ツール・ド・フランス期間中、リドレーと2年連続のツール・ド・フランス出場を叶えたウノエックス・モビリティが2025年からのパートナーシップ締結を発表した。2034年までの10年間という超大型契約であり、双方にメリットをもたらすものだと語られている。



リドレーとの契約を締結したウノエックス・モビリティ photo:A.S.O.

ベルギー拠点のリドレーと、今年ノルウェーのプロサイクリングチームであるウノエックス・モビリティのパートナーシップは2025年1月1日から2034年末までという10年間。過去例の無い超大型契約であることで大きく話題を呼んでいる。2024年、ビッグチームとの契約を持たなかったリドレーにとっては1年ぶりのトップレース復帰だ。

ウノエックスにとって、リドレーとの契約はバイク供給のみならず、リドレーが所有するバイクバレー(リドレーやレイザーなどの出資によって誕生した風導実験やフィッティング、ヘルスルームなどを揃える複合施設)を使ってパフォーマンス向上に役立てるというメリットも生まれる。「当社の長年にわたる製品開発の伝統と、チームのライダーの経験が融合によって新たな成功が生まれ、ツール・ド・フランスで優勝するというエキサイティングな目標を叶えます」とリドレーの公式発表にはコメントされている。

若手注目株のヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)。ツール前半はマイヨアポワを着用した photo:A.S.O.

「リドレーとの提携にワクワクしています。私がプロトンにいたころから、リドレーはエアロモデルのリーダーとして確立していたことを覚えています。パフォーマンス、そして空力の最適化は私たちの優先事項であり、長期的なコラボレーションでどちらも成功させることに強い意欲を持っています。選手にとっては風洞やバイクフィッティングなど、バイクバレーのあらゆる設備を利用できることも大きな支えとなりますし、他のチームパートナーとも協力して空力面で抜きん出た製品開発に努めたい。この契約は今後10年間、チームとして成長するための第一歩となります」と、かつてトッププロとして活躍し、現在チームGMを務めるトル・フースホフト氏は話している。

text:So Isobe

最新ニュース(全ジャンル)