2024/07/08(月) - 08:35
ジロ・デ・イタリア・ウィメン初日の個人TTで総合優勝候補の一角エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)がトップタイム。昨年落車リタイアに終わったジロで涙のステージ優勝とマリアローザを獲得した。
女子グランツールの中で最も歴史の深いジロ・デ・イタリア・ウィメン(UCIウィメンズワールドツアー)が開幕。7月7日(日)から7月14日(日)の全8日間、北西部ロンバルディア州の街ブレシアから2009年の大地震で被害を受けたアブルッツォ州ラクイラを目指す全858.6kmの長き戦いがスタートした。
初日はブレシア市街地を発着する15.7kmの個人タイムトライアル。コースはほぼ真っ平らだが、コーナーが多く、後半区間に平均5%弱、距離900mの登坂「カステッロ」が用意されていることがポイント。小さなアップダウンであるものの、優勝者タイム20分強の短距離高強度レースにおいては成績を左右する要素になる。
この日の天気予報は時間が経つにつれて雨模様。各チームがロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)やエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)など総合成績争いやステージ優勝を狙うビッグネーム勢を前半スタートに割り当てた。
まず好タイムを叩き出したのはジュリエット・ラブース(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)だった。2020年にフランスTT女王に輝いて以降オールラウンダーとして成績を伸ばす25歳は21分06秒で暫定首位に立ったものの、すぐさまベルギーTT女王であるコペッキーが21分02秒(平均44.786km/h)で4秒上回る。さらに直後を走っていたロンゴボルギーニがコペッキーを実に25秒上回る20分37秒を叩き出した。
直前インタビューで「イタリア女王として臨むこのレースはとても大切なもの。リスペクトをもち、最高の状態を保って良いパフォーマンスを見せたい」と語っていたロンゴボルギーニのタイムに対し、オーストラリアTT女王グレース・ブラウン(FDJ・スエズ)が迫ったもののわずか1秒届かない。ブローディー・チャップマン(オーストラリア、リドル・トレック)は13秒遅れに留まりロンゴボルギーニのステージ優勝とマリアローザ着用が決まった。
昨年ジロは落車をきっかけにリタイア、続け様のツール・ド・フランス・ファムも途中リタイアに終わったロンゴボルギーニが勝利した。マリアローザは2020年大会初日のチームタイムトライアルで優勝した際に着用しているが、翌日すぐ手放している。毎年常に総合争いに食い込んでいたものの、自らローザを獲り、満足できる結果を出したことはなかったという。
「ずっとマリアローザを夢見てきた。ジャージをいつまで守れるか考えたくないし、もしかしたら1日で手放すことになってしまうかもしれない。調子が良くて結果を出せるかもしれないと思っていたけれど、優勝とローザだなんて信じられない。今日の結果を誇りに思う」とイタリア女王は言う。「チームと夫(ジャコポ・モスカ)にこの勝利を捧げたい。特に夫は緊張感に苛まれている時にいつでも正しい言葉をかけてくれたから」。
「良い一週間になると信じたい。明日はマリアローザを着て挑む特別なステージになるけれど、同時に毎日、誰にでもチャンスのある戦いになる。特に最後の3日間はタフ。でもマリアローザは私やチームの自信になって、いつも以上に力を出すことができるはず。チームとして作戦を持っていて、ベストな状態で挑んでいきたいと思う」とロンゴボルギーニは涙ながらに喜びを語っている。
ブエルタ出場を狙うデミ・フォレリング(オランダ)の代わりにSDワークス・プロタイムのエースを担うコペッキーは最終的にステージ5位。現役復帰をアナウンスし、今回は監督としてチームカーを運転するアンナ・ファンデルブレヘン(オランダ)は「平坦だけじゃなくて登りやテクニカルな下りが含まれる、誰にとってもチャンスがある良いコースだったと思う。タイム差は限られているし、私達の選手数人にチャンスがある明日からチームとして動いていく。注意深く状況を見極めて、チャンスがあればしっかりと獲りにいきたい」と話している。
また、この日総合争いに加わると目されているガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック)は1分08秒遅れのステージ28位。セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJスエズ)は1分22秒遅れの42位、エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラムレーシング)は2分17秒遅れ107位となった。
女子グランツールの中で最も歴史の深いジロ・デ・イタリア・ウィメン(UCIウィメンズワールドツアー)が開幕。7月7日(日)から7月14日(日)の全8日間、北西部ロンバルディア州の街ブレシアから2009年の大地震で被害を受けたアブルッツォ州ラクイラを目指す全858.6kmの長き戦いがスタートした。
初日はブレシア市街地を発着する15.7kmの個人タイムトライアル。コースはほぼ真っ平らだが、コーナーが多く、後半区間に平均5%弱、距離900mの登坂「カステッロ」が用意されていることがポイント。小さなアップダウンであるものの、優勝者タイム20分強の短距離高強度レースにおいては成績を左右する要素になる。
この日の天気予報は時間が経つにつれて雨模様。各チームがロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)やエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)など総合成績争いやステージ優勝を狙うビッグネーム勢を前半スタートに割り当てた。
まず好タイムを叩き出したのはジュリエット・ラブース(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)だった。2020年にフランスTT女王に輝いて以降オールラウンダーとして成績を伸ばす25歳は21分06秒で暫定首位に立ったものの、すぐさまベルギーTT女王であるコペッキーが21分02秒(平均44.786km/h)で4秒上回る。さらに直後を走っていたロンゴボルギーニがコペッキーを実に25秒上回る20分37秒を叩き出した。
