デローザの創業70周年を記念する特別モデルSETTANTA、アルゴン18の新型エンデュランスロードKRYPTONを揃えた日直商会が、ディーラー向け展示会を開催。各ブランドが注力して開発した新作や2024年の注目製品を紹介しよう。

創業70周年の記念モデルSETTANTAが国内に上陸
2023年はレースやサイクリングイベントが再び本格的に動き出したように、輸入代理店のディーラーショーも次々と開催されている。サイクルモード以降に発表されたモデルや、そのタイミングでは展示品の入荷が間に合わなかった物など、プロショップのスタッフたちは目を光らせている。
今回紹介するのはデローザとアルゴン18を中心に据えた日直商会の展示会。創業70周年を記念する特別モデルSETTANTA(セッタンタ/70を意味するイタリア語)の実車がついに日本に上陸を果たし、ピニンファリーナデザインのエレガントなフォルムで来場者を惹きつけた。
国内初上陸のデローザ SETTANTA
スポーツカーのデザインでお馴染みのピニンファリーナによる造形は言わずもがな美しい。既にエアロロードSKでデローザとタッグを組んだ経験から、リアセクションにはSKを思わせる多角形チュービングが採用されている。対してフロントセクションはMERAKのようにシンプルながら、程よくエアロをイメージさせる形状になっており、現在のトップエンドを融合させたような特別感のある自転車を実現している。

5Kカーボンの織り目が美しさを引き立てる 
創業70周年の今年はヘッドバッジに70という文字が入る

ピニンファリーナによってデザインが行われている 
シンプルなフロントエリアはMERAKをイメージさせる
シートステーは高性能カーボン素材として知られるTeXtremeのような織り目の大きな5Kカーボンが露出するデザインを採用。カーボン好きの心をくすぐってくる。この部分はマットクリアペイントが施されているため、光の具合によってはカーボン地が見えにくくなるのもデローザの美意識が表れだ。
発表当時に販売パッケージが示されていなかったSETTANTAだが、今回の展示会でついにそのラインアップが明らかにされた。いずれも完成車販売でコンポーネントはカンパニョーロ SUPER RECORD EPS Wireless 12sとシマノDURA-ACE DI2 12sの2種類とトップエンドに相応しい構成。またそれぞれにカンパニョーロ Hyperon UltraとBora Ultra WTOというホイール違いのパッケージが用意されているため、計4種類での展開となる。
気になる価格はSUPER RECORD+Hyperon Ultraで2,970,000円(税込)というスペシャルプライスに設定されている。ピニンファリーナデザインというだけではなく、70周年という記念モデル、そして創業者ウーゴ・デローザの生前に作られた最終モデルというストーリーが絡み合い、様々な側面から価値が高いモデルには注目だ。
MERAKやSKには新色、IDOLにはオリジナルペイントが登場

MERAKなど主要モデルに新色が登場している

複雑なペイントにも対応するクザーノバイク 
カスタムペイントができるクザーノバイク・プログラム

ミドルグレードの838に特別完成車が登場している
MERAKやSKを中心としたロードラインアップはこれまでから変わりはないが、イタリアらしい美しいペイントの新色フレームが各モデルに登場しているため、一度チェックして見てほしい。
また人気の高いIDOLにはカスタムペイントが行える「クザーノバイク」というプログラムが用意されている。これはイタリアの職人がオリジナルペイントを施すスペシャルな内容で、ブラックレーベル同様、世界で一台だけのIDOLを作り出すことが可能になる。
また、ミドルグレードバイクながら高い評価を受ける838のシマノ105 DI2完成車には着目してもらいたい。電動変速コンポーネントを搭載しながら価格を495,000円(税込)に抑えた設定で、デローザラインアップの中でも選択肢に入りやすい存在となっている。
詳細不明のグラベルバイク SPIDER

