イスラエル・プレミアテックがツール・ド・フランスの出場メンバーを発表し、4度の総合優勝を誇るクリストファー・フルーム(イギリス)が選考外となった。またリドル・トレックのテイオ・ゲイガンハート(イギリス)は肋骨骨折と新型コロナウイルス感染により不出場となった。



ドーフィネで区間優勝したデレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック) photo:A.S.O.

イスラエル・プレミアテックが2024年ツール・ド・フランスの総合エースに据えたのはデレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック)。前哨戦であるクリテリウム・デュ・ドーフィネでステージ1勝と共に総合3位に入った注目選手だ。

パスカル・アッカーマン(ドイツ)がスプリントステージを狙い、ベテランのヤコブ・フルサン(デンマーク)がジーのアシストを担うと共に自身のステージ優勝を狙いに行く。今年1月のツアー・ダウンアンダーで総合優勝し、激坂「ユイの壁」で知られるラ・フレーシュ・ワロンヌを制したスティーブン・ウィリアムズ(イギリス)もメンバー入りを果たした。

2年連続でツール出場を逃したクリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック) photo:Kei Tsuji

チームオーナーであるシルヴァン・アダムス氏が「これまでで最も悩まされた選考だった」と語る出場メンバーに、今年もクリストファー・フルーム(イギリス)の名前はなかった。今年の5月に39歳の誕生日を迎えたフルームはドーフィネに出場したものの、山岳で勝負に絡むどころか早々とプロトンから脱落していた。昨年大会で山岳ステージ優勝を飾り、今年のジロ・デ・イタリアを第5ステージで棄権したマイケル・ウッズ(カナダ)も選考外となっている。



ゲイガンハートもツール不出場発表

不出場が発表されたテイオ・ゲイガンハート(イギリス) photo:Lidl - Trek

時を同じくして、リドル・トレックは体調不良と怪我のためテイオ・ゲイガンハート(イギリス)のツール不参加を発表した。

今年チームに加入し、総合エースとして期待されていたゲイガンハートはドーフィネ第5ステージで落車。第6ステージを完走したものの、その翌日にレースを去っていた。チームはその際にゲイガンハートが肋骨を骨折していたことを明らかにし、また療養期間に新型コロナウイルスへの感染も一部報道されている。なお、ゲイガンハートの代役を含むリドルの出場メンバーはいまだ明らかにされていない。
ツール・ド・フランス2024 イスラエル・プレミアテック出場メンバー
ギヨーム・ボワヴァン(カナダ)
ジェイク・スチュワート(イギリス)
ヤコブ・フルサン(デンマーク)
スティーブン・ウィリアムズ(イギリス)
パスカル・アッカーマン(ドイツ)
デレク・ジー(カナダ)
ユーゴ・ウル(カナダ)
クリスツ・ニーランズ(ラトビア)
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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