2024/08/16(金) - 15:00
イタリアンタイヤブランドとして知られるチャレンジ。職人の技巧息づくハンドメイドを特徴とした名門ブランドのフラッグシップロードタイヤ、"HTLR CRITERIUM RS"をインプレッション。
ロード用のフラッグシップモデルとしてラインアップされている「HTLR CRITERIUM RS」。スピードとグリップ、耐久性の3つがバランスの取れたレーシングタイヤになっている。手作業による伝統の製法で作られるハンドメイドタイヤである。
トレッドには天然ゴムを採用し、優れたコントロール性能と衝撃吸収性を兼ね備えている。トレッドパターンはセンタースリックで、サイドにパターンが入る。さらに、SMARTPRIMEコンパウンドを採用し、転がり抵抗の少ないタイヤである。
ケーシングには350TPIのコアスパンコットンケーシングを採用し、軽量性と快適性に優れるチューブレスレディタイヤに仕上がっている。
タイヤ内部にはエア漏れを防止し、耐パンク性能を向上させるプロテクションコーティングが施される。ビード部分にもリムとの擦傷を防ぐため、保護ストリップが加わり長寿命化を実現している。
カラーはブラック/ホワイトとブラック/ブラック2色が展開される。サイズは700x25mm、27mmと3サイズが展開される。価格は13,200円(税込)で、取り扱いはアキボウだ。
それでは、編集部インプレッションに移っていこう。
―編集部インプレッション
これまで多くのブランドのエントリーモデルからレーシングモデルまでチューブラーやチューブレス、クリンチャータイヤをテストし、タイヤに合わせて多くのTPUチューブもテストしてきた編集部員の高木がチャレンジのレーシングチューブレスタイヤ「HTLR CRITERIUM RS」をテストしていく。
チャレンジのタイヤというと私自身もシクロクロスをやっていることもあり、前シクロクロス世界王者トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が使用しているタイヤのイメージが強い。今回、テストしていくのは700×27Cでレース界でもスタンダードになってくるタイヤ幅だ。重量は実測値で252gと他社の軽量モデルのチューブレスタイヤと比較をしても同等の軽さを備えている。
タイヤの装着に関しては、ハンドメイドではないチューブレスタイヤではチューブレスホイールのリムの中央部に左右のタイヤビードを寄せ集めやすいため、フロアポンプでもビードを上げやすい。一方で、ハンドメイドタイヤは平たい状態であり装着状態のように丸みを帯びた状態ではない。
タイヤの滑りを良くし、ビードが上がりやすくするために石鹸水は濃度を濃くし、しっかり泡立ちをさせてホイールにタイヤを嵌めていく。そして、ブースター付きのポンプを使用し、一気に空気を送り込むことで、ビードを上げることで装着できた。
シーラントは前後共に40mlを入れると、チューブレスレディということもあり、タイヤのサイドから極少量のシーラントが出てくる。シーラント前提のチューブレスレディタイヤであるため、ホイールを回転させつつ、シーラントを馴染ませていった。
今回はレーシングチューブレスタイヤであり、耐久性にも優れるとのことで、東京や神奈川の山岳地帯抜ける220kmのトレーニングライドや雨の中など、様々なコンディションでタイヤ性能や耐久性を確認しつつ、1000kmを超える長期インプレッションを実施した。
チャレンジ HTLR CRITERIUM RSのタイヤサイドに刻印されている適正空気圧は4.5〜6bar(65〜85psi)。その空気圧の範囲内でテストを行っていく。因みに、体重は61kgでチューブレスタイヤでは空気圧3.8〜5barで運用している。
ゼロ発進から加速していく時も非常にスムーズで、ハンドメイドチューブレスタイヤということもあり、チューブラーのような軽量感で加速していってくれる。スピードが乗ってからも、チューブレス特有の転がりの軽さで、平地の巡行も速度維持をしやすい。
タイヤ自体も軽量で登りも軽快にクリアできる。ヒルクライムはもちろんのこと、スピードの上下が激しいクリテリウムで、180°ターンからコーナーの立ち上がりなど、タイヤの軽さが活かせるシーンでこの性能はメリットとなるだろう。
コーナーリングでは、サイドのドット上のパターンが路面を捉えながら、グリップしてくれている印象だった。雨の日でもテストライドを行ったが、ドライと同様にウエットコンディションでもしっかりと路面を捉え続けてくれる。天候関係なくグリップ力を発揮してくれる。
チャレンジ HTLR CRITERIUM RSは軽量性とグリップ力を兼ね備えているため、ロードレースやクリテリウム、ヒルクライムで活躍してくれるレーシングタイヤとしてお勧めできる。
荒れた路面でもタイヤサイドのケーシングがしなやかであるため、衝撃は和らいでハンドルを伝わって、手に伝わってくる。乗り心地が良く、ロングライドでもライド中のストレスも感じにくいのが特徴だ。
あらゆる路面コンディションでタイヤを使用してきたが、ドライコンディションであれば、空気圧はフロントが4.5bar、リアが4.7barの空気圧のセッティングがしっくりきた。ウェットコンディションでは少し空気圧を落とすことで対応できる。
今回、1,000kmを超えるテストをしてきたが、タイヤの摩耗の仕方は徐々に減っていく印象で耐摩耗性にも優れている。加えて、ハンドメイドならではの乗り心地も感じるため、レーシングタイヤでありながら、ロングライドにも適していると感じた。
トータルバランスが取れたレーシングタイヤで、レーサーから週末サイクリングまで幅広く乗り手のリクエストに応えてくれるはずだ。乗り心地とレーサースペックの両方を求めるサイクリストにおすすめしたい。
チャレンジ HTLR CRITERIUM RS
カラー:ブラック/ホワイト、ブラック/ブラック
