レッドブル・ボーラ・ハンスグローエは7月12日(金)、ツール・ド・フランス第13ステージのスタート直前にプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)の不出走を発表した。同選手は前日レースの終盤に落車し、右肩部分のジャージが破れたままフィニッシュしていた。



残り12km地点で落車し、2分27秒遅れでフィニッシュしたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos

「プリモシュ・ログリッチは昨日のステージ後と今朝の2度に渡り、我々の医療チームによる精密な検査を受けた。その結果、今後の目標に集中するため今日はスタートしない決断がされた。プリモシュの早い回復を祈っている」と、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエはSNSで声明を発表した。

プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)は7月11日(木)に行われたツール・ド・フランス第12ステージの、残り12km地点で落車。身体の右側を地面に打ちつけ、ジャージの肩の部分が破れながらもチームメイトの牽引によって完走した。しかしトップ集団から2分27秒遅れのフィニッシュとなったため、総合優勝争いから事実上脱落していた。

またログリッチはその前日(第11ステージ)の終盤にも落車しており、その際は残り3km以内だったので救済措置が取られ、区間3位のレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)と同タイム(25秒遅れ)のフィニッシュとなっていた。

元チームメイトであるヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)らとマイヨジョーヌを争うべく、今年レッドブル・ボーラ・ハンスグローエに移籍したログリッチ。4月のイツリア・バスクカントリーでも落車し、回復期間を経て臨んだ前哨戦のクリテリウム・デュ・ドーフィネでは区間2勝を挙げ総合優勝に輝いた。そして臨んだ2年振りのツールは、3回連続(2021、22、24年)の途中棄権という結果となった。

レッドブルは第9ステージでアレクサンドル・ウラソフ(ロシア)が足首を骨折、リタイアしているため今後は残された6名で走ることになる。

text:Sotaro.Arakawa
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