KINANと愛三工業、VC FUKUOKAが出場するインドネシアのステージレース「ツール・ド・バニュワンギ・イジェン」初日にライアン・カバナ(オーストラリア)が逃げ切り勝利。幸先よくキナンにリーダージャージをもたらしている。



ライアン・カバナ(オーストラリア、KINAN Racing Team)と當原隼人(愛三工業レーシングチーム)が入った逃げグループ photo:TDBI2024 / Rendra Kurnia

現在開催中の「ツール・ド・バニュワンギ・イジェン(UCI2.2)」は、ジャワ島東部のリゾート地であるバニュワンギを拠点に周辺地域を駆け巡る4日間のステージレース。最終日には20%を超える斜度が12km続く(公式発表)と噂のイジェン山が文字通り高い壁となって選手たちを待ち受ける。

コロナ禍を経て5年ぶり開催となったインドネシアレースには、トレンガヌやルージャイ、LXといったお馴染みのアジアチームが出場する中、日本からはKINAN Racing Team(ライアン・カバナ、ドリュー・モレ、山本元喜、トマ・ルバ、新城雄大)と愛三工業レーシングチーム(渡邊翔太郎、岡本隼、草場啓吾、當原隼人、石上優大)、さらにVC福岡(ベンジャミ・プラデス、向川尚樹、横塚浩平、中島雅人、南和人)が参戦中だ。

130.4kmで争われる初日はレース中盤に9人の逃げグループが生まれ、結果的にメイン集団を1分12秒引き離して逃げ切り達成。残り1.5kmでのアタックに反応したカバナが4人のフィニッシュスプリントを制してリーダージャージをもぎ取った。逃げグループに入った當原隼人(愛三工業レーシングチーム)は26秒遅れの8位、メイン集団の先頭は岡本隼(愛三工業レーシングチーム)が獲っている。

ツール・ド・バニュワンギ初日を制したライアン・カバナ(オーストラリア、KINAN Racing Team) photo:TDBI2024 / Rendra Kurnia

ポイント賞と個人総合で首位に立ったライアン・カバナ(オーストラリア、KINAN Racing Team) photo:TDBI2024 / Rendra Kurnia

3回通過する中間スプリントで2度トップ通過し、さらにステージ優勝でボーナスタイムを稼いだカバナは2位選手に対して7秒差をマーク。「仕掛けるべきタイミングを見極めてうまく走ることができた。最後までパーフェクトにレースを進められて勝てたのでとてもうれしい」とチームリリースの中で語っている。

第2ステージは日本時間の先ほどフィニッシュし、ボーラ・ハンスグローエとアスタナ・カザクスタンを渡り歩いたマルティン・ラース(エストニア、フェレイ・クイックパンダ・ポディウム・モンゴリア)が集団スプリントを制した。
ツール・ド・バニュワンギ・イジェン2024第1ステージ
1位 ライアン・カバナ(オーストラリア、KINAN Racing Team) 2:45:28
2位 ボリス・クラーク(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタル)
3位 ムハマド・イマム・アリフィン(インドネシア、ヌサンタラサイクリングチーム)
4位 タリレーン・ウェルシュ(オーストラリア、CCACHE x Par Küp)
5位 メトケル・イヨブ(エリトリア、トレンガヌサイクリングチーム)
個人総合成績、特別賞
個人総合成績 ライアン・カバナ(オーストラリア、KINAN Racing Team)
ポイント賞 ライアン・カバナ(オーストラリア、KINAN Racing Team)
チーム総合成績 ヌサンタラサイクリングチーム

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