詳細は明らかにされていないカーボングラベルバイクのSPIDER

SPIDERというモデル名を連想させる蜘蛛の巣のようなペイント 
ケーブルは内装式となっている

チェーンステーがドロップしたデザインとなっている 
装備しているタイヤは40C。まだ余裕がありそう
デローザは欧米で人気が高まり続けているグラベルにも注力する方向性という。今回の展示会では詳細が明らかにされていないSPIDERというカーボングラベルバイクが展示されていた。シンプルなチューブ造形で、オフロードバイクらしくチェーンステーがドロップしたフレームワークが採用されている。他にもダウンチューブ下、トップチューブ上のストレージ台座、ラックマウントなど細かいスペックも採用されているため、あらゆる遊び方に適応してくれる。
SPIDER以外にもデローザは既にカスタムオーダーライン「ブラックレーベル」にHERA Ti(チタンフレーム)を用意する他、この後もブラックレーベルに新モデルが追加される予定のため、デローザもグラベルバイクを選ぶ際の選択肢の一つとなりそうだ。
アルゴン18にはアルミのGREY MATTERが新登場

アルミフレームのグラベルバイクGREY MATTER
日直商会が展開するアルゴン18もグラベルカテゴリーを充実させるブランドの一つ。アルゴン18はこれまでDARK MATTERというカーボンフレーム1種類のみを展開していたが、今年よりアルミフレームのGREY MATTERをラインアップに加えている。
シンプルな造形のチューブと高い積載性を確保する数々のマウントなどを採用したフレームに、アルゴン18らしい大胆な造形のカーボンフォークと3Dヘッドが組み合わせられる仕様。日本ではシマノGRX400をコンポーネントに据えた国内のみ、数量限定で展開される完成車として販売される。
エンデュランスロードのKRYPTONがモデルチェンジ

モデルチェンジを果たしたアルゴン18のKRYPTON
アルゴン18は今年エンデュランスロードのKRYPTONシリーズをモデルチェンジしており、今回の展示会は実車をチェックできる機会となった。新しくなったKRYPTONは最大40Cのタイヤを許容するクリアランスを備え、走る場所を限定しないマルチパーパスバイクへと進化を遂げた。
先代KRYPTONはエンデュランスロードながらレースバイクのような走行性能を有しており、フレSUM PROのエッセンスを感じさせるエアロテイストがフレームデザインに融合している今作も、走行性能には期待が持てる。もちろんジオメトリーはアップライトなポジションが取れるような設定のため、長時間のライドでもストレスのないエンデュランスロードとしての性能を約束してくれる。

アルゴン18のエンデュランスロードKRYPTONシリーズがモデルチェンジした 
SUMシリーズを彷彿とさせるヘッド周り

ダウンチューブストレージが備えられている 
最大40Cまで飲み込むクリアランスが備えられている
また今作ではダウンチューブ内蔵ストレージが採用されていることも魅力の一つ。ライドに必要なキットや補給等をバイクに収納することが可能なため、ジャージのバックポケットに頼らずともファスト・エンデュランスライドを楽しめるだろう。
ラインアップはプロレベルの脚力にも応えてくれるトップモデルKRYPTON PROと、より多くの方が選びやすいミドルグレードのKRYPTONの2種類。どちらもフレームセットでの販売だ。
プロ選手を支えるSUM PRO

アルゴン18のフラッグシップモデルSUM PROは注目だ
アルゴン18は今年もフラッグシップロードSUMシリーズは引き続き注目すべき存在。軽量ロードGALLIUM、エアロロードNITROGEN、エンデュランスロードKRYPTONの良さを全て足し合わせることで、新世代のフラッグシップモデルに相応しいオールラウンドな性能を実現しているバイクだ。
1型糖尿病を持つサイクリストで構成されたプロチームのノボノルディスクがSUM PROを使用しており、世界中のレースを戦っている。ジャパンカップお馴染みのチームでもあるため、今年も来日する場合はバイクにも注目してもらいたい。
日直商会が扱うセッレイタリアやルックペダル、カスクにも注目

