2024/05/18(土) - 19:49
国内最大規模を誇るステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」が、明日5月19日にスタートする。8日間8ステージの日程と出場チームをプレビュー。あわせて、堺市内で行われた記者会見の模様をお伝えする。
今年のツアー・オブ・ジャパンは、UCIアジアツアー2.2クラスのレースとして開催される。昨年までの2.1クラスに比べてグレードが下がることになるが、8日間8ステージという世界的に見ても珍しい規模での開催形態は変わらない(グランツールなどを除き、ステージレースは5日間開催が標準)。
8日間の日程は以下表の通り。富士山ステージは富士スピードウェイ前スタート+東京五輪タイムトライアルコース周回が復活して66.6kmのステージとなる。その他のステージに大きな変更はなく、5日間の総距離は769.5km、総獲得標高は11,419mとなる。
今年のツアー・オブ・ジャパンは、UCIアジアツアー2.2クラスのレースとして開催される。昨年までの2.1クラスに比べてグレードが下がることになるが、8日間8ステージという世界的に見ても珍しい規模での開催形態は変わらない(グランツールなどを除き、ステージレースは5日間開催が標準)。
8日間の日程は以下表の通り。富士山ステージは富士スピードウェイ前スタート+東京五輪タイムトライアルコース周回が復活して66.6kmのステージとなる。その他のステージに大きな変更はなく、5日間の総距離は769.5km、総獲得標高は11,419mとなる。
ツアー・オブ・ジャパン2024 日程
日付 | ステージ・開催地 | 距離 |
---|---|---|
5月19日 | 第1ステージ 堺 | 2.6km(個人タイムトライアル) |
5月20日 | 第2ステージ 京都 | 103.6km |
5月21日 | 第3ステージ いなべ | 127km |
5月22日 | 第4ステージ 美濃 | 137.3km |
5月23日 | 第5ステージ 信州飯田 | 120.9km |
5月24日 | 第6ステージ 富士山 | 66.6km |
5月25日 | 第7ステージ 相模原 | 107.5km |
5月26日 | 第8ステージ 東京 | 104km |
例年の展開は第5ステージの信州飯田以降で個人総合優勝争いが大きく動き出す。やはり今年も第6ステージの富士山が最終結果を左右することになるのか。
出場チーム 海外チーム欠場により宇都宮ブリッツェンが繰り上げ出場
出場チームは海外6チーム、国内8チーム、大学1チーム、日本ナショナルチームの計16チーム。当初予定されていたトルコのベイコズ・ベレディエ・スポル・テュルキエが欠場となり、代わって宇都宮ブリッツェンが出場することになった。
ツアー・オブ・ジャパン2024 出場チーム
海外チーム | |
トレンガヌ・サイクリングチーム(マレーシア) | ルージャイ・インシュランス(タイ) |
アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム(カザフスタン) | セント・パイラン(イギリス) |
チーム・ブリッジレーン(オーストラリア) | NIPPO・EF・マルティーグ(フランス) |
国内チーム | |
JCLチーム右京 | キナンレーシングチーム |
ヴィクトワール広島 | マトリックスパワータグ |
レバンテフジ静岡 | 愛三工業レーシングチーム |
シマノレーシング | 日本ナショナルチーム |
京都産業大学 |
注目は、JCLチーム右京のネイサン・アールが個人総合3連覇達成なるか、だろう。直前に行われたツール・ド・熊野で個人総合2連覇した岡篤志と、強力なアシストを見せた増田成幸をあえて外し、マッテオ・マルチェッリとジョバンニ・カルボーニらイタリア人選手2名を初めて国内レースに招聘。小石祐馬、石橋学、山本大喜ら強力な日本人選手も揃えて万全の体制で臨む。
アジアツアーランキング上位のトレンガヌ・サイクリングチームとルージャイ・インシュランスはツール・ド・熊野から引き続き参戦。特にトレンガヌ・サイクリングチームのクドゥス・メルハウィ・ゲブレメディンは、ツール・ド・熊野第2ステージで見せた登りの強さを発揮する場面がありそうだ。
アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチームからは、アレクサンドル・ヴィノクロフの双子の息子、ニコラスとアレクサンドルの2人が出場する。昨年のツール・ド・九州にアスタナ・カザクスタンのメンバーとして出場し、個人総合優勝に貢献。今回もワールドチームの育成チームとしての強さを見せるか。
チームブリヂストンサイクリングは出場しないものの、パリ五輪トラック中距離メンバーを中心に構成された日本ナショナルチームが出場する。4月に行われたJプロツアーではパリ五輪に向けて強化してきた結果の一端を見せて3連勝したが、このツアー・オブ・ジャパンではどうか?
前日記者会見はネイサン・アールら4選手が出席
18日午後5時から、堺市内にある「さかい利晶の杜」で行われた前日記者会見には、3連覇を目指すネイサン・アール(JCLチーム右京)と、ニコラス・ヴィノクロフ(アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)、マシュー・グリーンウッド(チームブリッジレーン)寺田吉騎(シマノレーシング)ら若手選手が出席して行われた。
勝負のポイントとなるステージを問われると、やはり富士山ステージの名前が挙げられた。アールは「毎日が難しいレースになり、コントロールが難しいので、各ステージでタイムを落とさないことが重要になってくる」と、3連覇に向け慎重な言葉を選ぶ。一方、初出場となるヴィノクロフとグリーンウッドは、勝てるステージで狙っていきたいとコメント。寺田も「ステージ優勝を狙っていきたい」と話した。
明日は午前10時50分から、前哨戦とも言える「堺国際クリテリウム」がスタート。午後1時35分からツアー・オブ・ジャパン第1ステージの個人タイムトライアルが行われる。レースの模様はライブ中継されるので、下記リンクをご参照いただきたい。
text&photo:Satoru Kato
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