2024/02/04(日) - 13:15
残り37km地点でコース短縮が発表されたボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ第4ステージ。1級山岳でブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)が仕掛け、勝利と共に総合首位浮上を果たした。
スペイン・バレンシアで開催中のボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ(UCI2.Pro)の4日目は、1級山岳アルト・デル・ミセラタ(距離5.7km/平均9.3%)を含む5つのカテゴリー山岳を越えるクイーンステージ。最終日である翌日が平坦ステージのため、このステージの終了時点で総合首位に立った選手が、実質的な総合優勝者となる。
コース前半から2つの2級山岳と、2つの3級山岳を越えるステージは数々のアタックの末にサム・オーメン(オランダ、リドル・トレック)を含む7名が逃げる。一方のメイン集団は、アレクサンドル・ウラソフ(ロシア)とジャイ・ヒンドレー(オーストラリア)という2人の総合エースを擁するボーラ・ハンスグローエがコントロール。1月のチャレンジマヨルカで勝利を飾ったペラヨ・サンチェス(スペイン、モビスター)を含む逃げ集団は、最大2分半のタイム差でカテゴリー山岳を越えていった。
フィニッシュに向かうにつれスピードを増すレースは37km地点に至った地点で、レース主催者が「フィニッシュ地点をヴァル・デボから最終山岳アルト・デル・ミセラタの頂上に変更する」と発表。これで活気づいた逃げ集団は最後まで粘りを見せたものの、アルト・デル・ミセラタの麓でボーラの先導するプロトンに飲み込まれた。
ボーラによる隊列の先頭がジョヴァンニ・アレオッティ(イタリア)からヒンドレーに引き継がれ、集団は8名程度に絞られる。そしてヒンドレーの牽引が終わったタイミングでウラソフが加速。しかしブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)やサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)、そして22歳の若手ウェレイハゴス・バーへ(エチオピア、ジェイコ・アルウラー)を振り切ることはできない。
そして急遽フィニッシュ地点となった頂上手前3kmで、今度はマクナルティがアタックする。続いてブイトラゴも仕掛け、ウラソフが静観するなかこのペースの上下にバーへは脱落。牽制に入りペースが落ち、第2集団であるヒンドレーが近づいてきたタイミングでマクナルティは飛び出した。
このキレのよいアタックにブイトラゴとウラソフも反応できず、後続に12秒差をつけたマクナルティが頂上に到着。そして区間優勝と共に総合でも首位に立ち、第75代総合優勝者に王手をかけた。
「フィニッシュ地点が手前になったと聞いたのは残り40km地点。だから計画を修正し、変更に適応した。チームが最終山岳の麓まで良い位置に導いてくれ、そこからは頂上まで全力で行くだけだった」とマクナルティは勝利を振り返った。
スペイン・バレンシアで開催中のボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ(UCI2.Pro)の4日目は、1級山岳アルト・デル・ミセラタ(距離5.7km/平均9.3%)を含む5つのカテゴリー山岳を越えるクイーンステージ。最終日である翌日が平坦ステージのため、このステージの終了時点で総合首位に立った選手が、実質的な総合優勝者となる。
コース前半から2つの2級山岳と、2つの3級山岳を越えるステージは数々のアタックの末にサム・オーメン(オランダ、リドル・トレック)を含む7名が逃げる。一方のメイン集団は、アレクサンドル・ウラソフ(ロシア)とジャイ・ヒンドレー(オーストラリア)という2人の総合エースを擁するボーラ・ハンスグローエがコントロール。1月のチャレンジマヨルカで勝利を飾ったペラヨ・サンチェス(スペイン、モビスター)を含む逃げ集団は、最大2分半のタイム差でカテゴリー山岳を越えていった。
フィニッシュに向かうにつれスピードを増すレースは37km地点に至った地点で、レース主催者が「フィニッシュ地点をヴァル・デボから最終山岳アルト・デル・ミセラタの頂上に変更する」と発表。これで活気づいた逃げ集団は最後まで粘りを見せたものの、アルト・デル・ミセラタの麓でボーラの先導するプロトンに飲み込まれた。
ボーラによる隊列の先頭がジョヴァンニ・アレオッティ(イタリア)からヒンドレーに引き継がれ、集団は8名程度に絞られる。そしてヒンドレーの牽引が終わったタイミングでウラソフが加速。しかしブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)やサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)、そして22歳の若手ウェレイハゴス・バーへ(エチオピア、ジェイコ・アルウラー)を振り切ることはできない。
そして急遽フィニッシュ地点となった頂上手前3kmで、今度はマクナルティがアタックする。続いてブイトラゴも仕掛け、ウラソフが静観するなかこのペースの上下にバーへは脱落。牽制に入りペースが落ち、第2集団であるヒンドレーが近づいてきたタイミングでマクナルティは飛び出した。
このキレのよいアタックにブイトラゴとウラソフも反応できず、後続に12秒差をつけたマクナルティが頂上に到着。そして区間優勝と共に総合でも首位に立ち、第75代総合優勝者に王手をかけた。
「フィニッシュ地点が手前になったと聞いたのは残り40km地点。だから計画を修正し、変更に適応した。チームが最終山岳の麓まで良い位置に導いてくれ、そこからは頂上まで全力で行くだけだった」とマクナルティは勝利を振り返った。
ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ2024第4ステージ結果
1位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | 4:08:21 |
2位 | サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:12 |
3位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
4位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:24 |
5位 | ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ) |
個人総合成績
1位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | 15:44:08 |
2位 | サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:14 |
3位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:17 |
4位 | アレッサンドロ・トネッリ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ) | +0:20 |
5位 | ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:34 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) |
山岳賞 | ゴルカ・ソラライン(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) |
ヤングライダー賞 | サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
チーム総合成績 | バーレーン・ヴィクトリアス |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp