2023/11/07(火) - 15:10
JCXシリーズ第3戦である幕張クロスが開催され、ME1ではレース序盤から独走を続けた織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が大会5連覇を達成。WE1では渡部春雅(明治大学)が圧勝した女子レースの模様とマスターズ、そのほかのカテゴリーと共にレポートしていく。
11月5日、千葉県千葉市の幕張メッセに隣接する幕張海浜公園でAJOCC JCXシリーズ第3戦およびJCFシクロクロスシリーズである「幕張クロス」が開催された。
同日開催で、埼玉県さいたま市ではツール・ド・フランスさいたまクリテリウム、山口県ではUCIレースである美祢・秋吉台カルスト国際ロードレースが開催され、全国各地でサイクリストが熱狂した日となった。
大会当日は最高気温24度、11月ながら季節外れの好天の中で開催された。都心からのアクセスの良い都市型シクロクロスであるため、エントリー総数は500名を超える人気のシクロクロスイベントとなっている。
コースはドライで、幕張クロス名物の忍者返しや森林のパンプトラック、直登の登り、芝、ダート、シケインが登場する。比較的スピードが出やすいコースのため、ハイスピードなレースが各カテゴリーで展開された。
ME1:全日本チャンピオンの織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が幕張クロスで5連勝を達成
国内最高カテゴリーの男子エリート(ME1)には90名がスタートラインに集結。最前列には全日本チャンピオンジャージを纏い、幕張クロス4連覇中の織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)。そして、副島達海(大阪産業大学)、鈴木来人(OnebyESU-ICV)、小坂光(宇都宮ブリッツェン)などが最前列に並んだ。
14時15分になり選手たちが一斉にスタート。ME1のホールショットはスタートダッシュを決めた副島が獲得し、後続は鈴木と前田公平の順で最初のコーナーを立ち上がっていく。レースをリードする副島と柚木伸元(日本大学)だったが、ダート区間で織田が2人を抜き去りトップに浮上した。
2周目に入ると先頭集団から抜け出した織田が独走を開始。副島と柚木がそれぞれ単独で追いかけ、4位集団は鈴木と小坂、加藤健悟(臼杵レーシング)が追走する展開が続いていく。
「中盤から終盤にかけては後ろとのタイムギャップに合わせて走っていた」という織田が、後続を一切寄せ付けない走りを披露。そしてホームストレートに戻ってきた織田は観客とハイタッチをした後、大きく両手を挙げながらフィニッシュラインを越えた。
21秒遅れで2位でゴールしたのは副島、続いてパンクで遅れてしまった柚木は3位でフィニッシュ。3周回完了時から80%ルールが適用されサバイバルなレース展開となり、出走90名中、完走者は15名だった。
「スタートでミスしてしまって、1周かけて先頭に追い付いて2周目に入って独走に持ち込みました。調子は良くない割には上手くレースをまとめられました。次の野辺山は沢田時さんも出てくると思うので、次戦も勝てるように頑張ります!」と優勝した織田はレースを振り返り、次戦への意気込みを語ってくれた。
WE1:序盤から独走を続けた渡部春雅(明治大学)がJCXで2連勝
女子最高峰であるWE1のフロントローには、前全日本チャンピオンの渡部春雅(明治大学)やMTBのアジア選手権から帰ってきたばかりの石田唯と小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)、大蔵こころ(早稲田大学)、小田恵利花(SNEL CYCLOCROSS TEAM)などが並ぶ。
「ペダルキャッチが苦手なんですが、今回は上手くはまってスムーズにスタートできた」という渡部がホールショットを獲得。その後、森林のパンプトラックを抜けた先の忍者返しで、2位以下が乗車でクリアすることができず、渡部が独走を開始した。
後続の2位集団は石田と小林、単独4位の大蔵が先頭を追いかける展開。石田と小林の激しい2位争いは最終ラップに入ったところで、小林がメカニカルトラブルによる痛恨のリタイア。入れ替わりで3位に浮上したのは大蔵だった。
「幕張クロスのコースとは相性が良い」とコメントしている渡部が安定した走りで、後続を引き離しガッツポーズをしながらフィニッシュラインを通過した。2位は石田、3位は大蔵となった。
優勝した渡部は「最初からハイペースで走りました。1周目から後ろとの差が開いたので、マイペースに走り続けて優勝できました。次のシクロクロスは野辺山ですが、来週はツール・ド・おきなわに出場するので、シクロもロードも頑張りたいです!」とコメントした。
