カデルエヴァンス・ロードレースを前に同じオーストラリアでサーフコースト・クラシックが行われた。レースは集団スプリントで決着し、ヴィヴィアーニやストロングを退けたビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)が今季初勝利を掴んだ。



ツアー・ダウンアンダーでは落車し、棄権したルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)が実戦復帰 photo:CorVos

1月21日に閉幕したサントス・ツアー・ダウンアンダーの後も、選手たちは28日に行われるカデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレースのため引き続きオーストラリアに滞在中。その前哨戦として1月25日に開催されたのが2020年にスタートし、第2回大会を迎えたサーフコースト・クラシック(UCI1.1)だ。

コースはカデルエヴァンスと同じオーストラリア南東部、ビクトリア州を巡る158.6km。カデルエヴァンスが登り耐性のあるスプリンターやパンチャーが有利なレイアウトである一方、本大会は正真正銘のスプリンターズレース。そのためカレブ・ユアン(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)やエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)らピュアスプリンターが顔を揃えた。

気温22度と過ごしやすい気候の中レースは行われた photo:CorVos

レースは終盤まで逃げ集団がリードを保つ展開で進行する。しかしメイン集団を先導していたアンテルマルシェ・ワンティが逃げを捉えると、約70名のプロトンが集団スプリントになだれ込んだ。

そして強豪ひしめくスプリントを制したのはビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)だった。ダウンアンダーではトップ3に2度入ったギルマイはヴィヴィアーニやストロングを退け、自身とチームに今シーズン初勝利をもたらした。

ヴィヴィアーニらを退けたビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ) photo:CorVos

「ダウンアンダーで調子がとても良かったので、チームに可能な限りレースをコントロールしてもらうようお願いした。その結果彼らは完璧な走りをしてくれたよ。最終コーナーに入った時点で”今日は僕の日だ”と思っていた」と喜ぶギルマイ。一方で惜しくも破れたヴィヴィアーニは「良い日となったが少し残念な結果だ。ラスト50mで敗れるのは悔しいね」と語っている。

サーフコースト・クラシック2024表彰台:2位ヴィヴィアーニ、1位ギルマイ、3位ストロング photo:CorVos

サーフコースト・クラシック2024結果
1位 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ) 3:27:40
2位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)
3位 コービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック)
4位 ミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス)
5位 ローレンス・ピシー(ニュージーランド、グルパマFDJ)
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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