2023/11/07(火) - 10:57
今年もさいたま新都心でロードレースファンを魅了したツール・ド・フランスさいたまクリテリウム。そんな曇りときどき晴れで過去イチ暑かった11月5日の日曜日、同日同所で開催されたのが、お馴染み「サイクルフェスタ」と「さいたまるしぇ」。ポガチャルの野菜ブーケ3変化や、けん玉の虜になったチッコーネの話題も添えつつ、その模様を写真モリモリでお伝えします。
ファンの胃袋狙い撃ち さいたまるしぇ
会場の中心となったさいたまアリーナ、今年のお隣さんは羽生結弦の「RE_PRAY」(昨年はガンズ)。アイススケートと自転車ロードレース、全く違う客層が混在していたさいたま新都心。そのご飯処となった「さいたまるしぇ」は、双方の観客が押しかけ、たいへんな賑わいに。そう、食に壁はなく、胃袋に国境はないのだ。
歩くうち、毎回撮影させていただく「ハッピーワインサイタマ」のワインボトルお姉さんが今年もいらして客を呼び込んでいた。ブース前に座るマイヨジョーヌのプーさんについて聞くと「羽生結弦効果を狙って」と不敵な笑みを浮かべながら回答。したたかである。
昨年サイクルフェスタの隣にあった「埼玉の逆襲」エリアは、食が中心となり、こちらに移動。埼玉ご当地ドリンクに、餃子やクラフトビールと充実。こども縁日と題して「ぼーるすくい」や「ダンボールジェンガ」も登場。家族連れも子供達と一緒に食べたり遊んだり出来るよう、工夫が凝らされていた。
さいたまるしぇにはフランス料理やワインを出す中心部のお店に加え、周辺には多国籍感抜群の店やB級グルメも並び立つ。いかなる来場者の胃袋をも満足させんとしてくるこのイベント、絶えることなく継続してほしい。
自転車好きはこちらへ集合! サイクルフェスタ
コロナ禍がほぼ去り、サイクルフェスタも昨年以上の盛況さ。開場時刻とほとんど同時に訪れたにも関わらず、すでに会場は多くの人で溢れていた。別府史之さんや悪魔おじさんのディディさんがブース前でファンサービスに応じていたり、各ブースでキャンペーンやイベントの開催、グッズの配布などが行われ、列があちこちに出来ていた。バイクウェアやアクセサリーのセールも定番となり、それをお目当てに来ている人も。
数々の新型バイクに加え、パーツやケミカル、アクセサリー類を扱う各社が並び、メンテナンスの相談を受けたり、フィッティングコーナーを設けたブランドもあり、どのブースも忙しくも楽しそうに出店者の方々が対応していた。
子どもの遊び場 キッズロアとYAMANEKO BIKE
サイクルフェスタのゲートを出てから左後ろの方へ進むと、おなじみキッズロアの会場。今年も子ども達が特設コースでデッドヒートを繰り広げていた。さいたまクリテリウム前日には出場選手達も来場。子ども達との触れ合いを楽しんだ様子だ。
そして今回はそのさらに奥に、YAMANEKO BIKE設営のレクリエーションブースが。商品であるヘンシンスイッチ(子供用自転車を瞬時にキックバイクにヘンシンさせるクランクユニット)のアピールも兼ねて、その着脱速度を競う「ヘンシンスイッチタイムトライアル」や取り付け講座を開催。さらには的あてコーナーもあり、子ども連れの家族で賑わっていた。
番外編 盆栽の値段、チッコーネのけん玉、ユキヤの靴、ポガチャルの野菜ブーケ3変化
今年のさいたまクリテのステージの両脇には、見事な造形美を放つ盆栽が鎮座していた。「令和7年、大宮盆栽村は開村100周年を迎えます」と言うパネルとともに。ところで皆さん、この盆栽、一体おいくらだと思いますか?聞いたところによると10億円くらいするそうで「なんでこんな人が触れるところに置くねん、億だけに」と突然エセ関西弁になるくらいには驚きました。信じるか、信じないかは、あなた次第です。
