2024/02/04(日) - 10:00
激坂登場のアルウラー・ツアー第5ステージは3名によるスプリントに持ち込まれ、サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー)が勝利。イェーツはチームスポンサーの前で総合優勝にも輝き、岡篤志(JCLチーム右京)がアクティブライダー賞を獲得した。
ツアー・オブ・オマーン(2月10〜)やUAEツアー(2月19日〜)を前に、アラビア半島のサウジアラビアで開催されたアルウラー・ツアー(UCI2.1)。その最終日である第5ステージはこれまでのスプリンターコースから一転、クライマーによる総合争いが繰り広げられた。
ジェイコのサブスポンサーであるアルウラーの旧市街をスタートし、平坦区間を進んだのち最後にハラット・ウワイリド(距離2.5km/平均12.8%)が登場。最大勾配20%超の激坂を駆け上がり、8.4kmの平坦路の先にフィニッシュラインが引かれている。
この日は序盤にJCLチーム右京の小石祐馬とマルチェッリ・マッテオ(イタリア)の2名を含む7名が飛び出した。57.6km地点のアクティブポイントでは右京の2人を退けたテグシュバヤール・バッサイカン(モンゴル、ルージャイ・インシュランス)が先頭通過。これによってバッサイカンがアクティブライダー賞ジャージの争いで岡篤志を3ポイント上回った。
逆転された右京だったが、大会最後のアクティブポイント(残り42.8km地点)のため、日本王者である山本大喜を中心にメイン集団を先導して逃げを引き戻す。チームメイトの牽引や、ベルト・ファンレルベルへ(ベルギー、スーダル・クイックステップ)を利用した岡が、目論見通りアクティブポイントのトップ通過に成功。バッサイカンはここで1ポイントも獲得できなかったため、岡がアクティブライダー賞ジャージのキープに成功した。
その後は山本のメカトラやフィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ)のパンク、ロレンツォ・ミレージ(イタリア、モビスター)らの落車などがありながら、集団はハラット・ウワイリド(距離2.5km/平均12.8%)に到達。登りで徐々に人数が絞られていくなか、サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー)が軽快なダンシングでペースを上げた。
10名程度に絞られた先頭集団からは、21歳でプロ1年目のウィリアムジュニア・ルセルフ(ベルギー、スーダル・クイックステップ)がアタックする。ハイケイデンスで後続を引き離していくルセルフに対し、唯一先頭にアシストを残すUAEチームエミレーツのフィッシャーブラックがジョイン。そのままフィッシャーブラックが最大-3秒のボーナスタイムが与えられるハラット・ウワイリドの頂上を先頭通過した(ルセルフ-2秒、Sイェーツ-1秒)。
フィッシャーブラックとルセルフには平坦区間でイェーツとラファウ・マイカ(ポーランド)が合流し、4人のうちUAEチームエミレーツは2人と有利な状況を作り出す。そしてマイカが牽引する集団から先んじてイェーツがスプリントを開始。その左からフィッシャーブラック、右からルセルフが迫った三つ巴スプリントで、最後までスピードを維持したイェーツが獲った。
この結果、イェーツが区間優勝者に与えられる-10秒のボーナスタイムを得て総合優勝に輝くことに。チームのセカインドタイトルスポンサーであるアルウラーの地で、これ以上ない結果を残したイェーツは「総合優勝のために登りで集団を絞りたかったが、それができる脚がなかった。だからスプリントに切り替え、その作戦が上手くいった。本当に嬉しいよ」と喜びのコメントを残している。
区間2位のルセルフが総合2位に入り、区間3位のフィッシャーブラックは総合でも3位で表彰台へ。アクティブライダー賞ジャージを獲得し、表彰台で笑顔を見せた岡は「チームのおかげでジャージをキープすることができました。本当にチームに感謝しています。このような大きなレースで形になるもの(結果)を持ち帰ることができたので良かったです」と語っている。
ツアー・オブ・オマーン(2月10〜)やUAEツアー(2月19日〜)を前に、アラビア半島のサウジアラビアで開催されたアルウラー・ツアー(UCI2.1)。その最終日である第5ステージはこれまでのスプリンターコースから一転、クライマーによる総合争いが繰り広げられた。
ジェイコのサブスポンサーであるアルウラーの旧市街をスタートし、平坦区間を進んだのち最後にハラット・ウワイリド(距離2.5km/平均12.8%)が登場。最大勾配20%超の激坂を駆け上がり、8.4kmの平坦路の先にフィニッシュラインが引かれている。
この日は序盤にJCLチーム右京の小石祐馬とマルチェッリ・マッテオ(イタリア)の2名を含む7名が飛び出した。57.6km地点のアクティブポイントでは右京の2人を退けたテグシュバヤール・バッサイカン(モンゴル、ルージャイ・インシュランス)が先頭通過。これによってバッサイカンがアクティブライダー賞ジャージの争いで岡篤志を3ポイント上回った。
