2024/03/28(木) - 12:58
レース中にコースが短縮されたドワーズ・ドール・フラーンデレン女子。ファンアンローイと共に飛び出したマリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)がマッチスプリントで先着し、自身初となる優勝を飾った。
男子と同じく4日後にロンド・ファン・フラーンデレンを控えた3月27日(水)、ベルギー北西部フランドル地方を巡るドワーズ・ドール・フラーンデレン女子が開催された。レースカテゴリーはプロレース(上から2番目)ではあるものの、ロンドに向け大切な前哨戦となる本大会。ワレヘムを出発地点に南側を巡る129.9kmコースには9つの急坂と石畳区間が登場した。
男子レースのスタートから2時間後の現地時間14時半、スタート地点には2連覇を目指すデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)が世界王者ロッテ・コペッキー(ベルギー)と共に登場。対するリドル・トレックはストラーデビアンケ2位のエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)と若手のシリン・ファンアンローイ(オランダ)を揃えた。
アタックが繰り返された序盤は逃げが決まらず、リドル・トレックのハイペース牽引によって集団はいくつかに分裂する。そんな前半からサバイバルな展開となったレースは、この日4つ目の急坂「カナリエベルク(残り67km地点)」の直前にプック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)がアタック。それにコペッキーが反応し、ロンゴボルギーニやマリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)など豪華な11名による先頭集団が形成された。
一方、ディフェンディング王者のフォレリングはプロトンでこの動きを静観。そして逃げ集団が17秒の差を得た残り60kmで、レースは一時中断された。
その理由となったのは一足早く終了した男子レースの関係車両2台がコース上で事故を起こしたため。それにより選手たちは15分ほどの足止めを強いられ、選手たちは身体を冷やさないようウェアを着込み、中にはコース警備にあたる警察のジャケットを着込む選手の姿もあった。
この事故の影響でコース上のクノクテベルグとホートントの急坂が通行不可となり、総距離は15.9km短縮された114kmへと変更。そして先頭の11名が17秒差を与えられた状態でレースは再開され、残り32km地点で吸収された。
その後石畳区間でリドルが組織的なペースアップによりロンゴボルギーニとシリン・ファンアンローイ(オランダ)、フォスの入った5名の先頭集団が形成される。それにコペッキーが遅れて合流する一方で、フォレリングはパンクに見舞われ勝負から脱落した。
先頭の6名
ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)
エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)
シリン・ファンアンローイ(オランダ、リドル・トレック)
マリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)
プック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)
レティツィア・パテルノステル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ)
約30秒後方のプロトンでは、キアラ・コンソンニ(イタリア)でスプリント勝負したいUAEチームADQが牽引する。しかしその差は縮まらず、先頭集団では残り12km地点でファンアンローイがアタック。それにはフォスを除きここまで脚を使ったコペッキーも反応できず、ファンアンローイとフォスは一気に後続から10秒のリードを奪った。
そして勝負はオランダ人のベテランと若手によるマッチスプリントに持ち込まれ、スピードで上回るフォスが勝利。その結果フォスは数多の優勝歴の中にドワーズ・ドール・フラーンデレンを加えた。
2月下旬のオムループ・ヘットニュースブラッドに続き、ワンデーレースを制したフォス。
「初めて勝つレースはいつだって嬉しいもの。春の初めには想像できなかったほど良い結果を得ている。シリン(ファンアンローイ)はとても強く、彼女の加速には躊躇なく踏み込まなければならない。そして最後のスプリントは上手くいって本当に良かった」と、マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)と共に男女ドワーズを制したフォスは喜んだ。
男子と同じく4日後にロンド・ファン・フラーンデレンを控えた3月27日(水)、ベルギー北西部フランドル地方を巡るドワーズ・ドール・フラーンデレン女子が開催された。レースカテゴリーはプロレース(上から2番目)ではあるものの、ロンドに向け大切な前哨戦となる本大会。ワレヘムを出発地点に南側を巡る129.9kmコースには9つの急坂と石畳区間が登場した。
男子レースのスタートから2時間後の現地時間14時半、スタート地点には2連覇を目指すデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)が世界王者ロッテ・コペッキー(ベルギー)と共に登場。対するリドル・トレックはストラーデビアンケ2位のエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)と若手のシリン・ファンアンローイ(オランダ)を揃えた。
アタックが繰り返された序盤は逃げが決まらず、リドル・トレックのハイペース牽引によって集団はいくつかに分裂する。そんな前半からサバイバルな展開となったレースは、この日4つ目の急坂「カナリエベルク(残り67km地点)」の直前にプック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)がアタック。それにコペッキーが反応し、ロンゴボルギーニやマリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)など豪華な11名による先頭集団が形成された。
一方、ディフェンディング王者のフォレリングはプロトンでこの動きを静観。そして逃げ集団が17秒の差を得た残り60kmで、レースは一時中断された。
その理由となったのは一足早く終了した男子レースの関係車両2台がコース上で事故を起こしたため。それにより選手たちは15分ほどの足止めを強いられ、選手たちは身体を冷やさないようウェアを着込み、中にはコース警備にあたる警察のジャケットを着込む選手の姿もあった。
この事故の影響でコース上のクノクテベルグとホートントの急坂が通行不可となり、総距離は15.9km短縮された114kmへと変更。そして先頭の11名が17秒差を与えられた状態でレースは再開され、残り32km地点で吸収された。
その後石畳区間でリドルが組織的なペースアップによりロンゴボルギーニとシリン・ファンアンローイ(オランダ)、フォスの入った5名の先頭集団が形成される。それにコペッキーが遅れて合流する一方で、フォレリングはパンクに見舞われ勝負から脱落した。
先頭の6名
ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)
エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)
シリン・ファンアンローイ(オランダ、リドル・トレック)
マリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)
プック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)
レティツィア・パテルノステル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ)
約30秒後方のプロトンでは、キアラ・コンソンニ(イタリア)でスプリント勝負したいUAEチームADQが牽引する。しかしその差は縮まらず、先頭集団では残り12km地点でファンアンローイがアタック。それにはフォスを除きここまで脚を使ったコペッキーも反応できず、ファンアンローイとフォスは一気に後続から10秒のリードを奪った。
そして勝負はオランダ人のベテランと若手によるマッチスプリントに持ち込まれ、スピードで上回るフォスが勝利。その結果フォスは数多の優勝歴の中にドワーズ・ドール・フラーンデレンを加えた。
2月下旬のオムループ・ヘットニュースブラッドに続き、ワンデーレースを制したフォス。
「初めて勝つレースはいつだって嬉しいもの。春の初めには想像できなかったほど良い結果を得ている。シリン(ファンアンローイ)はとても強く、彼女の加速には躊躇なく踏み込まなければならない。そして最後のスプリントは上手くいって本当に良かった」と、マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)と共に男女ドワーズを制したフォスは喜んだ。
ドワーズ・ドール・フラーンデレン女子2024結果
1位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | 2:52:08 |
2位 | シリン・ファンアンローイ(オランダ、リドル・トレック) | |
3位 | レティツィア・パテルノステル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +0:19 |
4位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | |
5位 | プック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) | |
6位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) | |
7位 | キアラ・コンソンニ(イタリア、UAEチームADQ) | +0:51 |
8位 | アルレニス・シエラ(キューバ、モビスター) | |
9位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、リドル・トレック) | |
10位 | ジュリー・デウィルデ(ベルギー、フェニックス・ドゥクーニンク) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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