その横では特別観覧席のサポーター達の前で何やらやっている人が……ってどう見てもジュリオ・チッコーネだった。どうやら選手達が退屈しないようにと日本の古くからある玩具が配られたそうで、中でも彼はけん玉を気に入った模様。そのけん先に玉を載せようと皆の前で頑張っており、何度かのトライの末………見事に成功!得意げにけん玉を掲げるチッコーネに、観客からは大きな歓声と拍手が贈られた。
続いてユキヤこと新城幸也の足元の話題。彼が駆るメリダのスペシャルバイクはあちこちで話題になるけれど、彼の足元のイクイップメントまで注目した人は少ないのでは?と言うことでリクエスト。快く日本国旗とともに「ARSR」と「新城」の子音が大きくプリントされたシマノS-PHYREを見せてくれた。やはりスペシャルな選手は足元もスペシャル。
そして最後の主役はやはりこの人、さいたまクリテに勝利したタデイ・ポガチャル。表彰式では、地元野菜が入った「野菜ブーケ」のカゴが勝者や各特別賞の獲得選手に贈られる。そのままカゴを下ろして記念撮影に応じたりするのが普通だが、彼はポディウムでそれが渡されると、ゴソゴソとカゴの中身の物色を開始。最初に取り出したのはカブ。一瞬掲げて、しかし「何か違うな?」と言う表情をしながら再度ゴソゴソ。「これだ!」と言わんばかりにブロッコリーを取り出し、高々と掲げて満面の笑みに。
集合写真の時も野菜ブーケを持参したポガチャル。ここで掲げたのは大根。気づいた人達は爆笑。SNSでもちょっとした話題に。野菜ブーケを花のブーケ同様に活かして3変化、彼の遊び心あふれる一面が見られた表彰式となった。
今年はコロナ禍下における制限も解け、会場に本当の笑顔が戻ってきたような、そんな暑くて熱い、秋の1日でした。それではまた来年!
photo: Yuichiro Hosoda, So Isobe
text: Yuichiro Hosoda
ファンの胃袋狙い撃ち さいたまるしぇ
会場の中心となったさいたまアリーナ、今年のお隣さんは羽生結弦の「RE_PRAY」(昨年はガンズ)。アイススケートと自転車ロードレース、全く違う客層が混在していたさいたま新都心。そのご飯処となった「さいたまるしぇ」は、双方の観客が押しかけ、たいへんな賑わいに。そう、食に壁はなく、胃袋に国境はないのだ。
歩くうち、毎回撮影させていただく「ハッピーワインサイタマ」のワインボトルお姉さんが今年もいらして客を呼び込んでいた。ブース前に座るマイヨジョーヌのプーさんについて聞くと「羽生結弦効果を狙って」と不敵な笑みを浮かべながら回答。したたかである。
昨年サイクルフェスタの隣にあった「埼玉の逆襲」エリアは、食が中心となり、こちらに移動。埼玉ご当地ドリンクに、餃子やクラフトビールと充実。こども縁日と題して「ぼーるすくい」や「ダンボールジェンガ」も登場。家族連れも子供達と一緒に食べたり遊んだり出来るよう、工夫が凝らされていた。
さいたまるしぇにはフランス料理やワインを出す中心部のお店に加え、周辺には多国籍感抜群の店やB級グルメも並び立つ。いかなる来場者の胃袋をも満足させんとしてくるこのイベント、絶えることなく継続してほしい。
自転車好きはこちらへ集合! サイクルフェスタ
コロナ禍がほぼ去り、サイクルフェスタも昨年以上の盛況さ。開場時刻とほとんど同時に訪れたにも関わらず、すでに会場は多くの人で溢れていた。別府史之さんや悪魔おじさんのディディさんがブース前でファンサービスに応じていたり、各ブースでキャンペーンやイベントの開催、グッズの配布などが行われ、列があちこちに出来ていた。バイクウェアやアクセサリーのセールも定番となり、それをお目当てに来ている人も。