サイズ:700 x 25C、27C
価格:13,200円(税込)
ロード用のフラッグシップモデルとしてラインアップされている「HTLR CRITERIUM RS」。スピードとグリップ、耐久性の3つがバランスの取れたレーシングタイヤになっている。手作業による伝統の製法で作られるハンドメイドタイヤである。
トレッドには天然ゴムを採用し、優れたコントロール性能と衝撃吸収性を兼ね備えている。トレッドパターンはセンタースリックで、サイドにパターンが入る。さらに、SMARTPRIMEコンパウンドを採用し、転がり抵抗の少ないタイヤである。
ケーシングには350TPIのコアスパンコットンケーシングを採用し、軽量性と快適性に優れるチューブレスレディタイヤに仕上がっている。
タイヤ内部にはエア漏れを防止し、耐パンク性能を向上させるプロテクションコーティングが施される。ビード部分にもリムとの擦傷を防ぐため、保護ストリップが加わり長寿命化を実現している。
カラーはブラック/ホワイトとブラック/ブラック2色が展開される。サイズは700x25mm、27mmと3サイズが展開される。価格は13,200円(税込)で、取り扱いはアキボウだ。
それでは、編集部インプレッションに移っていこう。
―編集部インプレッション
これまで多くのブランドのエントリーモデルからレーシングモデルまでチューブラーやチューブレス、クリンチャータイヤをテストし、タイヤに合わせて多くのTPUチューブもテストしてきた編集部員の高木がチャレンジのレーシングチューブレスタイヤ「HTLR CRITERIUM RS」をテストしていく。
チャレンジのタイヤというと私自身もシクロクロスをやっていることもあり、前シクロクロス世界王者トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が使用しているタイヤのイメージが強い。今回、テストしていくのは700×27Cでレース界でもスタンダードになってくるタイヤ幅だ。重量は実測値で252gと他社の軽量モデルのチューブレスタイヤと比較をしても同等の軽さを備えている。
タイヤの装着に関しては、ハンドメイドではないチューブレスタイヤではチューブレスホイールのリムの中央部に左右のタイヤビードを寄せ集めやすいため、フロアポンプでもビードを上げやすい。一方で、ハンドメイドタイヤは平たい状態であり装着状態のように丸みを帯びた状態ではない。
タイヤの滑りを良くし、ビードが上がりやすくするために石鹸水は濃度を濃くし、しっかり泡立ちをさせてホイールにタイヤを嵌めていく。そして、ブースター付きのポンプを使用し、一気に空気を送り込むことで、ビードを上げることで装着できた。
シーラントは前後共に40mlを入れると、チューブレスレディということもあり、タイヤのサイドから極少量のシーラントが出てくる。シーラント前提のチューブレスレディタイヤであるため、ホイールを回転させつつ、シーラントを馴染ませていった。
今回はレーシングチューブレスタイヤであり、耐久性にも優れるとのことで、東京や神奈川の山岳地帯抜ける220kmのトレーニングライドや雨の中など、様々なコンディションでタイヤ性能や耐久性を確認しつつ、1000kmを超える長期インプレッションを実施した。
チャレンジ HTLR CRITERIUM RSのタイヤサイドに刻印されている適正空気圧は4.5〜6bar(65〜85psi)。その空気圧の範囲内でテストを行っていく。因みに、体重は61kgでチューブレスタイヤでは空気圧3.8〜5barで運用している。
ゼロ発進から加速していく時も非常にスムーズで、ハンドメイドチューブレスタイヤということもあり、チューブラーのような軽量感で加速していってくれる。スピードが乗ってからも、チューブレス特有の転がりの軽さで、平地の巡行も速度維持をしやすい。
タイヤ自体も軽量で登りも軽快にクリアできる。ヒルクライムはもちろんのこと、スピードの上下が激しいクリテリウムで、180°ターンからコーナーの立ち上がりなど、タイヤの軽さが活かせるシーンでこの性能はメリットとなるだろう。
コーナーリングでは、サイドのドット上のパターンが路面を捉えながら、グリップしてくれている印象だった。雨の日でもテストライドを行ったが、ドライと同様にウエットコンディションでもしっかりと路面を捉え続けてくれる。天候関係なくグリップ力を発揮してくれる。
チャレンジ HTLR CRITERIUM RSは軽量性とグリップ力を兼ね備えているため、ロードレースやクリテリウム、ヒルクライムで活躍してくれるレーシングタイヤとしてお勧めできる。
荒れた路面でもタイヤサイドのケーシングがしなやかであるため、衝撃は和らいでハンドルを伝わって、手に伝わってくる。乗り心地が良く、ロングライドでもライド中のストレスも感じにくいのが特徴だ。
あらゆる路面コンディションでタイヤを使用してきたが、ドライコンディションであれば、空気圧はフロントが4.5bar、リアが4.7barの空気圧のセッティングがしっくりきた。ウェットコンディションでは少し空気圧を落とすことで対応できる。
今回、1,000kmを超えるテストをしてきたが、タイヤの摩耗の仕方は徐々に減っていく印象で耐摩耗性にも優れている。加えて、ハンドメイドならではの乗り心地も感じるため、レーシングタイヤでありながら、ロングライドにも適していると感じた。
トータルバランスが取れたレーシングタイヤで、レーサーから週末サイクリングまで幅広く乗り手のリクエストに応えてくれるはずだ。乗り心地とレーサースペックの両方を求めるサイクリストにおすすめしたい。
チャレンジ HTLR CRITERIUM RS
カラー:ブラック/ホワイト、ブラック/ブラック
サイズ:700 x 25C、27C
価格:13,200円(税込)
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