2024/02/12(月) - 12:00
レース中継が中断されるほどの豪雨となったツアー・オブ・オマーン第2ステージは、増田成幸(JCLチーム右京)が逃げに乗る。レースは登りフィニッシュで他を退けたフィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ)が、前哨戦に続く2勝目を掴んだ。
前日の白熱のスプリント勝負から一夜明け、第13回ツアー・オブ・オマーンは最終日まで登りフィニッシュが続いていく。その2日目はアル・シーファからアップダウンを越え、距離2.7km/平均勾配7.0%のクライヤトを駆け上がる170.4km。ここは2022年大会で当時ウノエックス所属のアントン・チャーマ(デンマーク)がプロ初勝利を挙げ、アスタナ・カザクスタン加入へのステップアップに繋げた場だ。
スタートして激しいアタック合戦の末、25km地点で形成されたのは3名の逃げ。その中には2022年10月の骨盤骨折から昨年復帰し「冬場に準備をこなして調子は良い」と語った増田成幸(JCLチーム右京)も入り、3名はロット・デスティニーやUAEチームエミレーツの牽引するメイン集団から4分のリードを得た。
それぞれ2つある中間スプリントと山岳ポイントを全てオスカル・ペレグリ(スペイン、ブルゴスBH)がトップ通過するなか、選手たちの上空を黒い雲が覆い始める。そしてそれは初開催された2013年大会以来の雨となり、レースを撮影するヘリコプターはもちろんモトバイクの映像さえ途切れる豪雨となった。
視界を遮る雨のなかフィニッシュの待つクライヤトに近づいていく増田らだったが、残り6km地点でプロトンに吸収される。そしてクライヤト(距離2.7km/平均勾配7.0%)を最速で駆け上がったのは、前哨戦のマスカット・クラシックを独走勝利したフィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ)だった。
チームメイトであるディエゴ・ウリッシ(イタリア)のアシストを受けたフィッシャーブラックは、スプリンター寄りの脚質ながら登り耐性のあるルーク・ランパーティ(アメリカ、スーダル・クイックステップ)を退け、今季のブレイクを予感させる2勝目を手に入れた。
「クレイジーなほどウェットなコンディションのなか掴んだこの勝利は特別だ。マスカットクラシックでの勝利もあり、チームが僕を信頼してくれた。天候がレースをタフなものにしたが、そのおかげでこの勝利が一層甘く感じるよ」と、22歳のフィッシャーブラックはプロ3勝目をそう喜んだ。
なおJCLチーム右京はクライマーのトーマス・ペゼンティ(イタリア)が区間11位に入り、総合でも10位にランクインしている。
前日の白熱のスプリント勝負から一夜明け、第13回ツアー・オブ・オマーンは最終日まで登りフィニッシュが続いていく。その2日目はアル・シーファからアップダウンを越え、距離2.7km/平均勾配7.0%のクライヤトを駆け上がる170.4km。ここは2022年大会で当時ウノエックス所属のアントン・チャーマ(デンマーク)がプロ初勝利を挙げ、アスタナ・カザクスタン加入へのステップアップに繋げた場だ。
スタートして激しいアタック合戦の末、25km地点で形成されたのは3名の逃げ。その中には2022年10月の骨盤骨折から昨年復帰し「冬場に準備をこなして調子は良い」と語った増田成幸(JCLチーム右京)も入り、3名はロット・デスティニーやUAEチームエミレーツの牽引するメイン集団から4分のリードを得た。
それぞれ2つある中間スプリントと山岳ポイントを全てオスカル・ペレグリ(スペイン、ブルゴスBH)がトップ通過するなか、選手たちの上空を黒い雲が覆い始める。そしてそれは初開催された2013年大会以来の雨となり、レースを撮影するヘリコプターはもちろんモトバイクの映像さえ途切れる豪雨となった。
視界を遮る雨のなかフィニッシュの待つクライヤトに近づいていく増田らだったが、残り6km地点でプロトンに吸収される。そしてクライヤト(距離2.7km/平均勾配7.0%)を最速で駆け上がったのは、前哨戦のマスカット・クラシックを独走勝利したフィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ)だった。
チームメイトであるディエゴ・ウリッシ(イタリア)のアシストを受けたフィッシャーブラックは、スプリンター寄りの脚質ながら登り耐性のあるルーク・ランパーティ(アメリカ、スーダル・クイックステップ)を退け、今季のブレイクを予感させる2勝目を手に入れた。
「クレイジーなほどウェットなコンディションのなか掴んだこの勝利は特別だ。マスカットクラシックでの勝利もあり、チームが僕を信頼してくれた。天候がレースをタフなものにしたが、そのおかげでこの勝利が一層甘く感じるよ」と、22歳のフィッシャーブラックはプロ3勝目をそう喜んだ。
なおJCLチーム右京はクライマーのトーマス・ペゼンティ(イタリア)が区間11位に入り、総合でも10位にランクインしている。
ツアー・オブ・オマーン2024第2ステージ結果
1位 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ) | 4:04:04 |
2位 | ルーク・ランパーティ(アメリカ、スーダル・クイックステップ) | +0:02 |
3位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | アントン・チャーム(デンマーク、アスタナ・カザクスタン) | |
5位 | ロジャー・アドリア(スペイン、ボーラ・ハンスグローエ) | |
6位 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ) | |
7位 | マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
8位 | イェノ・ベルクムース(ベルギー、ロット・デスティニー) | |
9位 | アレッサンドロ・ヴェッレ(イタリア、アルケアB&Bホテルズ) | +0:06 |
10位 | ダヴィデ・デプレット(イタリア、ジェイコ・アルウラー) |
個人総合成績
1位 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ) | 8:27:22 |
2位 | ルーク・ランパーティ(アメリカ、スーダル・クイックステップ) | +0:06 |
3位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | +0:08 |
4位 | ロジャー・アドリア(スペイン、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:12 |
5位 | アントン・チャーム(デンマーク、アスタナ・カザクスタン) | |
6位 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ) | |
7位 | イェノ・ベルクムース(ベルギー、ロット・デスティニー) | |
8位 | マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
9位 | ベン・ツィーホフ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:16 |
10位 | トーマス・ペゼンティ(イタリア、JCLチーム右京) |
その他の特別賞
ポイント賞 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ) |
ヤングライダー賞 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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