ジロ・デ・イタリアを主催するRCSスポルトが2024年大会のワイルドカード(招待枠)を発表した。ロット・デスティニーが出場回避したため、3枠となった主催者招待枠にバルディアーニとポルティ・コメタが選ばれ、チューダー・プロサイクリングが初出場を叶えた。



今年も出場権を獲得したVFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ photo:CorVos

18のワールドチームと自動招待枠を得ているイスラエル・プレミアテックに加えて、2024年ジロ・デ・イタリアの出場権を獲得したのはポルティ・コメタとVFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ、そしてチューダー・プロサイクリングの3チームだ。

今年エオーロ・コメタからチーム名を変更したポルティ・コメタは2021年から4年連続で出場権を獲得し、昨年ダヴィデ・バイス(イタリア)がワールドチームを抑えて区間優勝を飾った再現を狙う。また1982年に創設されたイタリアの古豪VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ(昨年までグリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)も順当に選出された。

昨年大会でダヴィデ・バイス(イタリア)が区間優勝を飾ったポルティ・コメタ photo:CorVos

そして出場権を有しながらも辞退したロット・デスティニーに代わり選出されたチューダー・プロサイクリングは、ファビアン・カンチェラーラがオーナーを務めるスイス籍のプロチーム。今年はマッテオ・トレンティン(イタリア)やマイケル・ストーラー(オーストラリア)、アルベルト・ダイネーゼ(イタリア)とワールドチームから7名を補強し、大幅な戦力アップに成功した。

その代わりにイタリア籍のコラテック・ヴィーニファンティーニは2年連続での出場を逃している。

5月4日にイタリア北西部のピエモンテ州で開幕するジロには、自身初の総合優勝を狙うべくタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が出場予定。またワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)とジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)が初出場と、近年稀に見るほどの豪華メンバーが集結する。
ジロ・デ・イタリア2024出場チーム(全22チーム)
ワールドチーム
アルペシン・ドゥクーニンク
アルケアB&Bホテルズ
アスタナ・カザフスタン
バーレーン・ヴィクトリアス
ボーラ・ハンスグローエ
コフィディス
デカトロンAG2Rラモンディアル
EFエデュケーション・イージーポスト
グルパマFDJ
イネオス・グレナディアーズ
アンテルマルシェ・ワンティ
リドル・トレック
モビスター
スーダル・クイックステップ
DSMフィルメニッヒ・ポストNL
ジェイコ・アルウラー
ヴィスマ・リースアバイク
UAEチームエミレーツ
自動出場権獲得チーム
イスラエル・プレミアテック
主催者招待チーム
VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ
ポルティ・コメタ
チューダー・プロサイクリング
text:Sotaro.Arakawa

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