2024/07/27(土) - 21:50
Jプロツアー第11戦の佐木島ロードレースが行われ、終盤に抜け出した中井唯晶が優勝。2位に石原悠希が入り、シマノレーシングが1-2フィニッシュを飾った。
5月以来の開催となるJプロツアー第11戦は、広島県三原市の佐木島でのレース。昨年はジャパンサイクルリーグのレースとして開催されたが、今年はJプロツアーのレースとして2回目の開催となる。
三原市の沖、瀬戸内海に浮かぶ佐木島の海岸線に沿うように設定されたコースは1周10.5km。序盤と終盤の2箇所に登りがあるが、いずれも40mほどの高低差。ハードなコースではないものの、40℃に迫る猛暑が厳しさを増幅させる。
午前10時過ぎ、11周115.5kmのレースがスタート。地元チームのヴィクトワール広島のメンバーが積極的に動く中、2周目までに23名の集団が先行する。主要チームがメンバーを送り込んだこともあってか、後続の集団との差は一気に広がり、4周目には1分を越える差となった。その後も差は広がり続け、レース前半で勝負は早くも先頭集団に絞られた。
後半に入ると、先頭集団から飛び出しを図る動きが目立ち始める。いずれも長続きしないアタックが繰り返される中、残り2周に入ったところで飛び出した阿部嵩之(ヴェロリアン松山)は、後続との差を30秒前後まで一気に広げて単独先行。そのまま最終周回に入っていく。
しかし中井唯晶(シマノレーシング)、小野寺玲(ヴィクトワール広島)、佐藤光(チームサイクラーズスネル)、津留崚(CIEL BLEU KANOYA)、阿見寺俊哉(弱虫ペダルサイクリングチーム)ら5名の追走集団が残り半周ほどで阿部に追いつく。さらに石原悠希(シマノレーシング)、阿曽圭佑(Sparkle Oita Racing Team)の2名も追いつき、8名での勝負へ。
残り3kmから始まる登り区間での攻防から抜け出したのは中井。フィニッシュ前に単独で姿を現し、何度もウィニングポーズを決める余裕を見せて今シーズン初優勝。2位争いのスプリントを石原が制し、シマノレーシングが1-2フィニッシュを決めた。一方で、地元チームの期待を背負った小野寺が3位に食い込み、表彰台の一角を確保して見せた。
「今日はリーダージャージに近い石原に勝ってもらう作戦で臨んだ。暑かったので前半はみんな動きたくないと思っていたのか、自分と石原を含め20名くらいの集団が出来上がった。開いた差を詰めるために後ろの集団は消耗していたと思うので、先手を打ったことが有利な展開になったと思う。
終盤に阿部(嵩之)さんが1人で行ったけれど、それよりも2人残していたヴィクトワールなど他のチームの動きを警戒し、不利にならないように動いた。阿部さんに追いついたところで後ろから石原が飛んできてくれて、良い動きをしてくれたと思う。今日は3名での出走だったので、5、6名いる他チームより不利ではあったが、先手を打てたことが勝利につながったと思う。
明日のクリテリウムは寺田(吉騎)と石原に勝ってもらえるようにアシストに回るつもり。ジャージの可能性もあるので、もう一回集中したい」
5月以来の開催となるJプロツアー第11戦は、広島県三原市の佐木島でのレース。昨年はジャパンサイクルリーグのレースとして開催されたが、今年はJプロツアーのレースとして2回目の開催となる。
三原市の沖、瀬戸内海に浮かぶ佐木島の海岸線に沿うように設定されたコースは1周10.5km。序盤と終盤の2箇所に登りがあるが、いずれも40mほどの高低差。ハードなコースではないものの、40℃に迫る猛暑が厳しさを増幅させる。
午前10時過ぎ、11周115.5kmのレースがスタート。地元チームのヴィクトワール広島のメンバーが積極的に動く中、2周目までに23名の集団が先行する。主要チームがメンバーを送り込んだこともあってか、後続の集団との差は一気に広がり、4周目には1分を越える差となった。その後も差は広がり続け、レース前半で勝負は早くも先頭集団に絞られた。
後半に入ると、先頭集団から飛び出しを図る動きが目立ち始める。いずれも長続きしないアタックが繰り返される中、残り2周に入ったところで飛び出した阿部嵩之(ヴェロリアン松山)は、後続との差を30秒前後まで一気に広げて単独先行。そのまま最終周回に入っていく。
しかし中井唯晶(シマノレーシング)、小野寺玲(ヴィクトワール広島)、佐藤光(チームサイクラーズスネル)、津留崚(CIEL BLEU KANOYA)、阿見寺俊哉(弱虫ペダルサイクリングチーム)ら5名の追走集団が残り半周ほどで阿部に追いつく。さらに石原悠希(シマノレーシング)、阿曽圭佑(Sparkle Oita Racing Team)の2名も追いつき、8名での勝負へ。
残り3kmから始まる登り区間での攻防から抜け出したのは中井。フィニッシュ前に単独で姿を現し、何度もウィニングポーズを決める余裕を見せて今シーズン初優勝。2位争いのスプリントを石原が制し、シマノレーシングが1-2フィニッシュを決めた。一方で、地元チームの期待を背負った小野寺が3位に食い込み、表彰台の一角を確保して見せた。
「今日はリーダージャージに近い石原に勝ってもらう作戦で臨んだ。暑かったので前半はみんな動きたくないと思っていたのか、自分と石原を含め20名くらいの集団が出来上がった。開いた差を詰めるために後ろの集団は消耗していたと思うので、先手を打ったことが有利な展開になったと思う。
終盤に阿部(嵩之)さんが1人で行ったけれど、それよりも2人残していたヴィクトワールなど他のチームの動きを警戒し、不利にならないように動いた。阿部さんに追いついたところで後ろから石原が飛んできてくれて、良い動きをしてくれたと思う。今日は3名での出走だったので、5、6名いる他チームより不利ではあったが、先手を打てたことが勝利につながったと思う。
明日のクリテリウムは寺田(吉騎)と石原に勝ってもらえるようにアシストに回るつもり。ジャージの可能性もあるので、もう一回集中したい」
Jプロツアー第11戦 佐木島ロードレース
1位 | 中井唯晶(シマノレーシング) | 2時間40分17秒 |
2位 | 石原悠希(シマノレーシング) | +10秒 |
3位 | 小野寺玲(ヴィクトワール広島) | +10秒 |
4位 | 阿見寺俊哉(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +10秒 |
5位 | 阿曽圭佑(スパークルおおいたレーシングチーム) | +10秒 |
6位 | 津留 崚(シエルブルー鹿屋) | +10秒 |
山陽建設周回賞(3周完了時)宇賀隆貴(さいたま佐渡サンブレイブ)
阪井養魚場周回賞(6周完了時)柴田雅之(ヴィクトワール広島)
広島トヨタ周回賞(9周回完了時)阿部嵩之(ヴェロリアン松山)
敢闘賞 阿部嵩之(ヴェロリアン松山)
広島県民賞 小野寺玲(ヴィクトワール広島)
text&photo:Satoru Kato
阪井養魚場周回賞(6周完了時)柴田雅之(ヴィクトワール広島)
広島トヨタ周回賞(9周回完了時)阿部嵩之(ヴェロリアン松山)
敢闘賞 阿部嵩之(ヴェロリアン松山)
広島県民賞 小野寺玲(ヴィクトワール広島)
text&photo:Satoru Kato
Amazon.co.jp