2024/04/23(火) - 14:00
東欧トルコを巡るツアー・オブ・ターキーが開幕した。キナンレーシングチームも参戦した8日間レースの初日は、集団スプリントでファビオ・ヤコブセン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)が勝利。また2日目はマックス・カンター(ドイツ、アスタナ・カザクスタン)がプロ初勝利を飾っている。
東ヨーロッパに位置し、西洋とアジアを結ぶ交易の国トルコ。日本の約2倍の国土を有する国を舞台に行われるのが、第59回プレジデンシャル・サイクリング・ツアー・オブ・ターキーだ。
プレジデンシャルという名の通りトルコ大統領府がメインスポンサーを務める本大会は、トルコ国内を全8日間をかけて巡るステージレース。昨年1クラスにレースカテゴリーを落としたものの、今年再びプロシリーズ(上から2番目)に昇格。そのためボーラ・ハンスグローエとDSMフィルメニッヒ・ポストNL、アルペシン・ドゥクーニンク、アスタナ・カザクスタンという4つのワールドツアーが出場する、トルコ最大のステージレースに相応しい選手たちが揃った。
昨年シマノレーシングが参戦した大会には、今年キナンレーシングチームが出場。メンバーには新城雄大と孫崎大樹、山本元喜という3名の日本人選手が入った。
第1ステージ:ヤコブセンがDSM移籍後初勝利!
大会初日は集団スプリントが濃厚な平坦コースで争われ、7名が逃げ集団を形成する。残り20km地点でメイン集団は思惑通り逃げを捉え、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)を擁するアスタナ・カザクスタンが先頭でリードアウトトレインを並べる。しかしカヴェンディッシュのスピードは伸び悩み、下部チーム所属のシモン・デヘアーズ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が先頭へ。
そしてデヘアーズの背後から飛び出したファビオ・ヤコブセン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)が先着。ヤコブセンはDSMに移籍後、22レース目にして念願の初勝利を掴んだ。
キナンは23位のレイモンド・クレダー(オランダ)が最高位となっている。
第2ステージ:カンターがプロ初勝利を飾る
2日目も平坦基調のレイアウトだが、ピュアスプリンターを退けるような2級山岳がコース後半に設定されたレイアウト。その予想通り前日勝者のヤコブセンやカヴェンディッシュがメイン集団から遅れ、日本勢では唯一山本が残った約80名がフィニッシュラインの引かれたカシュに到達した。
緩斜面な登り基調の最終ストレートで主導権を握ったのはアルペシン。そこからダビ・ゴンザレス(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)が先頭に出ると、残り100m地点でマックス・カンター(ドイツ、アスタナ・カザクスタン)が追い抜く。その背後についたウーリヒも並ぶことすらできないハイスピードを披露したカンターが、フィニッシュラインを駆け抜けた。
モビスターから今年アスタナに移籍し、念願のプロ初勝利を掴んだカンター。この後予定しているジロ・デ・イタリアに向けて弾みをつけている。
日本人最高位は先頭集団でフィニッシュした67位の山本。「経験上、長いステージレースの前半で動きすぎるとその後に響くことは分かっている。大会中盤から何かトライできればと思っているのと、個人総合でUCIポイント獲得(40位以内)できるチャンスがあるなら生かしたい。まずは先頭から遅れないことを重視して走っていく」と、レース後にコメントしている。
東ヨーロッパに位置し、西洋とアジアを結ぶ交易の国トルコ。日本の約2倍の国土を有する国を舞台に行われるのが、第59回プレジデンシャル・サイクリング・ツアー・オブ・ターキーだ。
プレジデンシャルという名の通りトルコ大統領府がメインスポンサーを務める本大会は、トルコ国内を全8日間をかけて巡るステージレース。昨年1クラスにレースカテゴリーを落としたものの、今年再びプロシリーズ(上から2番目)に昇格。そのためボーラ・ハンスグローエとDSMフィルメニッヒ・ポストNL、アルペシン・ドゥクーニンク、アスタナ・カザクスタンという4つのワールドツアーが出場する、トルコ最大のステージレースに相応しい選手たちが揃った。
昨年シマノレーシングが参戦した大会には、今年キナンレーシングチームが出場。メンバーには新城雄大と孫崎大樹、山本元喜という3名の日本人選手が入った。
第1ステージ:ヤコブセンがDSM移籍後初勝利!
大会初日は集団スプリントが濃厚な平坦コースで争われ、7名が逃げ集団を形成する。残り20km地点でメイン集団は思惑通り逃げを捉え、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)を擁するアスタナ・カザクスタンが先頭でリードアウトトレインを並べる。しかしカヴェンディッシュのスピードは伸び悩み、下部チーム所属のシモン・デヘアーズ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が先頭へ。
そしてデヘアーズの背後から飛び出したファビオ・ヤコブセン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)が先着。ヤコブセンはDSMに移籍後、22レース目にして念願の初勝利を掴んだ。
キナンは23位のレイモンド・クレダー(オランダ)が最高位となっている。
第2ステージ:カンターがプロ初勝利を飾る
2日目も平坦基調のレイアウトだが、ピュアスプリンターを退けるような2級山岳がコース後半に設定されたレイアウト。その予想通り前日勝者のヤコブセンやカヴェンディッシュがメイン集団から遅れ、日本勢では唯一山本が残った約80名がフィニッシュラインの引かれたカシュに到達した。
緩斜面な登り基調の最終ストレートで主導権を握ったのはアルペシン。そこからダビ・ゴンザレス(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)が先頭に出ると、残り100m地点でマックス・カンター(ドイツ、アスタナ・カザクスタン)が追い抜く。その背後についたウーリヒも並ぶことすらできないハイスピードを披露したカンターが、フィニッシュラインを駆け抜けた。
モビスターから今年アスタナに移籍し、念願のプロ初勝利を掴んだカンター。この後予定しているジロ・デ・イタリアに向けて弾みをつけている。
日本人最高位は先頭集団でフィニッシュした67位の山本。「経験上、長いステージレースの前半で動きすぎるとその後に響くことは分かっている。大会中盤から何かトライできればと思っているのと、個人総合でUCIポイント獲得(40位以内)できるチャンスがあるなら生かしたい。まずは先頭から遅れないことを重視して走っていく」と、レース後にコメントしている。
第1ステージ結果
1位 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | 2:56:14 |
2位 | サシャ・ウィーマース(ベルギー、ビンゴールWB) | |
3位 | シモン・デヘアーズ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) |
第2ステージ結果
1位 | マックス・カンター(ドイツ、アスタナ・カザクスタン) | 4:43:16 |
2位 | ヘンリ・ウーリヒ(ドイツ、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
3位 | トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) |
個人総合成績(2日目終了時点)
1位 | ヘンリ・ウーリヒ(ドイツ、アルペシン・ドゥクーニンク) | 7:39:24 |
2位 | トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:02 |
3位 | ダビ・ロサノ(スペイン、チーム ノボ ノルディスク) | +0:03 |
その他の特別賞(2日目終了時点)
ポイント賞 | ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・コメタ) |
山岳賞 | サメット・ブルット(トルコ、ベイコズ・ベレディエ・スポル・テュルキエ) |
チーム総合成績 | Q36.5プロサイクリング |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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