2024/08/06(火) - 12:47
終盤に未舗装路が設定されたアークティックレース・オブ・ノルウェー第2ステージは集団スプリントで決着。マグナス・コルトによる圧巻のリードアウトを受けたアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が、2日連続で勝利を掴んだ。
北極圏を巡るアークティックレース・オブ・ノルウェー(UCI.Pro)は2日目を迎え、この日はベイアルンからファウスケを繋ぐ178.1kmで争われた。序盤に1級山岳(距離9.1km/平均6.2%)と2級山岳(距離3.1km/平均7.6%)を越えるものの、その後は平坦路が続く丘陵ステージ。見所は終盤に登場する6.3kmの未舗装路区間で、その後はファウスケに設定された短いコースを2周回する。
序盤に逃げグループを形成したのは、前日も逃げた山岳賞ジャージを着るイェーレ・ヨハニンク(オランダ、TDTユニベット)ら4名。プロ10年目を迎えたシモン・ペロー(スイス、チューダー・プロサイクリング)とチームコープ・レプソルからは2名が入り、ウノエックス・モビリティが先導するメイン集団に4分弱の差をつける。最初の1級と2級山岳をヨハニンクが連続でトップ通過し、狙い通り山岳ポイントを加算した。
逃げとプロトンとの差はフィニッシュまでの残り距離と綺麗に比例するように減少し、3級山岳セリャスネス・サミット(35.3km地点)に入る頃に1分を切る。登りでペローが加速して3名を引き離すと、下りでストーム・インゲブリクセン(ノルウェー、チームコープ・レプソル)が合流。先頭2名でこの日最後の3級山岳に突入した。
その登りでもペローは力強く踏み込み、インゲブリクセンを引き離し再び単独となる。そのままペローが未舗装路区間に入るなか、47秒後方のメイン集団ではその手前(残り20km地点)で落車が発生。前日2位でヤングライダー賞ジャージを着るミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス)が巻き込まれ、骨折はなかったものの臀部や肘を打ちつけ棄権した。
また未舗装路を抜けた所では優勝候補の1人であるトビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)がパンクで脱落。残り8kmでプロトンはペローを飲み込み、コーナーの多いテクニカルなコースでもトレインを崩さないウノエックスが先頭で最終ストレートへ。
前日のリプレイのようにマグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)の力強いリードアウトからアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー)がスプリントを開始。その背後についたトム・ファンアスブルック(ベルギー、イスラエル・プレミアテック)は最後までクリストフを抜くことができず、37歳のベテランスプリンターが母国ノルウェーで2連勝を飾った。
黄色リーダージャージを着用し、プロ通算94勝目を飾ったクリストフ。「レースを通して素晴らしいチームワークで、最後はマグナス(コルト)による最高のリードアウトだった。僕は最後の100mを踏み込むだけだった」と喜んだ。
翌日の第3ステージは1級山岳を駆け上がる大会唯一の山岳フィニッシュ。最終日は丘陵ステージのためこのクイーンステージでの区間優勝者が総合優勝を大きく引き寄せる。
北極圏を巡るアークティックレース・オブ・ノルウェー(UCI.Pro)は2日目を迎え、この日はベイアルンからファウスケを繋ぐ178.1kmで争われた。序盤に1級山岳(距離9.1km/平均6.2%)と2級山岳(距離3.1km/平均7.6%)を越えるものの、その後は平坦路が続く丘陵ステージ。見所は終盤に登場する6.3kmの未舗装路区間で、その後はファウスケに設定された短いコースを2周回する。
序盤に逃げグループを形成したのは、前日も逃げた山岳賞ジャージを着るイェーレ・ヨハニンク(オランダ、TDTユニベット)ら4名。プロ10年目を迎えたシモン・ペロー(スイス、チューダー・プロサイクリング)とチームコープ・レプソルからは2名が入り、ウノエックス・モビリティが先導するメイン集団に4分弱の差をつける。最初の1級と2級山岳をヨハニンクが連続でトップ通過し、狙い通り山岳ポイントを加算した。
逃げとプロトンとの差はフィニッシュまでの残り距離と綺麗に比例するように減少し、3級山岳セリャスネス・サミット(35.3km地点)に入る頃に1分を切る。登りでペローが加速して3名を引き離すと、下りでストーム・インゲブリクセン(ノルウェー、チームコープ・レプソル)が合流。先頭2名でこの日最後の3級山岳に突入した。
その登りでもペローは力強く踏み込み、インゲブリクセンを引き離し再び単独となる。そのままペローが未舗装路区間に入るなか、47秒後方のメイン集団ではその手前(残り20km地点)で落車が発生。前日2位でヤングライダー賞ジャージを着るミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス)が巻き込まれ、骨折はなかったものの臀部や肘を打ちつけ棄権した。
また未舗装路を抜けた所では優勝候補の1人であるトビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)がパンクで脱落。残り8kmでプロトンはペローを飲み込み、コーナーの多いテクニカルなコースでもトレインを崩さないウノエックスが先頭で最終ストレートへ。
前日のリプレイのようにマグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)の力強いリードアウトからアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー)がスプリントを開始。その背後についたトム・ファンアスブルック(ベルギー、イスラエル・プレミアテック)は最後までクリストフを抜くことができず、37歳のベテランスプリンターが母国ノルウェーで2連勝を飾った。
黄色リーダージャージを着用し、プロ通算94勝目を飾ったクリストフ。「レースを通して素晴らしいチームワークで、最後はマグナス(コルト)による最高のリードアウトだった。僕は最後の100mを踏み込むだけだった」と喜んだ。
翌日の第3ステージは1級山岳を駆け上がる大会唯一の山岳フィニッシュ。最終日は丘陵ステージのためこのクイーンステージでの区間優勝者が総合優勝を大きく引き寄せる。
アークティックレース・オブ・ノルウェー2023第2ステージ結果
1位 | アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | 4:05:38 |
2位 | トム・ファンアスブルック(ベルギー、イスラエル・プレミアテック) | |
3位 | マグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | |
4位 | エミリアン・ジャニエール(フランス、トタルエネルジー) | |
5位 | マックス・カンター(ドイツ、アスタナ・カザクスタン) |
個人総合成績
1位 | アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | 7:48:50 |
2位 | トム・ファンアスブルック(ベルギー、イスラエル・プレミアテック) | +0:10 |
3位 | マグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | +0:13 |
4位 | パスカル・エインコールン(オランダ、ロット・デスティニー) | +0:14 |
5位 | マウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー) | +0:15 |
その他の特別賞
ポイント賞 | アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) |
山岳賞 | イェーレ・ヨハニンク(オランダ、TDTユニベット) |
ヤングライダー賞 | マウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー) |
チーム総合成績 | ウノエックス・モビリティ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp