2024/05/09(木) - 22:39
紀伊半島南部を舞台に開催されるUCI2.2のステージレース「ツール・ド・熊野」が、5月10日から3日間にわたり開催される。一部新しくなったコースと出場チームをプレビューする。
今年24回目の開催となる「ツール・ド・熊野」は、3つの大きな変更がなされた。
ひとつは開催時期が5月上旬になったこと。これまでは5月末ないし6月初めに開催されてきたが、今年はツアー・オブ・ジャパン前のレースとして設定された。
ふたつめは、3日間3ステージの復活。昨年はワンデーレースの「古座川シティ・インターナショナルロードレース(悪天候により中止)」と、2日間2ステージのツール・ド・熊野が連続して開催される日程となっていたが、今年は古座川のレースがツール・ド・熊野の第1ステージとして組み込まれた。これによりツール・ド・熊野の伝統とも言える3日間開催が復活した。
三つめは、第2ステージの熊野山岳コースが変更されたこと。これまでは1級山岳に指定された札立峠を超え、丸山千枚田を2回通る設定となっていたが、札立峠に通じる道が通行出来ないためカットされ、丸山千枚田を4回登る周回コースを新たに設定し、107kmのステージに改められた。
大会日程と出場チームは以下の通り。海外5チーム、国内11チーム、計16チームが出場する。
今年24回目の開催となる「ツール・ド・熊野」は、3つの大きな変更がなされた。
ひとつは開催時期が5月上旬になったこと。これまでは5月末ないし6月初めに開催されてきたが、今年はツアー・オブ・ジャパン前のレースとして設定された。
ふたつめは、3日間3ステージの復活。昨年はワンデーレースの「古座川シティ・インターナショナルロードレース(悪天候により中止)」と、2日間2ステージのツール・ド・熊野が連続して開催される日程となっていたが、今年は古座川のレースがツール・ド・熊野の第1ステージとして組み込まれた。これによりツール・ド・熊野の伝統とも言える3日間開催が復活した。
三つめは、第2ステージの熊野山岳コースが変更されたこと。これまでは1級山岳に指定された札立峠を超え、丸山千枚田を2回通る設定となっていたが、札立峠に通じる道が通行出来ないためカットされ、丸山千枚田を4回登る周回コースを新たに設定し、107kmのステージに改められた。
大会日程と出場チームは以下の通り。海外5チーム、国内11チーム、計16チームが出場する。
ツール・ド・熊野2024 大会日程
5月10日 | 第1ステージ 古座川清流 126.7km |
5月11日 | 第2ステージ 熊野山岳 107.7km |
5月12日 | 第3ステージ 太地半島周回コース 104.3km |
ツール・ド・熊野2024 出場チーム
海外チーム | |
トレンガヌ・サイクリングチーム(マレーシア) | ルージャイ・インシュランス(タイ) |
キャッシュ・パー・クップ(オーストラリア) | LXサイクリングチーム(韓国) |
NIPPO・EF・マルティーグ(フランス) | |
国内チーム | |
JCLチーム右京 | キナンレーシングチーム |
愛三工業レーシングチーム | レバンテフジ静岡 |
ヴィクトワール広島 | マトリックスパワータグ |
シマノレーシング | スパークルおおいたレーシングチーム |
宇都宮ブリッツェン | VC福岡 |
ヴェロリアン松山 |
ほぼフルリニューアルと言って良いステージ構成となったことで、これまでのツール・ド・熊野とは別のレースと見た方が良さそうだ。事実上今年初開催となる古座川町の第1ステージは、1周約42kmの周回コースのうちおよそ半分は自動車1台分の道幅しかなく、1列棒状になることは必至。加えて登りも下りもブラインドカーブが連続するため、集団分裂が頻発しそうだ。コースの一部は往復共に使用するため、対面通行にならないよう関門が設定されるので、初日から完走者数が絞られる可能性もある。
1級山岳が無くなったとは言え、千枚田を4回登る第2ステージの難易度はあまり変わらないと言えそう。ただし、これまでは登りの遅れを最小限にすれば終盤復帰することも可能だったが、丸山千枚田を登った先に追加された新区間もアップダウンが繰り返されるため、遅れを取り戻すのは難しそうだ。あるいは、最終ステージのスタートラインに残る選手数がかなり絞られる可能性もありそうだ。
9日18時から新宮市内で開催されたオープニングセレモニーには、全出場チームが登壇した。昨年のディフェンディングチャンピオンチームとなるJCLチーム右京は、今シーズンから始めたイタリアを拠点としての活動から帰国しての凱旋レースとなる。今年もレースを動かす中心となるか。
一方、ホストチームのキナンレーシングチームは、オセアニアチャンピオンとなったライアン・カバナをはじめ、直近のトルコ遠征もこなしたメンバー中心で悲願の個人総合優勝を目指す。
海外チームでは、ツアー・オブ・タイランドで個人総合優勝とチーム総合優勝したルージャイ・インシュランスが有力か。タイランド総合優勝したAdne van Engelenは出場しないものの、昨年までヴィクトワール広島に所属していたカーター・ベトルスやタイランド総合上位メンバーを揃えている。
レースの模様はYouTubeの「サイクリングch」でライブ中継される。レースの詳細情報は大会公式サイトをご参照頂きたい。(下記リンクあり)
text:Satoru Kato
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