2024/05/13(月) - 10:46
ツール・ド・ハンガリー最終日にワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス)が勝利。ベルギー期待の21歳、ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック)が総合優勝を収めた。
新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)やマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、アスタナ・カザクスタン)、ペテル・サガン(スロバキア、ピエール・バゲットサイクリング)らが出場したツール・ド・ハンガリー(UCI2.Pro)も最終日。173kmコースの後半は急勾配の2級山岳「ペーチュ」を頂点とする周回コースを3周回し、登坂勝負でフィナーレを迎える。
ステージ2連勝で波に乗る総合首位ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック)と同2位ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)の差は14秒で、同3位エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)は16秒差。随一のチーム力で総合逆転を狙うUAEは、フィニッシュまで40km以上を残した最初の山岳区間で動きを見せた。
何としてもネイスを振るい落としたいUAEが集団を絞り込んだものの、2度目の「ペーチュ」ではアシスト勢が削がれ、肝心のウリッシにも脚がなく勢いがストップ。逆に総合5位ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス)がアタックを仕掛けたりと状況は混沌としてしまう。平坦区間で遅れていたグループが合流したことで、結局勝負は3度目の「ペーチュ」に持ち越されることとなった。
登り勾配が始まると再びUAE勢がペースを引き上げたが、やはりウリッシは遅れがちとなり、ブッフマンとネイス、カラム・スコットソン(オーストラリア、チームジェイコ・アルウラー)、ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、Q36.5プロサイクリング)が抜け出して先行する。総合逆転と2日前にゴール前でステージ優勝を取り逃がしたリベンジのためにブッフマンがロングスパートを仕掛けたが、ネイスが距離を詰め、タイミングを見計らっていたプールスが発進した。
「残り150mからの平坦区間で行けると確信したよ。2度目の山でアタックが潰されたので作戦を変えたんだ」と振り返るプールスが、来たるツール・ド・フランスに向けて弾みとなる勝利。その背後では危なげなくステージ4位に入ったネイスが総合優勝を掴み取った。
シクロクロスレジェンド、スヴェン・ネイスを父に持ち、父が指揮するチームでトップシクロクロス選手として活躍する21歳がロードキャリアにおいても大きな勝利。「最後はステージ優勝を獲れず残念だったけど、総合優勝を考える上では高望みすぎた。本当に嬉しいよ。いい1週間を過ごすことができた」と喜ぶネイスは、今後ツアー・オブ・ノルウェーやツール・ド・スイスなどを走る予定だ。
新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)やマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、アスタナ・カザクスタン)、ペテル・サガン(スロバキア、ピエール・バゲットサイクリング)らが出場したツール・ド・ハンガリー(UCI2.Pro)も最終日。173kmコースの後半は急勾配の2級山岳「ペーチュ」を頂点とする周回コースを3周回し、登坂勝負でフィナーレを迎える。
ステージ2連勝で波に乗る総合首位ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック)と同2位ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)の差は14秒で、同3位エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)は16秒差。随一のチーム力で総合逆転を狙うUAEは、フィニッシュまで40km以上を残した最初の山岳区間で動きを見せた。
何としてもネイスを振るい落としたいUAEが集団を絞り込んだものの、2度目の「ペーチュ」ではアシスト勢が削がれ、肝心のウリッシにも脚がなく勢いがストップ。逆に総合5位ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス)がアタックを仕掛けたりと状況は混沌としてしまう。平坦区間で遅れていたグループが合流したことで、結局勝負は3度目の「ペーチュ」に持ち越されることとなった。
登り勾配が始まると再びUAE勢がペースを引き上げたが、やはりウリッシは遅れがちとなり、ブッフマンとネイス、カラム・スコットソン(オーストラリア、チームジェイコ・アルウラー)、ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、Q36.5プロサイクリング)が抜け出して先行する。総合逆転と2日前にゴール前でステージ優勝を取り逃がしたリベンジのためにブッフマンがロングスパートを仕掛けたが、ネイスが距離を詰め、タイミングを見計らっていたプールスが発進した。
「残り150mからの平坦区間で行けると確信したよ。2度目の山でアタックが潰されたので作戦を変えたんだ」と振り返るプールスが、来たるツール・ド・フランスに向けて弾みとなる勝利。その背後では危なげなくステージ4位に入ったネイスが総合優勝を掴み取った。
シクロクロスレジェンド、スヴェン・ネイスを父に持ち、父が指揮するチームでトップシクロクロス選手として活躍する21歳がロードキャリアにおいても大きな勝利。「最後はステージ優勝を獲れず残念だったけど、総合優勝を考える上では高望みすぎた。本当に嬉しいよ。いい1週間を過ごすことができた」と喜ぶネイスは、今後ツアー・オブ・ノルウェーやツール・ド・スイスなどを走る予定だ。
ツール・ド・ハンガリー2024第4ステージ結果
1位 | ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス) | 3:53:27 |
2位 | ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、Q36.5プロサイクリング) | |
3位 | エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
4位 | ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック) | |
5位 | フランク・ファンデンブルーク(オランダ、DSM・フィルメニッヒ・ポストNL) | +0:05 |
個人総合成績
1位 | ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック) | 9:36:00 |
2位 | エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:12 |
3位 | ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:18 |
4位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | +0:19 |
5位 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) | +0:36 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック) |
山岳賞 | シーベ・デウェイルト(ベルギー、フランダース・バロワーズ) |
チーム総合成績 | Q36.5プロサイクリング |
text:So Isobe
photo:Tour de Hongrie
photo:Tour de Hongrie
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