2024/05/28(火) - 15:54
その名の通りイギリス・ロンドンを中心とするイングランドで行われたライドロンドン・クラシック。平坦路を舞台にした3日間のステージレースで、ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)が自身2度目となる全勝&総合優勝に輝いた。
5月始めにラ・ブエルタ・フェメニナを終えた女子ワールドツアーは、共にデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)が総合優勝したイツリア・ウィメン(5月10-12日)とブエルタ・ア・ブルゴス・フェミナス(5月16-19日)を経て、ライドロンドン・クラシックが5月24日からの3日間で開催された。
本大会は2012年のロンドン五輪の準備大会として初開催され、それ以降は男子レースやブロンプトン世界選手権などと併催。2年間の中止を経て一昨年より3日間のステージレースとして復活し、同じイギリスで2週間後に行われるウィメンズ・ツアー(6月6日開幕)と共に、イギリス最大の女子レースとして開催されてきた。
3日間を通して平坦基調のステージとなっているため、スタート地点には2022年大会を3戦全勝で総合優勝したロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)と、昨年区間2勝で総合優勝に輝いたシャーロッテ・コール(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)という2人の世界トップスプリンターが揃う。またウィーベスの心強いリードアウトとして、4月下旬のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ以来の実戦となったロッテ・コペッキー(ベルギー)も出場した。
第1ステージ:ウィーベスが圧巻のスプリントを披露
初日の舞台となったのは、ロンドンから70kmほど北に位置するサフロン・ワルデンを出発地点とする159.2km。地元イギリス出身のアリス・タワーズ(キャニオン・スラム)が入った逃げは2名で、SDワークスとDSMが先導するメイン集団に対して粘りの走りを見せる。しかしフィニッシュ手前7.3kmで2人は捉まり、第1ステージは予想通り集団スプリントへ。
最終ストレートに突入した集団の先頭に立ったのはアルカンシエルを着るコペッキー。その背後からスプリントを開始したウィーベスは、ペダルを踏み込むごとにライバルたちとの差を拡げていく。その圧倒的なトップスピードにコールは諦め、ウーベスが大会初日を制した。
第2ステージ:コペッキーの完璧なアシストからウィーベスが2勝目
大会2日目は高級塩で有名なエセックス地方マルドンを巡る、142.6kmで争われた。フィニッシュ手前には緩斜面の登り基調が設定されたものの、ウィーベスの強さに影響は及ばさなかった。
アタックが起こってはコペッキーが潰す展開が続き、集団は一つのままマルドンの市街地に突入。ここでもコペッキーが先頭でペースを作り、ピュアスプリンターを退ける一方で、年々登りを強化するウィーベスはその背後に食らいつく。そして残り50m地点からスプリントしたウィーベスが先頭でフィニッシュした。
第3ステージ:ウィーベスがロンドンの中心地で2度目のハットトリック達成
最終日はテムズ川を沿うように通る、ロンドン市街地を8周する91.2kmコース。プロトンは残り22kmで2名の逃げを捉え、大集団が幅広の最終ストレートに突入した。
SDワークスがこの日も盤石なトレインを組む横で、コールを擁するDSMも並べる。そしてこの日もコペッキーの背後からウィーベスが発射。フィニッシュ手前75mから長いスプリントを仕掛けたウィーベスは、迫るコールを並ばせることすらさせず、区間3勝目を手に入れた。
「ロンドンの中心地を走ることができ、特別な気持ちがした。ハットトリックに狙いを定め、この難しい目標を達成することができた。このライドロンドンで我々に敵がいないということを証明できた」とウィーベスは、3戦全勝で自身2度目の総合優勝を喜んだ。
5月始めにラ・ブエルタ・フェメニナを終えた女子ワールドツアーは、共にデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)が総合優勝したイツリア・ウィメン(5月10-12日)とブエルタ・ア・ブルゴス・フェミナス(5月16-19日)を経て、ライドロンドン・クラシックが5月24日からの3日間で開催された。
本大会は2012年のロンドン五輪の準備大会として初開催され、それ以降は男子レースやブロンプトン世界選手権などと併催。2年間の中止を経て一昨年より3日間のステージレースとして復活し、同じイギリスで2週間後に行われるウィメンズ・ツアー(6月6日開幕)と共に、イギリス最大の女子レースとして開催されてきた。
