2024/03/15(金) - 08:30
ツール・ド・台湾の最終第5ステージはイタマル・アインホルン(イスラエル、イスラエル・プレミアテック)が勝利。JCLチーム右京はチーム総合優勝と共にマッテオ・マルチェッリ(イタリア)が区間2位とポイント賞を獲得し、小石祐馬が総合2位とアジアリーダーに輝いた。
世界的な自転車産業の中心地、台湾を巡るツール・ド・台湾(UCI2.1)は最終日の第5ステージを迎えた。146.4kmコースは中盤に3級、2級、4級山岳が登場するものの、フィニッシュまで平坦路が60kmほど続くスプリントステージで争われた。
時折雨粒が選手たちに降り注ぐ中、JCLチーム右京は総合2位につける小石祐馬と日本王者の山本大喜が5名の逃げに乗る。しかしこれは総合首位イバン・コーボ(スペイン)を擁するエキポ・ケルンファルマが捉え、直後にアタックが勃発。これをきっかけに小石を含む40名ほどの先頭グループが形成された。
この中にエキポ・ケルンファルマは選手を送り込むことができず、フィニッシュまで100km以上を残し追走を強いられることに。コーボが遅れたことで総合のバーチャルリーダーとなった小石は、2つの中間スプリントでボーナスタイム獲得を目指す。しかしいずれも総合4位のジョセフ・ブラックモア(イギリス、イスラエル・プレミアテック)に先着されたため、小石はバーチャルで総合逆転を許してしまう。
そして綺麗なローテーションを回す先頭集団にエキポ・ケルンファルマの追走は届かず、フィニッシュ手前で仕掛けたポルティ・コメタとCCACHE x Par Küpの2名によるアタックも決まらない。そして勝負は先頭集団によるスプリント勝負に持ち込まれた。
イスラエル・プレミアテックのトレインからイタマル・アインホルン(イスラエル)が残り100mでスプリントを開始し、一瞬早く踏み込んだマッテオ・マルチェッリ(イタリア、JCLチーム右京)が先頭に出る。その右側からマヌエル・ペニャルベル(スペイン、ポルティ・コメタ)も迫り、アインホルンとマルチェッリ、ペニャルベルの3名がハンドルを投げた結果、アインホルンが勝利を掴んだ。
大会初日に続いて区間2勝目を掴んだアインホルン。そして総合優勝もイスラエルのブラックモアが獲得した。
一方、健闘しながらも総合2位とアジアリーダージャージを獲得した小石は「最後まで逆転のチャンスに賭けてスプリントポイントもトライして、タイムを稼ぐことは出来たのだが、ブラックモア選手がここではすべて上手でした。悔しいけれど、それでも5日間様々な状況でチャレンジする精神で戦えた結果2位・チーム総合1位・スプリント賞であり、納得しています。チームメイトも最後まで助けてくれて感謝しています。イタリアで走るコンチネンタルチームとしてひとつ上の戦いがアジアで魅せられたかなと思います」と大会を振り返った。
小石のコメントにもある通り右京はマルチェッリのポイント賞獲得に加え、チーム総合優勝にも輝いた。この結果をアルベルト・ボルピGM兼監督は「メンバーたちは全てのステージを攻めの姿勢で頑張ってくれた。このことは誇りに思える事。2位でゴールはいつも悔しい結果、しかし我々のベストを尽くした結果であるには変わらない。素晴らしいレースを展開してくれたメンバーを称えたい」と語っている。
世界的な自転車産業の中心地、台湾を巡るツール・ド・台湾(UCI2.1)は最終日の第5ステージを迎えた。146.4kmコースは中盤に3級、2級、4級山岳が登場するものの、フィニッシュまで平坦路が60kmほど続くスプリントステージで争われた。
時折雨粒が選手たちに降り注ぐ中、JCLチーム右京は総合2位につける小石祐馬と日本王者の山本大喜が5名の逃げに乗る。しかしこれは総合首位イバン・コーボ(スペイン)を擁するエキポ・ケルンファルマが捉え、直後にアタックが勃発。これをきっかけに小石を含む40名ほどの先頭グループが形成された。
