2024/06/08(土) - 11:34
ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)が1級山岳でアタックを決めたツアー・オブ・ブリテン・ウィメン第2ステージ。唯一追従したヘンダーソンをスプリントで退けたコペッキーが、2連勝と共に総合リードを拡大させた。
今年ウィメンズ・ツアーからツアー・オブ・ブリテン・ウィメンに名を改めた4日間のステージレースは2日目を迎えた。140.1kmコースの大半は平坦路だが、残り31km地点から1級山岳ホースシュー・パス(距離4.2km/平均6.4%)が登場。そこからフィニッシュまでは27kmの下り基調の平坦路が続くため、逃げ切りや集団スプリントなどあらゆる展開が予想された。
レースは序盤からフランシスカ・コッホ(ドイツ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)が一人逃げを決め、SDワークス・プロタイムの牽引するメイン集団に4分弱の差をつける。DSMの生え抜きである23歳のコッホは、順調なペースでコース中盤の3級山岳と中間スプリントを先頭で通過。しかし1級山岳に向けペースを上げるプロトンに残り36km地点で捉まり、集団は再び一つになった。
1級山岳ホースシュー・パスに入り、ペースを作ったのはクリスティーヌ・マジュラス(ルクセンブルク、SDワークス・プロタイム)。前日にリードアウトからロッテ・コペッキー(ベルギー)の勝利をもたらしたマジュラスがハイペースで約30名まで集団の人数を絞ると、頂上手前でコペッキーが仕掛けた。
クライマーではないものの、短時間の高出力に長けたコペッキーのアタックにはレティツィア・パテルノステル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ)が食らいつく。しかしコペッキーのハイペースに遅れ、入れ替わるようにアンナ・ヘンダーソン(イギリス・ナショナルチーム)がジョイン。追い風も味方につけたコペッキーは先頭固定で1級山岳の頂上をクリアし、そのままファイファー・ジョルジ(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)ら13名による後続集団との差を拡げていった。
フィニッシュまで続く平坦路に入るとヘンダーソンもローテーションに加わり、約20秒前後のタイム差を保ったまま残り距離を消化していく。そしてレクサムの市街地に入ってもそのリードは変わらず、緩斜面の登りスプリントでコペッキーがヘンダーソンを退け勝利した。
「今朝、終盤のコースを数時間試走していたのでコースを熟知していた。(執拗なマークを受けるであろう)総合首位という立場は私にとってネガティブな要素にはならなかった」とコペッキーは語り、総合リードを3秒から17秒に拡大させた。
一方、20秒遅れでフィニッシュにやってきた後続集団はウィーベスが先着して区間3位に入っている。
今年ウィメンズ・ツアーからツアー・オブ・ブリテン・ウィメンに名を改めた4日間のステージレースは2日目を迎えた。140.1kmコースの大半は平坦路だが、残り31km地点から1級山岳ホースシュー・パス(距離4.2km/平均6.4%)が登場。そこからフィニッシュまでは27kmの下り基調の平坦路が続くため、逃げ切りや集団スプリントなどあらゆる展開が予想された。
レースは序盤からフランシスカ・コッホ(ドイツ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)が一人逃げを決め、SDワークス・プロタイムの牽引するメイン集団に4分弱の差をつける。DSMの生え抜きである23歳のコッホは、順調なペースでコース中盤の3級山岳と中間スプリントを先頭で通過。しかし1級山岳に向けペースを上げるプロトンに残り36km地点で捉まり、集団は再び一つになった。
1級山岳ホースシュー・パスに入り、ペースを作ったのはクリスティーヌ・マジュラス(ルクセンブルク、SDワークス・プロタイム)。前日にリードアウトからロッテ・コペッキー(ベルギー)の勝利をもたらしたマジュラスがハイペースで約30名まで集団の人数を絞ると、頂上手前でコペッキーが仕掛けた。
クライマーではないものの、短時間の高出力に長けたコペッキーのアタックにはレティツィア・パテルノステル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ)が食らいつく。しかしコペッキーのハイペースに遅れ、入れ替わるようにアンナ・ヘンダーソン(イギリス・ナショナルチーム)がジョイン。追い風も味方につけたコペッキーは先頭固定で1級山岳の頂上をクリアし、そのままファイファー・ジョルジ(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)ら13名による後続集団との差を拡げていった。
フィニッシュまで続く平坦路に入るとヘンダーソンもローテーションに加わり、約20秒前後のタイム差を保ったまま残り距離を消化していく。そしてレクサムの市街地に入ってもそのリードは変わらず、緩斜面の登りスプリントでコペッキーがヘンダーソンを退け勝利した。
「今朝、終盤のコースを数時間試走していたのでコースを熟知していた。(執拗なマークを受けるであろう)総合首位という立場は私にとってネガティブな要素にはならなかった」とコペッキーは語り、総合リードを3秒から17秒に拡大させた。
一方、20秒遅れでフィニッシュにやってきた後続集団はウィーベスが先着して区間3位に入っている。
ツアー・オブ・ブリテン・ウィメン2024第2ステージ結果
1位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | 3:37:12 |
2位 | アンナ・ヘンダーソン(イギリス・ナショナルチーム) | |
3位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) | +0:20 |
4位 | レティツィア・パテルノステル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | |
5位 | ファイファー・ジョルジ(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | |
6位 | サラ・ロイ(オーストラリア、コフィディス・ウィメン) | |
7位 | マーゴット・ファンパッテンベーク(ベルギー、フォルカーヴェッセルス・ウィメンズプロサイクリングチーム) | |
8位 | ジョシー・タルボット(オーストラリア、コフィディス・ウィメン) | |
9位 | エリザベス・ダイグナン(イギリス・ナショナルチーム) | |
10位 | エリーヌ・ヤンセン(オランダ、フォルカーヴェッセルス・ウィメンズプロサイクリングチーム) |
個人総合成績
1位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | 7:41:07 |
2位 | アンナ・ヘンダーソン(イギリス・ナショナルチーム) | +0:17 |
3位 | レティツィア・パテルノステル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +0:34 |
4位 | ファイファー・ジョルジ(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:38 |
5位 | エリザベス・ダイグナン(イギリス・ナショナルチーム) | +0:43 |
6位 | エリーヌ・ヤンセン(オランダ、フォルカーヴェッセルス・ウィメンズプロサイクリングチーム) | |
7位 | ビクトリー・ギルマン(カナダ、サンミッシェル・マヴィック・オーベル93) | |
8位 | クリスティーヌ・マジュラス(ルクセンブルク、SDワークス・プロタイム) | |
9位 | ルビー・ローズマンギャノン(オーストラリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +3:01 |
10位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) | +4:29 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) |
山岳賞 | エリザベス・ダイグナン(イギリス、リドル・トレック) |
ヤングライダー賞 | エリーヌ・ヤンセン(オランダ、フォルカーヴェッセルス・ウィメンズプロサイクリングチーム) |
チーム総合成績 | SDワークス・プロタイム |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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