベンチャー用、エントリー用を揃え、グラベルに関するニーズを一手に引き受けている。特にレース用のKanzo Fastは先述したクラシファイド・リドレーファクトリーチームのグラベルレーサーたちが使用するバイクであり、その性能は折り紙つき。
肩の力を抜いてライドを楽しむためのKanzo Adventureの2025モデルは新色が追加されている。Dark Brown-Orangeはアクセントカラーがグラデーションで変化しており、シンプルながら目をひくカラーに仕上げられている。Ocean Green-Goldのメインカラーは緑色と青色の中間とされており、こちらも特徴的な一台だ。
そして、リドレーはシクロクロスバイクの新型X-Night RSを発表した。第5世代はFALCN RSのテクノロジーを継承し、フレーム全体がカムテールのチューブとされた。ケーブル類はフル内装とされており、進化したエアロによって高速化がレースでアドバンテージとなるはずだ。またボトムブラケット部分の造形を滑らかに仕上げ、新たなシートステートチェーンステー形状とすることで、このエリアに泥が堆積しにくくなっている。
同時にジオメトリーも見直されており、高めのBBハイトや急角度のヘッドチューブ、ショート・ホイールベースによって、シクロクロスに求められる走行性能を進化させている。どのようなシチュエーションでもアグレッシブにコースを攻めることのできる一台だ。
リドレーバイクの多くはBike Craftに対応しており、フレームセット+シマノコンポーネントで購入可能。クランク長やギアなどを細かくカスタムできるため、自分にあったコンポーネントで乗り出すことができる。
今年新たなバイクがラインアップに追加されたリドレー。トレンドを押さえた新モデルばかりのため、2025年モデルには注目だ。
今年ツール・ド・フランスに2年連続で出場し、ヨナス・アブラハムセンの活躍によって存在感を示したウノエックス・モビリティ。その熱狂冷めやらぬなか、ウノエックスはベルギーのバイクブランド”リドレー”とのパートナーシップを発表。リドレーが世界最高峰のレースにカムバックを果たす。
そんなリドレーの2025年モデルが、ディーラー向け展示会で発表となった。ラインアップをダイジェストでお届けしよう。
まず2025年ロードバイクラインアップの中心となるのは、FALCN RS(ファルコンRS)。年始に発表されていたオールラウンドレーサーの新型であり、国内では特別カラーモデルが上陸するのみで、2025年モデルで本格的に展開が開始される。
FALCN RSはエアロダイナミクスが与えられた軽量モデルであり、これまでラインアップされていた軽量Helium、エアロのNoahを統合したようなコンセプト。そのため8月段階のカタログにはHelium、Noahの名がない。
各所にエアロ性能を高めるカムテールのチューブ形状が採用されており、エアロを意識していることが伝わるデザインとなっている。特に切り欠きの入ったシートチューブや、D型シートポストがエアロ系らしさを感じる。また、フロントフォークにディフューザーという概念を取り入れ、高速域でのエアロを高めていることも特徴だ。
そんなFALCNにミドルグレードが追加される。これはトップモデルのエッセンスを加えながら、カーボン素材をアレンジすることで手の届きやすい価格に設定したモデル。そのためフルインテグレーテッド/インターナルルーティングのステアリングシステム"F-Steerer"を採用しながらも、コラム強度を高めるためにコラムの上側を1-1/4(RSは1-1/8)へと変更している。他にもシートポストは丸型とするなど、細かい部分の仕様を変更し、扱いやすさと性能、価格のバランスが整えられている。
リドレーのロードラインアップで不動の人気を誇るモデルがFENIXシリーズだ。FENIXは最大タイヤ幅28Cを頑なに維持しており、レースシーンでは30Cも登場している今では中心的サイズもしくは少し細めに感じられるスペックだ。もちろん、より快適さとコントローラブル性能を求めれば30Cにアドバンテージがあるのだが、現在28Cは路面が綺麗なロードライドでは、快適性と操作性、軽量性のバランスが取れているため、サイクリングユースにはうってつけ。もちろん石畳のレースを走破するために生み出されているため、悪路にも対応できる安定感を備えているので、扱いやすい一台としておすすめだ。
ワイドタイヤ化の流れには新モデルのGrifnが対応する。いわゆるオールロードにカテゴライズされるモデルであり、舗装路のファストライドからライトなグラベルまでカバーできるマルチな一台。昨年デビューしたGrifnには上級グレードのGrifn RSが加わる。
クラシファイド・リドレーファクトリーチームからフィードバックを受けて開発されており、最適化されたカーボンレイアップによって軽量化を果たしている。またエアロダイナミクスも進化しており、FALCNで取り入れたフォークのディフューザーも採用し、36km/hで走行した際の空気抵抗がGrifnのノーマルモデルよりも5%低減しているという。ロードサイクリストも恩恵を受けられる性能となっていそうだ。
またタイヤクリアランスは42mmまでに設定されているため、いわゆるグラベルライドにも対応可能。舗装路とグラベルどちらも速く駆け抜けたい方にピッタリな一台だ。
そしてタイムトライアルマシンのDeanが待望のモデルチェンジを果たす。前作がデビューしたのはなんと8年前。その頃から自転車の進化は著しく、ディスクブレーキ化やエアロダイナミクスの発展、タイヤはチューブレスに移行した。
新型はそのような現在のスタンダードを採用し、ハイレベルな戦いを繰り広げるタイムトライアルで戦えるバイクに仕上げられている。開発においてはCFD(数値流体力学)の解析と、自社風洞実験施設バイクバレーを駆使し、時速55km前後で抵抗を最小化するエアロダイナミクスを実現。ハイスピードで輝く性能は世界最高峰のレースを戦うのに相応しいスペックといえよう。
リドレーが近年力を入れているのはグラベルカテゴリー。KANZOシリーズではレース用、アドベンチャー用、エントリー用を揃え、グラベルに関するニーズを一手に引き受けている。特にレース用のKanzo Fastは先述したクラシファイド・リドレーファクトリーチームのグラベルレーサーたちが使用するバイクであり、その性能は折り紙つき。
肩の力を抜いてライドを楽しむためのKanzo Adventureの2025モデルは新色が追加されている。Dark Brown-Orangeはアクセントカラーがグラデーションで変化しており、シンプルながら目をひくカラーに仕上げられている。Ocean Green-Goldのメインカラーは緑色と青色の中間とされており、こちらも特徴的な一台だ。
そして、リドレーはシクロクロスバイクの新型X-Night RSを発表した。第5世代はFALCN RSのテクノロジーを継承し、フレーム全体がカムテールのチューブとされた。ケーブル類はフル内装とされており、進化したエアロによって高速化がレースでアドバンテージとなるはずだ。またボトムブラケット部分の造形を滑らかに仕上げ、新たなシートステートチェーンステー形状とすることで、このエリアに泥が堆積しにくくなっている。
同時にジオメトリーも見直されており、高めのBBハイトや急角度のヘッドチューブ、ショート・ホイールベースによって、シクロクロスに求められる走行性能を進化させている。どのようなシチュエーションでもアグレッシブにコースを攻めることのできる一台だ。
リドレーバイクの多くはBike Craftに対応しており、フレームセット+シマノコンポーネントで購入可能。クランク長やギアなどを細かくカスタムできるため、自分にあったコンポーネントで乗り出すことができる。
今年新たなバイクがラインアップに追加されたリドレー。トレンドを押さえた新モデルばかりのため、2025年モデルには注目だ。
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