3日間を通して平坦基調のステージとなっているため、スタート地点には2022年大会を3戦全勝で総合優勝したロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)と、昨年区間2勝で総合優勝に輝いたシャーロッテ・コール(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)という2人の世界トップスプリンターが揃う。またウィーベスの心強いリードアウトとして、4月下旬のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ以来の実戦となったロッテ・コペッキー(ベルギー)も出場した。
第1ステージ:ウィーベスが圧巻のスプリントを披露
初日の舞台となったのは、ロンドンから70kmほど北に位置するサフロン・ワルデンを出発地点とする159.2km。地元イギリス出身のアリス・タワーズ(キャニオン・スラム)が入った逃げは2名で、SDワークスとDSMが先導するメイン集団に対して粘りの走りを見せる。しかしフィニッシュ手前7.3kmで2人は捉まり、第1ステージは予想通り集団スプリントへ。
最終ストレートに突入した集団の先頭に立ったのはアルカンシエルを着るコペッキー。その背後からスプリントを開始したウィーベスは、ペダルを踏み込むごとにライバルたちとの差を拡げていく。その圧倒的なトップスピードにコールは諦め、ウーベスが大会初日を制した。
第2ステージ:コペッキーの完璧なアシストからウィーベスが2勝目
大会2日目は高級塩で有名なエセックス地方マルドンを巡る、142.6kmで争われた。フィニッシュ手前には緩斜面の登り基調が設定されたものの、ウィーベスの強さに影響は及ばさなかった。
アタックが起こってはコペッキーが潰す展開が続き、集団は一つのままマルドンの市街地に突入。ここでもコペッキーが先頭でペースを作り、ピュアスプリンターを退ける一方で、年々登りを強化するウィーベスはその背後に食らいつく。そして残り50m地点からスプリントしたウィーベスが先頭でフィニッシュした。
第3ステージ:ウィーベスがロンドンの中心地で2度目のハットトリック達成
最終日はテムズ川を沿うように通る、ロンドン市街地を8周する91.2kmコース。プロトンは残り22kmで2名の逃げを捉え、大集団が幅広の最終ストレートに突入した。
SDワークスがこの日も盤石なトレインを組む横で、コールを擁するDSMも並べる。そしてこの日もコペッキーの背後からウィーベスが発射。フィニッシュ手前75mから長いスプリントを仕掛けたウィーベスは、迫るコールを並ばせることすらさせず、区間3勝目を手に入れた。
「ロンドンの中心地を走ることができ、特別な気持ちがした。ハットトリックに狙いを定め、この難しい目標を達成することができた。このライドロンドンで我々に敵がいないということを証明できた」とウィーベスは、3戦全勝で自身2度目の総合優勝を喜んだ。
第1ステージ結果
1位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 4:06:27 |
2位 | レティツィア・パテルノステル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | |
3位 | クララ・コッポニ(フランス、リドル・トレック) |
第2ステージ結果
1位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 3:33:26 |
2位 | シャーロッテ・コール(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | |
3位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | |
第3ステージ
1位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 2:08:47 |
2位 | シャーロッテ・コール(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | |
3位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) |
個人総合成績
1位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 9:48:03 |
2位 | シャーロッテ・コール(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:25 |
3位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | +0:26 |
その他の特別賞
ポイント賞 | シャーロッテ・コール(オランダ、チームDSM) |
山岳賞 | ハンナ・ヨハンソン(スウェーデン、トレッリ) |
ヤングライダー賞 | エレオノラ・ガスパリーニ(イタリア、UAEチームADQ) |
チーム総合成績 | ユンボ・ヴィスマ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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