熱戦が繰り広げられたマスターズカテゴリーのMM35は松尾遊(Champion System Japan Test Team)、MM40は石川正道(sbcdirtunion)、MM50は生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)、MM60増田 謙一(SHIDO-WORKS)、WMは西山みゆきが制した。
ME2は岩田聖矢(弱虫ペダルサイクリングチーム)、ME3は内田宇海(弱虫ペダルサイクリングチーム)、ME4-Aは石倉龍二(WINSPACE JAPAN)、ME4-Bは山崎頌太(ボルケーノレーシング)が上位カテゴリーへ昇格を果たしている。
また、会場ではチャンピオンシステムとジロが展示ブースを出展。チャンピオンシステムでは、サイクルジャージやキャップ、カウベルなどの応援グッズを販売。ジロのフラッグシップモデル「ARIES SPHERICAL」を試せる機会で、多くの方がヘルメットのフィット感を試していた。
弱虫ペダルのチームピットでは弱虫ペダルのイラストがデザインされたカウベルやサコッシュを販売。さらに、弱虫ペダル作者の渡辺航先生はファンと写真を撮ったり、イラストを描いたりとファン対応をしていた。
クロスコーヒーではコーヒーや補給食、「アナタに捧げるLOVEソング 0円(プライスレス)」も販売されていた。また、オムライスやカレーを販売するキッチンカーが並んだ飲食ブースは注文の列が絶えなかった。
11月5日、千葉県千葉市の幕張メッセに隣接する幕張海浜公園でAJOCC JCXシリーズ第3戦およびJCFシクロクロスシリーズである「幕張クロス」が開催された。
同日開催で、埼玉県さいたま市ではツール・ド・フランスさいたまクリテリウム、山口県ではUCIレースである美祢・秋吉台カルスト国際ロードレースが開催され、全国各地でサイクリストが熱狂した日となった。
大会当日は最高気温24度、11月ながら季節外れの好天の中で開催された。都心からのアクセスの良い都市型シクロクロスであるため、エントリー総数は500名を超える人気のシクロクロスイベントとなっている。
コースはドライで、幕張クロス名物の忍者返しや森林のパンプトラック、直登の登り、芝、ダート、シケインが登場する。比較的スピードが出やすいコースのため、ハイスピードなレースが各カテゴリーで展開された。
ME1:全日本チャンピオンの織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が幕張クロスで5連勝を達成
国内最高カテゴリーの男子エリート(ME1)には90名がスタートラインに集結。最前列には全日本チャンピオンジャージを纏い、幕張クロス4連覇中の織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)。そして、副島達海(大阪産業大学)、鈴木来人(OnebyESU-ICV)、小坂光(宇都宮ブリッツェン)などが最前列に並んだ。
14時15分になり選手たちが一斉にスタート。ME1のホールショットはスタートダッシュを決めた副島が獲得し、後続は鈴木と前田公平の順で最初のコーナーを立ち上がっていく。レースをリードする副島と柚木伸元(日本大学)だったが、ダート区間で織田が2人を抜き去りトップに浮上した。
2周目に入ると先頭集団から抜け出した織田が独走を開始。副島と柚木がそれぞれ単独で追いかけ、4位集団は鈴木と小坂、加藤健悟(臼杵レーシング)が追走する展開が続いていく。
「中盤から終盤にかけては後ろとのタイムギャップに合わせて走っていた」という織田が、後続を一切寄せ付けない走りを披露。そしてホームストレートに戻ってきた織田は観客とハイタッチをした後、大きく両手を挙げながらフィニッシュラインを越えた。
21秒遅れで2位でゴールしたのは副島、続いてパンクで遅れてしまった柚木は3位でフィニッシュ。3周回完了時から80%ルールが適用されサバイバルなレース展開となり、出走90名中、完走者は15名だった。
「スタートでミスしてしまって、1周かけて先頭に追い付いて2周目に入って独走に持ち込みました。調子は良くない割には上手くレースをまとめられました。次の野辺山は沢田時さんも出てくると思うので、次戦も勝てるように頑張ります!」と優勝した織田はレースを振り返り、次戦への意気込みを語ってくれた。
WE1:序盤から独走を続けた渡部春雅(明治大学)がJCXで2連勝
女子最高峰であるWE1のフロントローには、前全日本チャンピオンの渡部春雅(明治大学)やMTBのアジア選手権から帰ってきたばかりの石田唯と小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)、大蔵こころ(早稲田大学)、小田恵利花(SNEL CYCLOCROSS TEAM)などが並ぶ。
