2024/03/23(土) - 13:00
アタックと吸収が繰り返されたボルタ・ア・カタルーニャは、2日連続のスプリント決着。U23世界王者のアクセル・ローランス(フランス、アルペシン・ドゥクーニンク)が前日勝者ファンデンベルフやコカールを退け、ワールドツアー初勝利を飾った。
第103回ボルタ・ア・カタルーニャは後半戦となる5日目。その舞台は海辺のアルタフラから内陸地を進み、再び海側のビラダカンスを目指すコース。スタート直後からじわじわと標高を上げながら2級山岳をクリアし、また残り約30km地点にも2級山岳が設定されたため、単純な集団スプリントにはならないと予想された。
逃げ切りも十分可能性のあるレイアウトのため、アクチュアルスタートの旗が振り下ろされた直後から逃げ切りを目指したアタックが勃発する。そのため一時はゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)やアッティラ・ヴァルテル(ハンガリー、ヴィスマ・リースアバイク)ら有力選手を含む9名の逃げが成立。しかしこれを危険だと判断したメイン集団は逃げを引き戻し、残り85kmで新たな5名がエスケープした。
その中にイネオスは地元スペイン出身のオスカル・ロドリゲスを送り、2連勝を目指すEFエデュケーション・イージーポストは22歳のゲオルグ・シュタインハウザー(ドイツ)を入れる。そして最後の2級山岳に入る頃に逃げは30秒差まで詰められ、平均勾配6%の登りをスティーブン・ウィリアムズ(イギリス、イスラエル・プレミアテック)にためにマイケル・ウッズ(カナダ)が集団のペースを上げた。
イスラエルの高速牽引にファンデンベルフが遅れるなか、単独先頭に立ったシュタインハウザーに一度遅れたロドリゲスがジョインする。良い協調体制を築いた2人だったが下りでプロトンに吸収され、ヴァランタン・パレパントル(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)の加速をきっかけに今度はクリス・ハーパー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)ら8名の先頭集団が形成。しかしイスラエルによる懸命な牽引によって再び引き戻された。
集団のペースが緩んだため、ファンデンベルフやブライアン・コカール(フランス、コフィディス)らスプリンターを含んだ追走集団が合流する。最終山岳の下りでもアタックしたフアン・ロペス(スペイン、リドル・トレック)が再び仕掛け、その後散発的に起こった加速も決まらない。そのため勝負は2日連続の集団スプリントに持ち込まれた。
長い最終ストレートに入り、集団先頭はアルペシン・ドゥクーニンクからEF、そしてデカトロンに移行する。そして残り200mからスプリントバトルが幕を開け、パトリック・コンラッド(オーストリア、リドル・トレック)のスピードが伸び悩むなか、ファンデンベルフが先頭へ。その背後からコカールが並び、その横で踏み込むアクセル・ローランス(フランス、アルペシン・ドゥクーニンク)が先着した。
「信じられない。ワールドチームの1年目で掴んだワールドツアー初勝利。今日はアタックが繰り返される最も厳しいステージで、興奮しながら終盤に臨んだ」とローランスはレースを振り返る。
ローランスは昨年のU23ロード世界選手権で優勝した22歳。2022年にB&Bホテルズ KTMでプロデビューを果たし、チームが解散した後はアルペシンの下部チームを経由して今年トップチームへの昇格を果たした。今年2月のエトワール・ド・ベセージ(UCI2.1)第2ステージで移籍後初勝利を飾り、今大会では第1、4ステージでいずれも区間5位と勝利に迫っていた。
2位にはファンデンベルフが入り、3位はコカール。そして過去にマトリックスパワータグに所属し、ベネズエラ王者のオールイス・アウラール(カハルラル・セグロスRGA)が4位に入っている。
第103回ボルタ・ア・カタルーニャは後半戦となる5日目。その舞台は海辺のアルタフラから内陸地を進み、再び海側のビラダカンスを目指すコース。スタート直後からじわじわと標高を上げながら2級山岳をクリアし、また残り約30km地点にも2級山岳が設定されたため、単純な集団スプリントにはならないと予想された。
逃げ切りも十分可能性のあるレイアウトのため、アクチュアルスタートの旗が振り下ろされた直後から逃げ切りを目指したアタックが勃発する。そのため一時はゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)やアッティラ・ヴァルテル(ハンガリー、ヴィスマ・リースアバイク)ら有力選手を含む9名の逃げが成立。しかしこれを危険だと判断したメイン集団は逃げを引き戻し、残り85kmで新たな5名がエスケープした。
その中にイネオスは地元スペイン出身のオスカル・ロドリゲスを送り、2連勝を目指すEFエデュケーション・イージーポストは22歳のゲオルグ・シュタインハウザー(ドイツ)を入れる。そして最後の2級山岳に入る頃に逃げは30秒差まで詰められ、平均勾配6%の登りをスティーブン・ウィリアムズ(イギリス、イスラエル・プレミアテック)にためにマイケル・ウッズ(カナダ)が集団のペースを上げた。
イスラエルの高速牽引にファンデンベルフが遅れるなか、単独先頭に立ったシュタインハウザーに一度遅れたロドリゲスがジョインする。良い協調体制を築いた2人だったが下りでプロトンに吸収され、ヴァランタン・パレパントル(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)の加速をきっかけに今度はクリス・ハーパー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)ら8名の先頭集団が形成。しかしイスラエルによる懸命な牽引によって再び引き戻された。