数々の新型バイクに加え、パーツやケミカル、アクセサリー類を扱う各社が並び、メンテナンスの相談を受けたり、フィッティングコーナーを設けたブランドもあり、どのブースも忙しくも楽しそうに出店者の方々が対応していた。
子どもの遊び場 キッズロアとYAMANEKO BIKE
サイクルフェスタのゲートを出てから左後ろの方へ進むと、おなじみキッズロアの会場。今年も子ども達が特設コースでデッドヒートを繰り広げていた。さいたまクリテリウム前日には出場選手達も来場。子ども達との触れ合いを楽しんだ様子だ。
そして今回はそのさらに奥に、YAMANEKO BIKE設営のレクリエーションブースが。商品であるヘンシンスイッチ(子供用自転車を瞬時にキックバイクにヘンシンさせるクランクユニット)のアピールも兼ねて、その着脱速度を競う「ヘンシンスイッチタイムトライアル」や取り付け講座を開催。さらには的あてコーナーもあり、子ども連れの家族で賑わっていた。
番外編 盆栽の値段、チッコーネのけん玉、ユキヤの靴、ポガチャルの野菜ブーケ3変化
今年のさいたまクリテのステージの両脇には、見事な造形美を放つ盆栽が鎮座していた。「令和7年、大宮盆栽村は開村100周年を迎えます」と言うパネルとともに。ところで皆さん、この盆栽、一体おいくらだと思いますか?聞いたところによると10億円くらいするそうで「なんでこんな人が触れるところに置くねん、億だけに」と突然エセ関西弁になるくらいには驚きました。信じるか、信じないかは、あなた次第です。
その横では特別観覧席のサポーター達の前で何やらやっている人が……ってどう見てもジュリオ・チッコーネだった。どうやら選手達が退屈しないようにと日本の古くからある玩具が配られたそうで、中でも彼はけん玉を気に入った模様。そのけん先に玉を載せようと皆の前で頑張っており、何度かのトライの末………見事に成功!得意げにけん玉を掲げるチッコーネに、観客からは大きな歓声と拍手が贈られた。
続いてユキヤこと新城幸也の足元の話題。彼が駆るメリダのスペシャルバイクはあちこちで話題になるけれど、彼の足元のイクイップメントまで注目した人は少ないのでは?と言うことでリクエスト。快く日本国旗とともに「ARSR」と「新城」の子音が大きくプリントされたシマノS-PHYREを見せてくれた。やはりスペシャルな選手は足元もスペシャル。
そして最後の主役はやはりこの人、さいたまクリテに勝利したタデイ・ポガチャル。表彰式では、地元野菜が入った「野菜ブーケ」のカゴが勝者や各特別賞の獲得選手に贈られる。そのままカゴを下ろして記念撮影に応じたりするのが普通だが、彼はポディウムでそれが渡されると、ゴソゴソとカゴの中身の物色を開始。最初に取り出したのはカブ。一瞬掲げて、しかし「何か違うな?」と言う表情をしながら再度ゴソゴソ。「これだ!」と言わんばかりにブロッコリーを取り出し、高々と掲げて満面の笑みに。
集合写真の時も野菜ブーケを持参したポガチャル。ここで掲げたのは大根。気づいた人達は爆笑。SNSでもちょっとした話題に。野菜ブーケを花のブーケ同様に活かして3変化、彼の遊び心あふれる一面が見られた表彰式となった。
今年はコロナ禍下における制限も解け、会場に本当の笑顔が戻ってきたような、そんな暑くて熱い、秋の1日でした。それではまた来年!
photo: Yuichiro Hosoda, So Isobe
text: Yuichiro Hosoda
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