逆転された右京だったが、大会最後のアクティブポイント(残り42.8km地点)のため、日本王者である山本大喜を中心にメイン集団を先導して逃げを引き戻す。チームメイトの牽引や、ベルト・ファンレルベルへ(ベルギー、スーダル・クイックステップ)を利用した岡が、目論見通りアクティブポイントのトップ通過に成功。バッサイカンはここで1ポイントも獲得できなかったため、岡がアクティブライダー賞ジャージのキープに成功した。
その後は山本のメカトラやフィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ)のパンク、ロレンツォ・ミレージ(イタリア、モビスター)らの落車などがありながら、集団はハラット・ウワイリド(距離2.5km/平均12.8%)に到達。登りで徐々に人数が絞られていくなか、サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー)が軽快なダンシングでペースを上げた。
10名程度に絞られた先頭集団からは、21歳でプロ1年目のウィリアムジュニア・ルセルフ(ベルギー、スーダル・クイックステップ)がアタックする。ハイケイデンスで後続を引き離していくルセルフに対し、唯一先頭にアシストを残すUAEチームエミレーツのフィッシャーブラックがジョイン。そのままフィッシャーブラックが最大-3秒のボーナスタイムが与えられるハラット・ウワイリドの頂上を先頭通過した(ルセルフ-2秒、Sイェーツ-1秒)。
フィッシャーブラックとルセルフには平坦区間でイェーツとラファウ・マイカ(ポーランド)が合流し、4人のうちUAEチームエミレーツは2人と有利な状況を作り出す。そしてマイカが牽引する集団から先んじてイェーツがスプリントを開始。その左からフィッシャーブラック、右からルセルフが迫った三つ巴スプリントで、最後までスピードを維持したイェーツが獲った。
この結果、イェーツが区間優勝者に与えられる-10秒のボーナスタイムを得て総合優勝に輝くことに。チームのセカインドタイトルスポンサーであるアルウラーの地で、これ以上ない結果を残したイェーツは「総合優勝のために登りで集団を絞りたかったが、それができる脚がなかった。だからスプリントに切り替え、その作戦が上手くいった。本当に嬉しいよ」と喜びのコメントを残している。
区間2位のルセルフが総合2位に入り、区間3位のフィッシャーブラックは総合でも3位で表彰台へ。アクティブライダー賞ジャージを獲得し、表彰台で笑顔を見せた岡は「チームのおかげでジャージをキープすることができました。本当にチームに感謝しています。このような大きなレースで形になるもの(結果)を持ち帰ることができたので良かったです」と語っている。
アルウラー・ツアー2024第5ステージ結果
1位 | サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー) | 3:24:37 |
2位 | ウィリアムジュニア・ルセルフ(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
3位 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | ラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツ) | +0:02 |
5位 | ピエール・ラトゥール(フランス、トタルエネルジー) | +0:05 |
個人総合成績
1位 | サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー) | 18:37:05 |
2位 | ウィリアムジュニア・ルセルフ(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:03 |
3位 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | マッテオ・ソブレロ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:12 |
5位 | ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、Q36.5プロサイクリング) | +0:15 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) |
ヤングライダー賞 | ウィリアムジュニア・ルセルフ(ベルギー、スーダル・クイックステップ) |
アクティブライダー賞 | 岡篤志(JCLチーム右京) |
チーム総合成績 | ボーラ・ハンスグローエ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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