集団のペースが緩んだため、ファンデンベルフやブライアン・コカール(フランス、コフィディス)らスプリンターを含んだ追走集団が合流する。最終山岳の下りでもアタックしたフアン・ロペス(スペイン、リドル・トレック)が再び仕掛け、その後散発的に起こった加速も決まらない。そのため勝負は2日連続の集団スプリントに持ち込まれた。
長い最終ストレートに入り、集団先頭はアルペシン・ドゥクーニンクからEF、そしてデカトロンに移行する。そして残り200mからスプリントバトルが幕を開け、パトリック・コンラッド(オーストリア、リドル・トレック)のスピードが伸び悩むなか、ファンデンベルフが先頭へ。その背後からコカールが並び、その横で踏み込むアクセル・ローランス(フランス、アルペシン・ドゥクーニンク)が先着した。
「信じられない。ワールドチームの1年目で掴んだワールドツアー初勝利。今日はアタックが繰り返される最も厳しいステージで、興奮しながら終盤に臨んだ」とローランスはレースを振り返る。
ローランスは昨年のU23ロード世界選手権で優勝した22歳。2022年にB&Bホテルズ KTMでプロデビューを果たし、チームが解散した後はアルペシンの下部チームを経由して今年トップチームへの昇格を果たした。今年2月のエトワール・ド・ベセージ(UCI2.1)第2ステージで移籍後初勝利を飾り、今大会では第1、4ステージでいずれも区間5位と勝利に迫っていた。
2位にはファンデンベルフが入り、3位はコカール。そして過去にマトリックスパワータグに所属し、ベネズエラ王者のオールイス・アウラール(カハルラル・セグロスRGA)が4位に入っている。
ボルタ・ア・カタルーニャ2024第5ステージ
1位 | アクセル・ローランス(フランス、アルペシン・ドゥクーニンク) | 3:36:05 |
2位 | マライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
3位 | ブライアン・コカール(フランス、コフィディス) | |
4位 | オールイス・アウラール(ベネズエラ、カハルラル・セグロスRGA) | |
5位 | スティーブン・ウィリアムズ(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | |
6位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、リドル・トレック) | |
7位 | ドリアン・ゴドン(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル) | |
8位 | パウ・ミケル(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) | |
9位 | フェルナンド・バルセロ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) | |
10位 | フランク・ファンデンブルーク(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) |
個人総合成績
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 20:54:36 |
2位 | ミケル・ランダ(スペイン、スーダル・クイックステップ) | +2:27 |
3位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | +2:55 |
4位 | レニー・マルティネス(フランス、グルパマFDJ) | +3:21 |
5位 | クリス・ハーパー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | +3:22 |
6位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | +3:24 |
7位 | セップ・クス(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) | +3:31 |
8位 | ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
9位 | エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | +3:50 |
10位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | +3:52 |
その他の特別賞
ポイント賞 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) |
山岳賞 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) |
ヤングライダー賞 | レニー・マルティネス(フランス、グルパマFDJ) |
チーム総合成績 | モビスター |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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