パリ五輪の男子個人タイムトライアルで落車したルーク・プラップ(オーストラリア)が病院に搬送され腹部の手術を受けたことが分かった。同選手は8月3日に行われるロードレースのメンバーだが、出場については不明だ。



パリ五輪の個人TTで落車し、レースを棄権したルーク・プラップ(オーストラリア) photo:CorVos

ルーク・プラップ(オーストラリア)が落車したのは7月27日(土)に行われたパリ2024オリンピックのタイムトライアル男子。32.4kmコースで34名中26番手でスタートしたプラップは、第1中間計測(13.4km)をその時点で2番目に早いタイムで通過。しかし直後に雨で濡れた路面にタイヤを滑らせて落車した。

自ら立ち上がれないほど身体にダメージを負ったプラップは棄権し、そのままパリの病院へ搬送。オーストラリア自転車チームは「プラップの状態は安定しており、検査を待っている状態」と伝え、翌日の7月28日(日)に「プラップは腹部の手術を受けた。怪我の詳細について現時点で不明である」と報告した。

今年イネオス・グレナディアーズから母国オーストラリアのワールドチーム、ジェイコ・アルウラーに移籍したプラップは23歳。1月に国内選手権のロードレースを3連覇し、個人TTでも2度目の優勝で2冠を達成。5月のジロ・デ・イタリアに出場後は長期の合宿から7月のツアー・オブ・オーストリアを経て、万全のコンディションでパリ五輪に臨んでいた。

詳細な怪我の状態が明らかになっていないプラップだが、SNSには女子個人TTで金メダルを獲得したグレース・ブラウンと、笑顔で写るツーショットが投稿されている。

8月3日(土)に行われる男子ロードレースにも出場予定だったプラップ。現時点で出場の可否は不明だが、オーストラリア代表はマイケル・マシューズとサイモン・クラークの2名での出場が濃厚と見られている。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos