2023/09/23(土) - 08:45
今年ジロ・デ・イタリアで区間優勝を飾り、アイルランド王者となったベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト)がツール・ド・ルクセンブルク第3ステージを独走。山岳ステージで今季5勝目を飾ると共に、総合でも首位に浮上した。
全5ステージで争われるシュコダ・ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)は3日目を迎え、この日は総合優勝の行方を占う山岳ステージで争われた。コースはメルタートを出発してヴィアンデンに至る168.4km。中盤の足慣らしとなる山岳を越え、短距離ながらも急勾配の山岳(距離3.6km/平均7.8%)を含むコースを3周する。フィニッシュ地点は頂上から下りと平坦を挟み、距離0.9km/平均7%の登りの先にある。
スタート地点に向かう途中の高速道路で渋滞があったため、2チームのチームバスが足止めされ開始時間が遅れるトラブルが発生。しかし問題なくスタートが切られると、山岳賞ジャージを着るマッツ・ウェンゼル(ルクセンブルク、レオパルドTOGTプロサイクリング)が3日連続の逃げを決める。また最大5分のリードを得た5名の逃げ集団には若手のバスティアン・トロンション(フランス、AG2Rシトロエン)やオリバー・ナイト(イギリス、コフィディス)らも入った。
一方のメイン集団はリーダーチームのアルペシン・ドゥクーニンクではなくEFエデュケーション・イージーポストが牽引。前日に続き雨が降っては止むを繰り返すなか、怪我で予定していたブエルタ・ア・エスパーニャの出場を回避し、総合優勝に意欲を見せるリチャル・カラパス(エクアドル)のため、EFエデュケーション・イージーポストが勝利への意欲を見せた。
合計3周回するコースに突入した逃げとプロトンとの差は30秒。濡れた路面を駆け上がるメイン集団ではジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)やマルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)が先頭でペースを上げるシーンもありながら、レースは21歳のトロンションの単独先頭となった。
周回コースの2度目の山岳に入り、一度ナイトを含む後続集団に追いつかれたトロンションが加速する。その20秒後方のプロトンではUAEチームエミレーツの牽引からベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)がアタック。圧巻の登坂力を見せたアイルランド王者はトロンションに追いつき、平坦区間を2人はローテーションを回しながらフィニッシュを目指した。
この日最後の山岳でトロンションを引き離したヒーリーは残り18kmで先頭に立つ。それを追うプロトンでは登りで選別がかかり、平坦区間でディラン・トゥーンス(ベルギー、イスラエル・プレミアテック)とマルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)が第1追走集団を形成。メイン集団には登りで遅れた総合首位のセーアン・クラーウアナスン(デンマーク、アルペシン・ドゥクーニンク)が追いついたものの、ヒーリーどころかヒルシたちとの差も縮まらない。
残り10kmを切ってトゥーンスらと18秒差、クラーウアナスンやカラパスのいるプロトンとは39秒差をつけたヒーリーは順調にフィニッシュを目指す。そして今シーズンは春のクラシックで活躍し、ジロ・デ・イタリアで区間優勝を飾るなどブレイクを果たしたヒーリーはスピードを落とすことなく、そのままフィニッシュに到達。勝利と共に総合でも首位に立った。
「この後はどうリーダージャージを守るかだ。自分のタイムトライアル能力には自信があるし、タイム差も十分。それに僕には強いチームがいるので最終日(第5ステージ)も大丈夫だという自信があるよ」と、ヒーリーは翌日の個人タイムトライアルと総合優勝に向けて自信を語った。
2位には追走したヒルシが15秒遅れで入り、総合でも2位にジャンプアップしている。
全5ステージで争われるシュコダ・ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)は3日目を迎え、この日は総合優勝の行方を占う山岳ステージで争われた。コースはメルタートを出発してヴィアンデンに至る168.4km。中盤の足慣らしとなる山岳を越え、短距離ながらも急勾配の山岳(距離3.6km/平均7.8%)を含むコースを3周する。フィニッシュ地点は頂上から下りと平坦を挟み、距離0.9km/平均7%の登りの先にある。
