2024/01/28(日) - 13:30
クライマーによる白熱の攻防が繰り広げられたチャレンジマヨルカ4日目は、ペラヨ・サンチェス(スペイン、モビスター)が勝利。小集団スプリントでウラソフらを退け、今年移籍したモビスターに今季初勝利をもたらした。
スペイン・マヨルカ島で開催中のチャレンジマヨルカは4日目を迎え、トロフェオ・ポリェンサ・ポルト・ダンドラッチ(UCI1.1)は前日と同じ北部の山岳地帯が舞台となった。レース中盤から4つのカテゴリー山岳を超え、最後の3級山岳からフィニッシュまでは約11kmの下り〜平坦路が続いていく。
スタートラインに並んだのは8つのワールドチームと10のプロチーム、そしてリドル・トレックの下部チームを含む5つのコンチネンタルチームの計23チーム。レース序盤からヨナス・グレゴー(デンマーク、ロット・デスティニー)を含む6名が逃げグループを形成し、それを容認したメイン集団はボーラ・ハンスグローエがペースメイクを担った。
しかしこの逃げ引き戻され、残り39km地点でUAEチームエミレーツに新加入したイゴール・アリエタ(スペイン)が下りでアタックする。21歳のスパニッシュクライマーはすぐさま30秒のリードを築き、混乱に陥ったプロトンではアレクサンデル・アランブル(スペイン、モビスター)が落車。モビスターはレース後アランブルの右鎖骨骨折を発表している。
メイン集団では大怪我により下部チーム所属し、今年トップチームに復帰したミケル・ヴァルグレン(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)が単独で追走をかける。しかしこれは不発に終わり、また同じデンマーク出身のフレデリク・ワンダール(ボーラ・ハンスグローエ)の加速も実らない。そしてアリエタはプロ初勝利を目指し、最後の3級山岳グラモラ峠の登りに入った。
ここまで順調に距離を消化していたアリエタだったが登りに入るとその脚が止まり、プロトンから1人飛びしたレナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・デスティニー)がアリエタをキャッチする。そして前日のトロフェオ・セッラトラムンタナを制したファンイートヴェルトはグラモラ峠の頂上をトップ通過。下りでファンイートヴェルトに追いついたアリエタが落車するなか、残り1kmでアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)を含む7名がファンイートヴェルトを捉えた。
フィニッシュまで続く平坦路ではアリエタがアタックから貪欲に勝利を狙ったものの、最後までスピードを維持することはできない。その後ろからマリウス・マイヤーホーファー(ドイツ、チューダー・プロサイクリング)がアリエタを抜き、その背後を利用したペラヨ・サンチェス(スペイン、モビスター)がクライマーたちによるスプリントバトルを制した。
サンチェスはブルゴスBHから今年モビスターに移籍した23歳。昨年出場したブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージではワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス)とレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)と共に逃げ、スプリントで区間3位に入った注目のクライマーだ。
2位にはマイヤーホーファーが入り、ウラソフはチャレンジマヨルカ初日に2位、3日目に2位に続く3位と悔しい結果に終わった。
スペイン・マヨルカ島で開催中のチャレンジマヨルカは4日目を迎え、トロフェオ・ポリェンサ・ポルト・ダンドラッチ(UCI1.1)は前日と同じ北部の山岳地帯が舞台となった。レース中盤から4つのカテゴリー山岳を超え、最後の3級山岳からフィニッシュまでは約11kmの下り〜平坦路が続いていく。
スタートラインに並んだのは8つのワールドチームと10のプロチーム、そしてリドル・トレックの下部チームを含む5つのコンチネンタルチームの計23チーム。レース序盤からヨナス・グレゴー(デンマーク、ロット・デスティニー)を含む6名が逃げグループを形成し、それを容認したメイン集団はボーラ・ハンスグローエがペースメイクを担った。
しかしこの逃げ引き戻され、残り39km地点でUAEチームエミレーツに新加入したイゴール・アリエタ(スペイン)が下りでアタックする。21歳のスパニッシュクライマーはすぐさま30秒のリードを築き、混乱に陥ったプロトンではアレクサンデル・アランブル(スペイン、モビスター)が落車。モビスターはレース後アランブルの右鎖骨骨折を発表している。
メイン集団では大怪我により下部チーム所属し、今年トップチームに復帰したミケル・ヴァルグレン(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)が単独で追走をかける。しかしこれは不発に終わり、また同じデンマーク出身のフレデリク・ワンダール(ボーラ・ハンスグローエ)の加速も実らない。そしてアリエタはプロ初勝利を目指し、最後の3級山岳グラモラ峠の登りに入った。
ここまで順調に距離を消化していたアリエタだったが登りに入るとその脚が止まり、プロトンから1人飛びしたレナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・デスティニー)がアリエタをキャッチする。そして前日のトロフェオ・セッラトラムンタナを制したファンイートヴェルトはグラモラ峠の頂上をトップ通過。下りでファンイートヴェルトに追いついたアリエタが落車するなか、残り1kmでアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)を含む7名がファンイートヴェルトを捉えた。
フィニッシュまで続く平坦路ではアリエタがアタックから貪欲に勝利を狙ったものの、最後までスピードを維持することはできない。その後ろからマリウス・マイヤーホーファー(ドイツ、チューダー・プロサイクリング)がアリエタを抜き、その背後を利用したペラヨ・サンチェス(スペイン、モビスター)がクライマーたちによるスプリントバトルを制した。
サンチェスはブルゴスBHから今年モビスターに移籍した23歳。昨年出場したブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージではワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス)とレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)と共に逃げ、スプリントで区間3位に入った注目のクライマーだ。
2位にはマイヤーホーファーが入り、ウラソフはチャレンジマヨルカ初日に2位、3日目に2位に続く3位と悔しい結果に終わった。
トロフェオ・ポリェンサ・ポルト・ダンドラッチ2024結果
1位 | ペラヨ・サンチェス(スペイン、モビスター) | 3:44:52 |
2位 | マリウス・マイヤーホーファー(ドイツ、チューダー・プロサイクリング) | |
3位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
4位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | |
5位 | イラン・ファンウィルデル(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
6位 | バンジャマン・トマ(フランス、コフィディス) | |
7位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | +0:02 |
8位 | レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・デスティニー) | |
9位 | マルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツ) | |
10位 | アルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:13 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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