直前インタビューで「イタリア女王として臨むこのレースはとても大切なもの。リスペクトをもち、最高の状態を保って良いパフォーマンスを見せたい」と語っていたロンゴボルギーニのタイムに対し、オーストラリアTT女王グレース・ブラウン(FDJ・スエズ)が迫ったもののわずか1秒届かない。ブローディー・チャップマン(オーストラリア、リドル・トレック)は13秒遅れに留まりロンゴボルギーニのステージ優勝とマリアローザ着用が決まった。
昨年ジロは落車をきっかけにリタイア、続け様のツール・ド・フランス・ファムも途中リタイアに終わったロンゴボルギーニが勝利した。マリアローザは2020年大会初日のチームタイムトライアルで優勝した際に着用しているが、翌日すぐ手放している。毎年常に総合争いに食い込んでいたものの、自らローザを獲り、満足できる結果を出したことはなかったという。
「ずっとマリアローザを夢見てきた。ジャージをいつまで守れるか考えたくないし、もしかしたら1日で手放すことになってしまうかもしれない。調子が良くて結果を出せるかもしれないと思っていたけれど、優勝とローザだなんて信じられない。今日の結果を誇りに思う」とイタリア女王は言う。「チームと夫(ジャコポ・モスカ)にこの勝利を捧げたい。特に夫は緊張感に苛まれている時にいつでも正しい言葉をかけてくれたから」。
「良い一週間になると信じたい。明日はマリアローザを着て挑む特別なステージになるけれど、同時に毎日、誰にでもチャンスのある戦いになる。特に最後の3日間はタフ。でもマリアローザは私やチームの自信になって、いつも以上に力を出すことができるはず。チームとして作戦を持っていて、ベストな状態で挑んでいきたいと思う」とロンゴボルギーニは涙ながらに喜びを語っている。
ブエルタ出場を狙うデミ・フォレリング(オランダ)の代わりにSDワークス・プロタイムのエースを担うコペッキーは最終的にステージ5位。現役復帰をアナウンスし、今回は監督としてチームカーを運転するアンナ・ファンデルブレヘン(オランダ)は「平坦だけじゃなくて登りやテクニカルな下りが含まれる、誰にとってもチャンスがある良いコースだったと思う。タイム差は限られているし、私達の選手数人にチャンスがある明日からチームとして動いていく。注意深く状況を見極めて、チャンスがあればしっかりと獲りにいきたい」と話している。
また、この日総合争いに加わると目されているガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック)は1分08秒遅れのステージ28位。セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJスエズ)は1分22秒遅れの42位、エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラムレーシング)は2分17秒遅れ107位となった。
ジロ・デ・イタリア・ウィメン2024第1ステージ結果
1位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) | 20:37 |
2位 | グレース・ブラウン(オーストラリア、FDJ・スエズ) | +0:01 |
3位 | ブローディー・チャップマン(オーストラリア、リドル・トレック) | +0:13 |
4位 | リーケ・ノーイェン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:23 |
5位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | +0:25 |
6位 | エレナ・ハルトマン(スイス、ローランド) | +0:28 |
7位 | ジュリエット・ラブース(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:29 |
8位 | ルース・エドワーズ(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス) | +0:30 |
9位 | セドリーヌ・ケルバオル(フランス、セラティツィットWNTプロサイクリング) | +0:38 |
10位 | ルース・アドヘースツ(オランダ、FDJスエズ) |
個人総合成績(マリアローザ)
1位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) | 20:37 |
2位 | グレース・ブラウン(オーストラリア、FDJ・スエズ) | +0:01 |
3位 | ブローディー・チャップマン(オーストラリア、リドル・トレック) | +0:13 |
4位 | リーケ・ノーイェン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:23 |
5位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | +0:25 |
6位 | エレナ・ハルトマン(スイス、ローランド) | +0:28 |
7位 | ジュリエット・ラブース(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:29 |
8位 | ルース・エドワーズ(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス) | +0:30 |
9位 | セドリーヌ・ケルバオル(フランス、セラティツィットWNTプロサイクリング) | +0:38 |
10位 | ルース・アドヘースツ(オランダ、FDJスエズ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) |
ヤングライダー賞 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラムレーシング) |
チーム総合成績 | リドル・トレック |
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