スタート地点に向かう途中の高速道路で渋滞があったため、2チームのチームバスが足止めされ開始時間が遅れるトラブルが発生。しかし問題なくスタートが切られると、山岳賞ジャージを着るマッツ・ウェンゼル(ルクセンブルク、レオパルドTOGTプロサイクリング)が3日連続の逃げを決める。また最大5分のリードを得た5名の逃げ集団には若手のバスティアン・トロンション(フランス、AG2Rシトロエン)やオリバー・ナイト(イギリス、コフィディス)らも入った。
一方のメイン集団はリーダーチームのアルペシン・ドゥクーニンクではなくEFエデュケーション・イージーポストが牽引。前日に続き雨が降っては止むを繰り返すなか、怪我で予定していたブエルタ・ア・エスパーニャの出場を回避し、総合優勝に意欲を見せるリチャル・カラパス(エクアドル)のため、EFエデュケーション・イージーポストが勝利への意欲を見せた。
合計3周回するコースに突入した逃げとプロトンとの差は30秒。濡れた路面を駆け上がるメイン集団ではジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)やマルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)が先頭でペースを上げるシーンもありながら、レースは21歳のトロンションの単独先頭となった。
周回コースの2度目の山岳に入り、一度ナイトを含む後続集団に追いつかれたトロンションが加速する。その20秒後方のプロトンではUAEチームエミレーツの牽引からベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)がアタック。圧巻の登坂力を見せたアイルランド王者はトロンションに追いつき、平坦区間を2人はローテーションを回しながらフィニッシュを目指した。
この日最後の山岳でトロンションを引き離したヒーリーは残り18kmで先頭に立つ。それを追うプロトンでは登りで選別がかかり、平坦区間でディラン・トゥーンス(ベルギー、イスラエル・プレミアテック)とマルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)が第1追走集団を形成。メイン集団には登りで遅れた総合首位のセーアン・クラーウアナスン(デンマーク、アルペシン・ドゥクーニンク)が追いついたものの、ヒーリーどころかヒルシたちとの差も縮まらない。
残り10kmを切ってトゥーンスらと18秒差、クラーウアナスンやカラパスのいるプロトンとは39秒差をつけたヒーリーは順調にフィニッシュを目指す。そして今シーズンは春のクラシックで活躍し、ジロ・デ・イタリアで区間優勝を飾るなどブレイクを果たしたヒーリーはスピードを落とすことなく、そのままフィニッシュに到達。勝利と共に総合でも首位に立った。
「この後はどうリーダージャージを守るかだ。自分のタイムトライアル能力には自信があるし、タイム差も十分。それに僕には強いチームがいるので最終日(第5ステージ)も大丈夫だという自信があるよ」と、ヒーリーは翌日の個人タイムトライアルと総合優勝に向けて自信を語った。
2位には追走したヒルシが15秒遅れで入り、総合でも2位にジャンプアップしている。
ツール・ド・ルクセンブルク2023第3ステージ結果
1位 | ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト) | 4:16:33 |
2位 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) | 0:15 |
3位 | ディラン・トゥーンス(ベルギー、イスラエル・プレミアテック) | 0:18 |
4位 | マキシム・ファンヒルス(ベルギー、ロット・デスティニー) | 0:37 |
5位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) |
個人総合成績
1位 | ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト) | 12:38:34 |
2位 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) | +0:19 |
3位 | ディラン・トゥーンス(ベルギー、イスラエル・プレミアテック) | +0:24 |
4位 | セーアン・クラーウアナスン(デンマーク、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:43 |
5位 | マキシム・ファンヒルス(ベルギー、ロット・デスティニー) | +0:47 |
その他の特別賞
ポイント賞 | セーアン・クラーウアナスン(デンマーク、アルペシン・ドゥクーニンク) |
山岳賞 | マッツ・ウェンゼル(ルクセンブルク、レオパルドTOGTプロサイクリング) |
ヤングライダー賞 | ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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