2024/02/18(日) - 09:15
ヴォルタ・アン・アルガルヴェ第4ステージは22kmの個人タイムトライアルで争われ、レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)がトップタイムをマーク。62Tのビックギヤを回して2位に16秒差をつけ、アルカンシエルでの初勝利を飾った。
ツール・ド・フランスに出場予定の豪華メンバーが揃ったヴォルタ・アン・アルガルヴェ(UCI2.Pro)は第4ステージが行われ、この日はアルブフェイラ市街を巡る22kmの個人タイムトライアル。ほぼ平坦路のコースで現タイムトライアル世界王者のレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)がその強さをいかんなく発揮した。
スタート時点で総合2位だったエヴェネプールは最後から2番目にスタート。第1計測地点(7.1km地点)で早くもマグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ)のトップタイムを4秒更新したエヴェネプールは、続く第2計測(16.9km)でその差を16秒まで拡げ、結果的に27分9秒でフィニッシュ。シェフィールドのタイムを16秒上回るトップタイムを叩き出した。
1週間前のフィゲイラ・チャンピオンズ・クラシック(UCI1.Pro)での50km独走勝利に続く、今季2勝目を飾ったエヴェネプール。またこれが昨年8月に手に入れたアルカンシエルを着ての初勝利となり、「とてもモチベーション高く臨み、この美しいレインボージャージを着ての勝利。強豪揃いのなか序盤から自分のリズムを掴み、良い走りができた」と語った。
またエヴェネプールの走りで注目されたのが、使用バイクについた62Tと巨大なフロントギア。それについては「良き友であるヴィクトル・カンペナールツがこれ(62T)を使い始めたので、僕らも使ってみることにしたんだ」と明かしている。
フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)が6位(47秒遅れ)と本来の実力を発揮できないなか、3位(29秒遅れ)に入ったのは今年から使用するウィリエールでTT初戦を迎えたシュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)。そして4位(37秒遅れ)にはプロ1年目で20歳のイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ)が入り、短い距離での登坂力に加え、TTでの実力も証明した。
一方、ベルギーのTT王者であるワウト・ファンアールト(ヴィスマ・リースアバイク)はエヴェネプールよりも1分遅い11位でフィニッシュ。しかし「新しいポジションに慣れている途中だ。準備不足なだけでこの結果に落ち込んでいないし、ジロ・デ・イタリアに向けて集中して取り組んでいきたい」と前向きなコメントを残している。
総合首位のダニエル・マルティネス(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)が区間8位だったため、エヴェネプールは総合で首位に浮上。大会最終日である翌日のフィニッシュ地点、2級山岳マルハオ峠の頂上で総合優勝が決定する。
ツール・ド・フランスに出場予定の豪華メンバーが揃ったヴォルタ・アン・アルガルヴェ(UCI2.Pro)は第4ステージが行われ、この日はアルブフェイラ市街を巡る22kmの個人タイムトライアル。ほぼ平坦路のコースで現タイムトライアル世界王者のレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)がその強さをいかんなく発揮した。
スタート時点で総合2位だったエヴェネプールは最後から2番目にスタート。第1計測地点(7.1km地点)で早くもマグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ)のトップタイムを4秒更新したエヴェネプールは、続く第2計測(16.9km)でその差を16秒まで拡げ、結果的に27分9秒でフィニッシュ。シェフィールドのタイムを16秒上回るトップタイムを叩き出した。
1週間前のフィゲイラ・チャンピオンズ・クラシック(UCI1.Pro)での50km独走勝利に続く、今季2勝目を飾ったエヴェネプール。またこれが昨年8月に手に入れたアルカンシエルを着ての初勝利となり、「とてもモチベーション高く臨み、この美しいレインボージャージを着ての勝利。強豪揃いのなか序盤から自分のリズムを掴み、良い走りができた」と語った。
またエヴェネプールの走りで注目されたのが、使用バイクについた62Tと巨大なフロントギア。それについては「良き友であるヴィクトル・カンペナールツがこれ(62T)を使い始めたので、僕らも使ってみることにしたんだ」と明かしている。
フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)が6位(47秒遅れ)と本来の実力を発揮できないなか、3位(29秒遅れ)に入ったのは今年から使用するウィリエールでTT初戦を迎えたシュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)。そして4位(37秒遅れ)にはプロ1年目で20歳のイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ)が入り、短い距離での登坂力に加え、TTでの実力も証明した。
一方、ベルギーのTT王者であるワウト・ファンアールト(ヴィスマ・リースアバイク)はエヴェネプールよりも1分遅い11位でフィニッシュ。しかし「新しいポジションに慣れている途中だ。準備不足なだけでこの結果に落ち込んでいないし、ジロ・デ・イタリアに向けて集中して取り組んでいきたい」と前向きなコメントを残している。
総合首位のダニエル・マルティネス(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)が区間8位だったため、エヴェネプールは総合で首位に浮上。大会最終日である翌日のフィニッシュ地点、2級山岳マルハオ峠の頂上で総合優勝が決定する。
ヴォルタ・アン・アルガルヴェ2024第4ステージ結果
1位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | 27:09 |
2位 | マグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ) | +0:16 |
3位 | シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) | +0:29 |
4位 | イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ) | +0:37 |
5位 | マティア・カッタネオ(イタリア、スーダル・クイックステップ) | +0:46 |
6位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | +0:47 |
7位 | ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:48 |
8位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:51 |
9位 | ルネ・ヘレホーツ(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ) | +0:58 |
10位 | ヤン・トラトニク(スロベニア、ヴィスマ・リースアバイク) | |
11位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) | +1:00 |
個人総合成績
1位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | 14:50:24 |
2位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:47 |
3位 | ヤン・トラトニク(スロベニア、ヴィスマ・リースアバイク) | +1:12 |
4位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) | +1:18 |
5位 | シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) | |
6位 | ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト) | +1:20 |
7位 | テイメン・アレンスマン(オランダ、イネオス・グレナディアーズ) | +1:23 |
8位 | マグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ) | +1:34 |
9位 | アントニオ・モルガド(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | +1:39 |
10位 | トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +1:44 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ヘルベン・テイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ) |
山岳賞 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) |
ヤングライダー賞 | マグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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