「ペダルキャッチが苦手なんですが、今回は上手くはまってスムーズにスタートできた」という渡部がホールショットを獲得。その後、森林のパンプトラックを抜けた先の忍者返しで、2位以下が乗車でクリアすることができず、渡部が独走を開始した。
後続の2位集団は石田と小林、単独4位の大蔵が先頭を追いかける展開。石田と小林の激しい2位争いは最終ラップに入ったところで、小林がメカニカルトラブルによる痛恨のリタイア。入れ替わりで3位に浮上したのは大蔵だった。
「幕張クロスのコースとは相性が良い」とコメントしている渡部が安定した走りで、後続を引き離しガッツポーズをしながらフィニッシュラインを通過した。2位は石田、3位は大蔵となった。
優勝した渡部は「最初からハイペースで走りました。1周目から後ろとの差が開いたので、マイペースに走り続けて優勝できました。次のシクロクロスは野辺山ですが、来週はツール・ド・おきなわに出場するので、シクロもロードも頑張りたいです!」とコメントした。
熱戦が繰り広げられたマスターズカテゴリーのMM35は松尾遊(Champion System Japan Test Team)、MM40は石川正道(sbcdirtunion)、MM50は生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)、MM60増田 謙一(SHIDO-WORKS)、WMは西山みゆきが制した。
ME2は岩田聖矢(弱虫ペダルサイクリングチーム)、ME3は内田宇海(弱虫ペダルサイクリングチーム)、ME4-Aは石倉龍二(WINSPACE JAPAN)、ME4-Bは山崎頌太(ボルケーノレーシング)が上位カテゴリーへ昇格を果たしている。
また、会場ではチャンピオンシステムとジロが展示ブースを出展。チャンピオンシステムでは、サイクルジャージやキャップ、カウベルなどの応援グッズを販売。ジロのフラッグシップモデル「ARIES SPHERICAL」を試せる機会で、多くの方がヘルメットのフィット感を試していた。
弱虫ペダルのチームピットでは弱虫ペダルのイラストがデザインされたカウベルやサコッシュを販売。さらに、弱虫ペダル作者の渡辺航先生はファンと写真を撮ったり、イラストを描いたりとファン対応をしていた。
クロスコーヒーではコーヒーや補給食、「アナタに捧げるLOVEソング 0円(プライスレス)」も販売されていた。また、オムライスやカレーを販売するキッチンカーが並んだ飲食ブースは注文の列が絶えなかった。
エリート男子(ME1)リザルト
1位 | 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 57:39.69 |
2位 | 副島達海(大阪産業大学) | +00:21 |
3位 | 柚木伸元(日本大学) | +01:47 |
4位 | 鈴木来人(OnebyESU-ICV) | +02:50 |
5位 | 小坂光(宇都宮ブリッツェン) | +03:12 |
エリート女子(WE1)リザルト
1位 | 渡部春雅(明治大学) | 39:05.41 |
2位 | 石田唯 | +00:37 |
3位 | 大蔵こころ(早稲田大学) | +01:22 |
4位 | 阿部花梨(インドカレーサーラ) | +03:28 |
5位 | 鵜飼知春(and more) | +03:35 |
その他カテゴリーのリザルト
ME2 | 岩田聖矢(弱虫ペダルサイクリングチーム) |
ME3 | 内田宇海(弱虫ペダルサイクリングチーム) |
ME4-A | 石倉龍二(WINSPACE JAPAN) |
ME4-B | 山崎頌太(ボルケーノレーシング) |
MM35 | 松尾遊(Champion System Japan Test Team) |
MM40 | 石川正道(sbcdirtunion) |
MM50 | 生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス) |
MM60 | 増田 謙一(SHIDO -WORKS) |
WM | 西山みゆき |
WE2+3 | 牧田咲子(印旛サイクリング倶楽部) |
MJ | 野嵜然新(弱虫ペダルサイクリングチーム) |
WJ | 日吉愛華(Teamまるいち) |
MU17 | 中仙道侑毅(DreamSeekerJr.RacingTeam) |
WU17 | 石川七海(SBC DIRT UNION) |
MU15 | 諏訪琉生(SNEL) |
CK3 | 富樫悠太郎(CROSS YAMANASHI ) |
CK2 | 酒井昴(Trail Adventure Club) |
CK1 | 横田和晴(イオンバイクJr.アカデミー) |
text:Michinari TAKAGI & Satoshi Oda/AJOCC
photo:Michinari TAKAGI
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