先日閉幕したツール・ド・フランスで落車、棄権したプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が第3腰椎の横突起を非転位骨折していると報告。パリ五輪はもちろんブエルタ・ア・エスパーニャの出場も不透明となっている。



ツール第12ステージの残り12km地点で落車したプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos

「人生は時として辛いことがある。ツール・ド・フランス後の精密検査の結果、第3腰椎の横突起を非転位骨折していることが分かった。そのためレッドブル・アスリート・パフォーマンス・センターでリカバリーを行った。ゆっくりとではあるが自転車に戻り、回復に励んでいる」と、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)は自身のSNSで伝えた。

ログリッチが落車したのは、先日閉幕したツール・ド・フランス第12ステージの終盤。右半身を打ちつけたログリッチは右肩のジャージが破れながら完走したものの、翌日に棄権。当時は骨折など怪我の詳細は明らかにされていなかった。

注目されるのは過去に総合3連覇(2019〜21年)を成し遂げたブエルタ・ア・エスパーニャ(8月17日〜)への出場だが、レッドブルのラルフ・デンクGMは「プリモシュは現在インドアトレーナーで軽度の練習をしている。ブエルタへの出場はまだ分からない」とコメント。ブエルタにはツール第9ステージで足首を骨折したアレクサンドル・ウラソフ(ロシア)の出場も予定されていたが、同様にその可否は不明のままだ。

またログリッチは大会2連覇が懸かっていたパリ五輪の個人タイムトライアル(7月27日)も不出場。同じスロベニア出身のタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)もロード世界選手権に注力すべくロードレースを含め出場を見送ったため、ヤン・トラトニクがスロベニア代表として出場する。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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