この中にエキポ・ケルンファルマは選手を送り込むことができず、フィニッシュまで100km以上を残し追走を強いられることに。コーボが遅れたことで総合のバーチャルリーダーとなった小石は、2つの中間スプリントでボーナスタイム獲得を目指す。しかしいずれも総合4位のジョセフ・ブラックモア(イギリス、イスラエル・プレミアテック)に先着されたため、小石はバーチャルで総合逆転を許してしまう。
そして綺麗なローテーションを回す先頭集団にエキポ・ケルンファルマの追走は届かず、フィニッシュ手前で仕掛けたポルティ・コメタとCCACHE x Par Küpの2名によるアタックも決まらない。そして勝負は先頭集団によるスプリント勝負に持ち込まれた。
イスラエル・プレミアテックのトレインからイタマル・アインホルン(イスラエル)が残り100mでスプリントを開始し、一瞬早く踏み込んだマッテオ・マルチェッリ(イタリア、JCLチーム右京)が先頭に出る。その右側からマヌエル・ペニャルベル(スペイン、ポルティ・コメタ)も迫り、アインホルンとマルチェッリ、ペニャルベルの3名がハンドルを投げた結果、アインホルンが勝利を掴んだ。
大会初日に続いて区間2勝目を掴んだアインホルン。そして総合優勝もイスラエルのブラックモアが獲得した。
一方、健闘しながらも総合2位とアジアリーダージャージを獲得した小石は「最後まで逆転のチャンスに賭けてスプリントポイントもトライして、タイムを稼ぐことは出来たのだが、ブラックモア選手がここではすべて上手でした。悔しいけれど、それでも5日間様々な状況でチャレンジする精神で戦えた結果2位・チーム総合1位・スプリント賞であり、納得しています。チームメイトも最後まで助けてくれて感謝しています。イタリアで走るコンチネンタルチームとしてひとつ上の戦いがアジアで魅せられたかなと思います」と大会を振り返った。
小石のコメントにもある通り右京はマルチェッリのポイント賞獲得に加え、チーム総合優勝にも輝いた。この結果をアルベルト・ボルピGM兼監督は「メンバーたちは全てのステージを攻めの姿勢で頑張ってくれた。このことは誇りに思える事。2位でゴールはいつも悔しい結果、しかし我々のベストを尽くした結果であるには変わらない。素晴らしいレースを展開してくれたメンバーを称えたい」と語っている。
ツール・ド・台湾2024第5ステージ
1位 | イタマル・アインホルン(イスラエル、イスラエル・プレミアテック) | 3:03:43 |
2位 | マッテオ・マルチェッリ(イタリア、JCLチーム右京) | |
3位 | マヌエル・ペニャルベル(スペイン、ポルティ・コメタ) | |
4位 | ダビド・マルティン(スペイン、ポルティ・コメタ) | |
5位 | アーロン・ゲイト(ニュージーランド、ブルゴスBH) |
個人総合成績
1位 | イバン・コーボ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) | 11:54:41 |
2位 | 小石祐馬(JCLチーム右京) | +0:02 |
3位 | カーター・ベトルス(オーストラリア、ローヤイインシュランス) | |
4位 | ジョセフ・ブラックモア(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | +0:05 |
5位 | アーロン・ゲイト(ニュージーランド、ブルゴスBH) | +0:10 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マッテオ・マルチェッリ(イタリア、JCLチーム右京) |
山岳賞 | アントワーヌ・ドゥボン(スイス、コラテック・ヴィーニファンティーニ) |
チーム総合成績 | JCLチーム右京 |
text:Sotaro.Arakawa
Amazon.co.jp