ゴールデンウィーク最終日に開催された「第10回もてぎエンデューロ 春 2024」。6時間と4時間エンデューロ、フルマラソンライドを制したチャンピオンバイクや参加者のバイクを紹介していく。



6時間エンデューロ優勝
高岡亮寛さん(Roppongi Express)スペシャライズド S-WORKS TARMAC SL8


高岡亮寛さん(Roppongi Express)スペシャライズド S-WORKS TARMAC SL8 photo:Michinari TAKAGI

熱戦が繰り広げられた6時間エンデューロのロードソロは高岡亮寛さん(Roppongi Express)が終盤にトップ集団から抜け出し、51周回総距離244.8kmを走破し優勝を決めた。そんな高岡さんのバイクはスペシャライズドの最新レースバイクであるS-WORKS TARMAC SL8だ。

「フレームに合わせて、ホイールやサドル、ハンドルなどのコンポーネントをスペシャライズドで統一しています」とのことで、ハンドルはロヴァール RAPIDE COCKPIT、サドルはROMIN EVOで統一美を感じるバイクに仕上げられていた。

ハンドルは400mm幅のロヴァール RAPIDE COCKPIT photo:Michinari TAKAGI
コンポーネントはシマノ DURA-ACE photo:Michinari TAKAGI


フロントは54-40Tで、リアは11-34T RDにはトライピークのビックプーリーを装着 photo:Michinari TAKAGI

S-WORKS ROMIN EVOを愛用 photo:Michinari TAKAGI
タイヤはヴィットリア CORSA PRO TLR 26C photo:Michinari TAKAGI


コンポーネントはシマノ DURA-ACE DI2で、昨年から使い始めて気に入っているというトライピークのビックプーリーを使用。ギア構成はフロントが54-40Tで、リアが11-34T。どのレースもこのギア比で走っているという。

「172.5mmのクランク長をしばらく使っていましたが、今回は167.5mmにしてみました。慣れが必要ですが、慣れてきてからは良い感じです」という。クランクはSRMのパワーメーターカーボンクランクを使用していた。



4時間エンデューロ優勝
古谷桜子さん(内房レーシングクラブ)トレック EMONDA SLR


古谷桜子さん(内房レーシングクラブ)トレック EMONDA SLR photo:Michinari TAKAGI

4時間エンデューロでDI2のバッテリー切れに見舞われたが、ロードウーマンソロで優勝した古谷桜子さん(内房レーシングクラブ)。以前の愛車紹介記事に出演して頂いたときはサーヴェロのオールラウンドモデル、R3であったがトレック EMONDA SLRに乗り換えていた。

トレック EMONDA SLRを選んだ理由、「いつもメンテナンスをしてもらっているショップがトレック推しなのと、夫もトレックなのでトレックにしました。トレック夫婦になりました!」とのこと。

PRO VIBE エアロカーボンハンドルバー photo:Michinari TAKAGI
コンポーネントはシマノ DURA-ACE ペダル型パワーメーターのアシオマを装着 photo:Michinari TAKAGI


プロジェクトワンでオーダーした紫のグラデーションカラーと黄色のブランドロゴ photo:Michinari TAKAGI
前の愛車から使用し続けているフィジーク VENTO ARGO R3 photo:Michinari TAKAGI
タイヤはミシュランのPOWER CUP TLR 28C photo:Michinari TAKAGI


カラーはオーダーシステムの「プロジェクトワン」でオーダーした、紫のグラデーションカラーに黄色の挿し色が入るフレームのカラーリング。コンポーネントはシマノ DURA-ACE R9270シリーズで統一し、パワーメーターはペダル型のアシオマ。

ホイールはボントレガー Aeolus RSL 37と Aeolus RSL 51と前後で異なるリムハイトのホイールが装着されていた。組み合わされるタイヤはミシュランのPOWER CUP TLR 28C。



4時間エンデューロ優勝
坂大恵太さん(だち會) ジャイアント PROPEL ADVANCED SL


坂大恵太さん(だち會) ジャイアント PROPEL ADVANCED SL photo:Michinari TAKAGI

4時間エンデューロのロードソロクラスでチームメイトのアシストを受けて、独走で逃げ切りを決めた坂大恵太さん(だち會)の愛車はジャイアントのエアロロード「PROPEL ADVANCED SL」。なんと納車したばかりで、デビューウィンを飾ったというから驚きだ。「向かい風でもエアロ性能もあって、進んでくれますし、もてぎの登りも難なくこなせました。緩斜面ならPROPEL一択ですね」と新車のPROPELを気に入っている様子。

カスタムの一番のこだわりはステムは新型PROPEL専用のContact SLR Aero Stemのステム長が140mmのところ。「身長が183cmで、フレームサイズがMサイズで小さめのサイズを選んでいます。小さめに乗るのはポジション的な問題なんですが、BBの高さで踏みやすいようなポジションを取るために、ステムを長くしてポジションを出しています」とのこと。

