2024/04/17(水) - 08:12
ツアー・オブ・ジ・アルプス2日目に岡篤志と小石祐馬がエスケープ。190kmの山岳コースで強力な3名が逃げ切り、アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、ジェイコ・アルウラー)が独走勝利を挙げた。
アルプス山脈のイタリア側を駆け巡るツアー・オブ・ジ・アルプス(UCI2.Pro)2日目は、一路渓谷に沿って標高を上げ、3級山岳と2級山岳を一つずつ越えてフィニッシュする190kmコース。標高200mから1300mまで登るものの、山岳難易度はそこまで高くない「ザ・逃げ向け」レイアウトだ。
5時間に迫る長い1日はチャンスを見出したパンチャー勢によるアタック合戦で幕を開け、やがて6名がエスケープを決める。アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、ジェイコ・アルウラー)にパトリック・ガンパー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)、シモン・ペロー(スイス、チューダープロサイクリング)、昨年限りでジェイコを退団してチームが見つからなかったルーカス・ペストルベルガー(オーストリアナショナルチーム)に加え、JCLチーム右京からは岡篤志と小石祐馬がこの動きに飛び乗った。
「ひたすら北上していくルートで、全部向かい風。しかも煽られてフラつくレベルの爆風向かい風」と岡が振り返る、少数の逃げには辛い状況。リーダーチームのイネオス・グレナディアーズは3〜4分差でコントロールしたものの、逃げグループを吸収する意図はなかった。
13kmオーバーの3級山岳で岡はドロップし、5名となった先頭グループからはまずガンパーがアタック。しかしやがて引き戻され、小石も脱落したのちに「勇気と自信を持って走り続けた」と言うデマルキが急勾配区間で抜け出しを図る。37歳のベテランクライマーが刻むハイペースに誰もついていくことができなかった。
18kmに及ぶ独走を決めたデマルキが、2021年以来となる勝利を決めた。「もうすぐ38歳になろうというタイミング、しかも何年も勝利から遠ざかっていた今勝てて本当に嬉しい。この年でも自転車競技で勝てるという意味は大きい」と心境を話している。
メイン集団は1分47秒差でフィニッシュし、トビアス・フォス(ノルウェー、イネオス・グレナディアーズ)はリーダージャージをキープ。逃げた小石は増田成幸や山本大喜と同じ集団でフィニッシュ。岡は残り60kmで単独になったものの、残り20kmで最後尾グループに追いついてフィニッシュに漕ぎ着けたという(本人ブログより)。
アルプス山脈のイタリア側を駆け巡るツアー・オブ・ジ・アルプス(UCI2.Pro)2日目は、一路渓谷に沿って標高を上げ、3級山岳と2級山岳を一つずつ越えてフィニッシュする190kmコース。標高200mから1300mまで登るものの、山岳難易度はそこまで高くない「ザ・逃げ向け」レイアウトだ。
5時間に迫る長い1日はチャンスを見出したパンチャー勢によるアタック合戦で幕を開け、やがて6名がエスケープを決める。アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、ジェイコ・アルウラー)にパトリック・ガンパー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)、シモン・ペロー(スイス、チューダープロサイクリング)、昨年限りでジェイコを退団してチームが見つからなかったルーカス・ペストルベルガー(オーストリアナショナルチーム)に加え、JCLチーム右京からは岡篤志と小石祐馬がこの動きに飛び乗った。
「ひたすら北上していくルートで、全部向かい風。しかも煽られてフラつくレベルの爆風向かい風」と岡が振り返る、少数の逃げには辛い状況。リーダーチームのイネオス・グレナディアーズは3〜4分差でコントロールしたものの、逃げグループを吸収する意図はなかった。
13kmオーバーの3級山岳で岡はドロップし、5名となった先頭グループからはまずガンパーがアタック。しかしやがて引き戻され、小石も脱落したのちに「勇気と自信を持って走り続けた」と言うデマルキが急勾配区間で抜け出しを図る。37歳のベテランクライマーが刻むハイペースに誰もついていくことができなかった。
18kmに及ぶ独走を決めたデマルキが、2021年以来となる勝利を決めた。「もうすぐ38歳になろうというタイミング、しかも何年も勝利から遠ざかっていた今勝てて本当に嬉しい。この年でも自転車競技で勝てるという意味は大きい」と心境を話している。
メイン集団は1分47秒差でフィニッシュし、トビアス・フォス(ノルウェー、イネオス・グレナディアーズ)はリーダージャージをキープ。逃げた小石は増田成幸や山本大喜と同じ集団でフィニッシュ。岡は残り60kmで単独になったものの、残り20kmで最後尾グループに追いついてフィニッシュに漕ぎ着けたという(本人ブログより)。
ツアー・オブ・ジ・アルプス2024第2ステージ結果
1位 | アレッサンドロ・デマルキ(チームジェイコ・アルウラー) | 4:47:37 |
2位 | パトリック・ガンパー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | +1:20 |
3位 | シモン・ペロー(スイス、チューダープロサイクリング) | +1:24 |
4位 | グレゴール・ミュールベルガー(オーストリア、モビスター) | +1:47 |
5位 | フアン・ボウ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) |
個人総合成績
1位 | トビアス・フォス(ノルウェー、イネオス・グレナディアーズ) | 8:06:20 |
2位 | クリス・ハーパー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | +0:04 |
3位 | エステバン・チャベス(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:06 |
4位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル) | +0:10 |
5位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:13 |
その他の特別賞
ポイント賞 | アレッサンドロ・デマルキ(チームジェイコ・アルウラー) |
山岳賞 | マッティア・バイス(イタリア、ポルティ・コメタ) |
ヤングライダー賞 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
チーム総合成績 | チームジェイコ・アルウラー |
text:So Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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