ロードナショナル選手権が開催中のオーストラリアでクリテリウムレースが行われた。女子はルビー・ローズマンギャノン(リブ・アルウラー・ジェイコ)が逃げ切り勝利し、男子は集団スプリントをカレブ・ユアン(ジェイコ・アルウラー)が制した。



独走優勝を決めたルビー・ローズマンギャノン(リブ・アルウラー・ジェイコ) photo:AusCycling

開催中のオーストラリナショナル選手権は大会3日目を迎え、1月5日(金)はオーストラリア・ビクトリア州バララットの中心街を舞台にしたクリテリウムレースが行われた。

女子エリートは1.1kmのコースを30周・総距離33kmで争われ、序盤から激しいアタック合戦が勃発する。レースは地元唯一のワールドチームであるリブ・アルウラー・ジェイコが主導権を握るなか、単独で飛び出したルビー・ローズマンギャノン(リブ・アルウラー・ジェイコ)にジーナ・リカルド(ブリッジレーン)が追従。先頭2名のままレースを進め、残り8周回目でローズマンギャノンがアタックした。

しかしこれは不発に終わり、プロトンが先頭との差を14秒まで縮めるなかローズマンギャノンは再び飛び出す。そしてリカルドを引き離し、独走でローズマンギャノンはフィニッシュラインに到達。リカルドを捉えたプロトンのスプリントをジョージア・ベイカーが先着し、アレクサンドラ・マンリーが続いたため、リブが表彰台の独占に成功した。

オーストラリアクリテリウム国内選手権表彰台:2位ベイカー、1位ローズマンギャノン、3位マンリー photo:AusCycling

「素晴らしいチームでシーズンの良いスタートを切ることができた。チームのスプリンターが不在で臨んだレースでこの結果は嬉しい」と、25歳でプロ3年目のシーズンを迎えるローズマンギャノンは喜んだ。



男子は古巣復帰のユアンが王座奪還

スプリントでプロウライトらを引き離すカレブ・ユアン(ジェイコ・アルウラー) photo:AusCycling

今年ジェイコ・アルウラーに復帰したカレブ・ユアンが本命と目された男子レースも、序盤から逃げを目指すアタックが繰り返された。しかしジェイコ・アルウラーがそれを許さず、またエースであるユアン自ら封じ込める。

ひと塊のまま集団は最終コーナーに突入し、3番手でクリアしたユアンの目の前で落車が発生するもの、間一髪のところで回避。そしてスプリントに入ったユアンに今年プロ1年目を迎えるイェンセン・プロウライト(アルペシン・ドゥクーニンク)やサム・ウェルスフォード(DSM・フィルメニッヒ)も敵わず、両手を高々と上げたユアンが古巣チームに復帰後初レースで勝利をもたらした。

6年振りにクリテ王者に輝いたカレブ・ユアン(ジェイコ・アルウラー) photo:AusCycling

初優勝した2016年から3連覇し、自身4度目のクリテリウム王者となったユアン。「実は子どもの頃に戻ったようにとても緊張していたんだ。だがチームが素晴らしい走りを見せてくれ、攻めたレース展開から勝つことができた。緊張は注意深さに繋がり、これから起こること(スプリント)に身体が備えていることだからね」と笑顔で勝利を喜んだ。

オーストラリアクリテリウム国内選手権男子エリートで優勝した カレブ・ユアン(ジェイコ・アルウラー) photo:AusCycling

オーストラリアクリテリウム国内選手権女子エリート結果
1位 ルビー・ローズマンギャノン(リブ・アルウラー・ジェイコ) 50:25
2位 ジョージア・ベイカー(リブ・アルウラー・ジェイコ) +0:14
3位 アレクサンドラ・マンリー(リブ・アルウラー・ジェイコ)
オーストラリアクリテリウム国内選手権男子エリート結果
1位 カレブ・ユアン(ジェイコ・アルウラー) 59:16
2位 イェンセン・プロウライト(アルペシン・ドゥクーニンク)
3位 サム・ウェルスフォード(DSM・フィルメニッヒ)
text:Sotaro.Arakawa

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