2024/07/27(土) - 08:33
ベルギーを舞台にした5日間のツール・ド・ワロニーが閉幕。今年チューダー・プロサイクリングに移籍したマッテオ・トレンティン(イタリア)が区間1勝を挙げ、総合で同タイムのコービン・ストロングを退け総合優勝を飾った。
ツール・ド・フランスが閉幕した翌日の7月22日(月)にスタートした第45回ツール・ド・ワロニー(UCI2.Pro)。ベルギー西部のワロン地方を舞台に短い急坂や石畳の詰め込まれた5日間のステージレースで、パリ五輪やシーズン後半戦での成功を狙う選手たちによる熱き戦いが繰り広げられた。
昨年はフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)が区間2勝を挙げ総合優勝に輝いたように、大会を通して長い登りはなく、各ステージでの区間順位に伴うボーナスタイムが総合争いを左右する本大会。9つのワールドチームを含む全18チームが出場し、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)で総合優勝を目指すためツール・ド・フランスのメンバー外となった昨年のシャンゼリゼ覇者ヨルディ・メーウス(ベルギー)の走りが注目された。
大会初日は後半4箇所に石畳が設定された細かい起伏のある179.2kmで争われ、マディス・ミケルス(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ)ら若手を退けたそのメーウスがスプリント勝利。2日目も大集団による集団スプリントに持ち込まれ、積極的にメイン集団を牽引したイスラエル・プレミアテックが終盤トレインを並べる。そして残り100mから踏み込んだコービン・ストロング(ニュージーランド)が、約2ヶ月振りのレースで先頭フィニッシュした。
後半に2つの1級山岳(いずれも登坂距離4km以下)を含むコースを2周半する3日目は、序盤に5名が逃げを打つ。逃げ切った集団はマルクス・フールゴー(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)とジミー・ヤンセンス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)に絞られ、残り500mで仕掛けたノルウェー王者フールゴーが勝利した。
大会4日目の混戦となった集団スプリントは、UAEチームエミレーツから今年チューダー・プロサイクリングに移籍したマッテオ・トレンティン(イタリア)が勝利し、ストロングを総合で抜いたトレンティンはリーダージャージを着用。最終5日目は終盤にスプリントを嫌った選手たちが激しいアタック合戦を繰り広げ、サムエル・ワトソン(イギリス、グルパマFDJ)が残り2kmで抜け出す。プロ2年目の22歳ワトソンは集団を振り切り、プロ初勝利を飾った。
ワトソンの独走を許した集団先頭はストロングが獲り、区間2位でボーナスタイム6秒を加算。これによりトレンティンと総合で同タイムに並んだものの、各ステージでの順位に基づき総合優勝はトレンティンの手に。「総合優勝したが強さを見せたストロングを祝福したい。今日チームは気持ちのこもった走りを見せ、集団をコントロールしてくれた」とチームメイトに感謝を伝えた。
ツール・ド・フランスが閉幕した翌日の7月22日(月)にスタートした第45回ツール・ド・ワロニー(UCI2.Pro)。ベルギー西部のワロン地方を舞台に短い急坂や石畳の詰め込まれた5日間のステージレースで、パリ五輪やシーズン後半戦での成功を狙う選手たちによる熱き戦いが繰り広げられた。
昨年はフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)が区間2勝を挙げ総合優勝に輝いたように、大会を通して長い登りはなく、各ステージでの区間順位に伴うボーナスタイムが総合争いを左右する本大会。9つのワールドチームを含む全18チームが出場し、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)で総合優勝を目指すためツール・ド・フランスのメンバー外となった昨年のシャンゼリゼ覇者ヨルディ・メーウス(ベルギー)の走りが注目された。
大会初日は後半4箇所に石畳が設定された細かい起伏のある179.2kmで争われ、マディス・ミケルス(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ)ら若手を退けたそのメーウスがスプリント勝利。2日目も大集団による集団スプリントに持ち込まれ、積極的にメイン集団を牽引したイスラエル・プレミアテックが終盤トレインを並べる。そして残り100mから踏み込んだコービン・ストロング(ニュージーランド)が、約2ヶ月振りのレースで先頭フィニッシュした。
後半に2つの1級山岳(いずれも登坂距離4km以下)を含むコースを2周半する3日目は、序盤に5名が逃げを打つ。逃げ切った集団はマルクス・フールゴー(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)とジミー・ヤンセンス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)に絞られ、残り500mで仕掛けたノルウェー王者フールゴーが勝利した。
大会4日目の混戦となった集団スプリントは、UAEチームエミレーツから今年チューダー・プロサイクリングに移籍したマッテオ・トレンティン(イタリア)が勝利し、ストロングを総合で抜いたトレンティンはリーダージャージを着用。最終5日目は終盤にスプリントを嫌った選手たちが激しいアタック合戦を繰り広げ、サムエル・ワトソン(イギリス、グルパマFDJ)が残り2kmで抜け出す。プロ2年目の22歳ワトソンは集団を振り切り、プロ初勝利を飾った。
ワトソンの独走を許した集団先頭はストロングが獲り、区間2位でボーナスタイム6秒を加算。これによりトレンティンと総合で同タイムに並んだものの、各ステージでの順位に基づき総合優勝はトレンティンの手に。「総合優勝したが強さを見せたストロングを祝福したい。今日チームは気持ちのこもった走りを見せ、集団をコントロールしてくれた」とチームメイトに感謝を伝えた。
ツール・ド・ワロニー2024第1ステージ結果
1位 | ヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | 4:03:11 |
2位 | マディス・ミケルス(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
3位 | ポール・ペンウェット(フランス、グルパマFDJ) |
第2ステージ結果
1位 | コービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック) | 4:04:23 |
2位 | エミリアン・ジャニエール(フランス、トタルエネルジー) | |
3位 | ポール・ペンウェット(フランス、グルパマFDJ) |
第3ステージ結果
1位 | マルクス・フールゴー(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | 4:46:53 |
2位 | ジミー・ヤンセンス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:02 |
3位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、チューダー・プロサイクリング) | +0:43 |
第4ステージ結果
1位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、チューダー・プロサイクリング) | 4:20:03 |
2位 | ティモ・キーリッヒ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
3位 | エミリアン・ジャニエール(フランス、トタルエネルジー) |
第5ステージ結果
1位 | サムエル・ワトソン(イギリス、グルパマFDJ) | 4:47:48 |
2位 | コービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック | +0:04 |
3位 | ティモ・キーリッヒ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) |
個人総合成績
1位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、チューダー・プロサイクリング) | 22:02:46 |
2位 | コービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック) | |
3位 | アレックス・キルシュ(ルクセンブルク、リドル・トレック) | +0:15 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マッテオ・トレンティン(イタリア、チューダー・プロサイクリング) |
山岳賞 | ジミー・ヤンセンス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) |
ヤングライダー賞 | フレデリク・ワンダール(デンマーク、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) |
チーム総合成績 | イスラエル・プレミアテック |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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