独創的なアイデアを形にする東京サンエスのロード系オリジナルブランド、ディズナに新たなアルミハンドル「ジェイフィット バランス」が加わった。同社の人気ハンドル「ジェイカーボン マホラスエヒロ」の特徴をアルミ素材に変更し、握りやすさと信頼性、そして手の届きやすい価格を調和させている。



ディズナ J-FIT BALANCE (c)東京サンエス

グラベルバイクの普及により市民権を得たパーツの一つが、フレアハンドルだろう。ドロップ部分が下に向うにつれて幅が広がるフレア形状は、ハンドルを抑え込みやすく、バイクが暴れがちなオフロードライドで威力を発揮するとあって急速に人気を拡大している。

ワンバイエスやディズナといったブランドを通して、多種多様なハンドルをラインアップする東京サンエスもフレアハンドルを得意とするメーカーだ。バイクと人間のコンタクトポイントであるハンドルについて並々ならぬ情熱を注ぐ東京サンエスだけに、フレアハンドルへの造詣も深いものがある。同社のオリジナルハンドルとしては、2010年のディズナクロスバンディーシリーズに端を発し、多くのハンドルにフレア形状を採用している。

こだわりの27°のフレア角を持つ (c)東京サンエス

同社としては、20°以上をフレア、10°台をミドルフレア、10°未満をセミフレアと定義づける中で、もっとも大きなフレア角を与えたのが2020年にリリースされたワンバイエスのジェイカーボン マホラスエヒロだ。ライド中のメリハリ、つまりリラックスして走るシーンと、パワーを掛けていくシーンのそれぞれで心地よい使い勝手を実現するために非常に複雑な形状を与えられたカーボンハンドルで、27°のフレア角を与えられていた。

ドロップ部の外側を扁平加工することで、脇を締めて握ることが可能となった (c)東京サンエス
発売当初はその特異な形状もあり、あまり反応は芳しくなかったというマホラスエヒロだが、2年を過ぎたあたりから人気が出てきたという。東京サンエスが開催する試乗会においては、試乗車にアセンブルしていたマホラスエヒロに対し、フレームよりも先にハンドルへの好印象を伝えるサイクリストが多かったというほど。考え抜かれた形状は一度握ってしまえば病みつきになるということなのだろう。

そんなマホラスエヒロをより手の届きやすい存在にすべく開発されたのが、このジェイフィット バランス。ユーザーからのリクエストに応えるべく、開発者曰く「アルミでは安全を確保しながら造形の再現は1/10も叶えられないと言っても過言ではない」というアルミ素材の持つ制約の中で、マホラスエヒロのエッセンスを取り出した一本だ。

ハンドルトップ部分は3°のバックスウィープを設け、快適性を確保。ショルダー部はR50と滑らかなカーブを描きつつ、56.5mmという超ショートリーチを実現。

そして最大の特徴である27°のフレア角を持つドロップ部にはブラケットポジションの快適性を高めるFZ機能を搭載。さらに、ドロップ部の外側を扁平に潰すことで、フレアハンドルながら脇を締めたグリップを可能とし、より高いコントロール性を実現した。

3サイズが用意され、それぞれ中央のクランプエリアの長さも異なる (c)東京サンエス

MとLサイズはGRXのサブレバーも装着可能 (c)東京サンエス
ディズナ J-FIT BALANCE (c)東京サンエス



アルミハンドルとは思えない複雑な造形を与えらえたジェイフィットバランス。更に利便性にも配慮されており、中央部の31.8mm径のハンドルクランプエリアをしっかり確保することで、様々なアクセサリーも取り付けやすいデザインとされている。Sサイズでは80mm、Mサイズでは100mm、Lサイズでは120mmがそれぞれ確保されており、M、LサイズではGRXのサブブレーキレバーも装着可能となっている。

3サイズ展開となっており、S(370/470mm)、M(390/490mm)、L(410/4510mm)(※ブレーキブラケット取付位置C-C/ハンドルエンドC-C)となる。重量は300g(Sサイズ)。価格は10,890円(税込)。



ディズナ ジェイフィット バランス
カラー:BK ※マット仕上げ
サイズ:S(370/470mm)・M(390/490mm) ・L(410/510mm)
素材:6061 T-6 ダブルバテッド
ドロップ・リーチ:100mm・56.5/72.4mm
フレア:27°
バックスウィープ:3°
重量:300g(S)
クランプ径:31.8mm
※中央部31.8mmエリア長:S=80mm・M=100mm・L=120mm
※サイズ表記内容=(ブレーキブラケット取付位置のC-C/ハンドルエンドのC-C)
価格:10,890円(税込)
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