マージーン PES-P505 Base スパイダー型パワーメータークランク photo:Michinari TAKAGI

サドルはセッレイタリア NOVUS BOOST EVO TM スーパーフロー photo:Michinari TAKAGI
140mmのジャイアント Contact SLR Aero Stem photo:Michinari TAKAGI


調整しやすいグロータックのEQUAL機械式ディスクブレーキキャリパー photo:Michinari TAKAGI
ミシュラン POWER CUP 25Cをクリンチャー運用していた photo:Michinari TAKAGI


コンポーネントはシマノ ULTEGRA R8150シリーズで、ブレーキキャリパーは自身でもメンテナンスをすることが多いため、調整しやすいグロータックのEQUAL機械式ディスクブレーキキャリパーが取り付けられていた。マージーン PES-P505 Base スパイダー型パワーメータークランクに、54-40Tチェーンリングがセットされていた。

ホイールはシマノ DURA-ACE C50 TLにクラシックカラーのミシュラン POWER CUP 25Cをクリンチャー運用していた。「メンテナンスがしやすいようにクリンチャーにしている。」とのことで、マージーンのTPUチューブを使っていた。



4時間エンデューロ男女混合クラス参戦
川口歩(Bowerman Cycle Club)キャノンデール CAAD13 


川口歩(Bowerman Cycle Club)キャノンデール CAAD13 photo:Michinari TAKAGI

4時間エンデューロの男女混合クラスに参戦し、初レース&エンデューロデビューを果たした川口歩さん。愛車はキャノンデールのハイスペック・アルミフレーム「CAAD13」。「EFエデュケーション・イージーポストカラーレプリカカラーに一目ぼれしました!」と笑顔で話してくれた。

チームはナイキ公認の部活動「Bowerman Cycle Club」で、チーム名はナイキの創設者であるビル・バウワーマンさんが由来になっているという。さらに、イベントに合わせてチームのロゴ「Bowerman Cycle Club(BCC)」が入りのボトルも用意するほどの、チーム感を大切にしているチームでした。

ナイキの創設者であるビル・バウワーマン氏が由来になっているナイキ公認の部活動「Bowerman Cycle Club」のロゴが入ったボトル photo:Michinari TAKAGI

マヴィックのカーボンホイール「COSMIC SL 45 DISC」とパナレーサー AGILEST TLR 28Cの組み合わせ photo:Michinari TAKAGI
フレームカラーに合わせて、ピンクのスパカズのバーテープ photo:Michinari TAKAGI


プロロゴ Nago RSサドル photo:Michinari TAKAGI
ナイキ公認の部活動「Bowerman Cycle Club」の皆さんで一枚 photo:Michinari TAKAGI


ピンクの挿し色が入るフレームに合わせて、スパカズのピンクのグラデーションバーテープをチョイス。サドルは前の愛車であるSUPERSIX EVOから移植してきた、プロロゴ Nago RSサドルが取り付けられていた。

コンポーネントはシマノ 105 DI2、ホイールはマヴィックのカーボンホイール「COSMIC SL 45 DISC」、タイヤはパナレーサーの AGILEST TLR 28Cで、駆動系と足回りはサーキットエンデューロに適したセッティングになっていた。



フルマラソンライド優勝
まさ/高倉正善さん S1NEO 599D


まさ/高倉正善さん S1NEO 599D photo:Michinari TAKAGI

今回のもてぎエンデューロの目玉であり、42.195kmの完走を目指す新種目「フルマラソンライド」をプロデュースした自転車界No.1 YouTuberのまさ/高倉正善さん。平均速度44.52km/hで駆け抜け、フルマラソンライドの参加者の中で唯一1時間切りの58分12秒でゴールしたまさ君の愛車はフランスのバイクブランド、S1NEOのエアロロード「599D」。

コンポーネントはシマノ DURA-ACEとULTEGRAをミックスして使用し、リアディレイラーにはトリコロールのカスタムペイントが施された「S1NEOカラー」のカーボンドライジャパン製ビッグプーリが取り付けられていた。

コンポーネントはシマノ DURA-ACEとULTEGRAをミックスして使用 photo:Michinari TAKAGI
フロントマウントはアクションカメラが上に、サイクルコンピューターが下に取り付けられ撮影仕様になっていた photo:Michinari TAKAGI


カスタムペイントが施された「S1NEOカラー」のカーボンドライジャパン製ビッグプーリ photo:Michinari TAKAGI

ヴィットリア CORSA PRO 26C photo:Michinari TAKAGI
フィジーク ARIONE R1 photo:Michinari TAKAGI


S1NEOの自社ブランドであるグラールの波打ったリム形状のカーボンホイールに組み合わされるのはヴィットリア CORSA PRO 26C。「体重は75kg、フロントの空気圧は5.5barで、リアは6.0barでした。今回はサーキットだったので、高めの空気圧にしました。」とのこと。

「視聴者さんが若い中高生が多いので、視聴者さんが好きそうな色を全て入れ込みました。青に挿し色に金にしています!インフルエンサーのバイクは光ってなんぼです!」とこだわりポイント語ってくれた。

photo&text:Michinari TAKAGI

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