クラシカルなサドルを復刻するセッレイタリア 
最先端の技術を使った3Dプリントパッドのモデルも複数用意されている

ルックが誇るロードペダルのKEO BLADE 
オフロードペダルのラインアップも充実している

アーバン向けのペダルも揃えるペダル 
マウンテンバイクにピッタリなピン付きフラットペダルも展開するルック
セッレイタリアはTURBOやFLITEの復刻モデル、3Dプリントパッドのモデルも実際に手に取りチェックする機会となった。また今回の展示会ではテストサドルが並べられており、その存在をアピール。ショートノーズのBOOSTが採用されるモデルも増えてきたため、ショップでテストできる機会が生まれるのはありがたい。
また日直商会はルックのペダルをフルラインアップ扱っていることもニュースの一つ。ロード用のKEOシリーズは定番製品の一つであり、その評価は言わずもがな。ルックはそれだけではなく、オフロードやアーバンスタイルのペダルも用意しているため、ラインアップを一度チェックしてみても良いだろう。

イネオス・グレナディアーズが着用するカスクのELEMENTO

カスクのMOEBIUSはアーバンライドにピッタリ
他にもイネオス・グレナディアーズが着用するELEMENTOと、アーバンスタイルのMOEBIUSを揃えているカスク、トレンドの設計を取り入れたアイウェアを展開するKOOなども来場者の注目を集めていた。今回の展示会には数多くのショップが足を運んでいたため、デローザやアルゴン18取扱店で最新情報を聞いてみてはいかがだろう。

2023年はレースやサイクリングイベントが再び本格的に動き出したように、輸入代理店のディーラーショーも次々と開催されている。サイクルモード以降に発表されたモデルや、そのタイミングでは展示品の入荷が間に合わなかった物など、プロショップのスタッフたちは目を光らせている。
今回紹介するのはデローザとアルゴン18を中心に据えた日直商会の展示会。創業70周年を記念する特別モデルSETTANTA(セッタンタ/70を意味するイタリア語)の実車がついに日本に上陸を果たし、ピニンファリーナデザインのエレガントなフォルムで来場者を惹きつけた。
国内初上陸のデローザ SETTANTA
スポーツカーのデザインでお馴染みのピニンファリーナによる造形は言わずもがな美しい。既にエアロロードSKでデローザとタッグを組んだ経験から、リアセクションにはSKを思わせる多角形チュービングが採用されている。対してフロントセクションはMERAKのようにシンプルながら、程よくエアロをイメージさせる形状になっており、現在のトップエンドを融合させたような特別感のある自転車を実現している。




シートステーは高性能カーボン素材として知られるTeXtremeのような織り目の大きな5Kカーボンが露出するデザインを採用。カーボン好きの心をくすぐってくる。この部分はマットクリアペイントが施されているため、光の具合によってはカーボン地が見えにくくなるのもデローザの美意識が表れだ。
発表当時に販売パッケージが示されていなかったSETTANTAだが、今回の展示会でついにそのラインアップが明らかにされた。いずれも完成車販売でコンポーネントはカンパニョーロ SUPER RECORD EPS Wireless 12sとシマノDURA-ACE DI2 12sの2種類とトップエンドに相応しい構成。またそれぞれにカンパニョーロ Hyperon UltraとBora Ultra WTOというホイール違いのパッケージが用意されているため、計4種類での展開となる。
気になる価格はSUPER RECORD+Hyperon Ultraで2,970,000円(税込)というスペシャルプライスに設定されている。ピニンファリーナデザインというだけではなく、70周年という記念モデル、そして創業者ウーゴ・デローザの生前に作られた最終モデルというストーリーが絡み合い、様々な側面から価値が高いモデルには注目だ。
MERAKやSKには新色、IDOLにはオリジナルペイントが登場




MERAKやSKを中心としたロードラインアップはこれまでから変わりはないが、イタリアらしい美しいペイントの新色フレームが各モデルに登場しているため、一度チェックして見てほしい。
また人気の高いIDOLにはカスタムペイントが行える「クザーノバイク」というプログラムが用意されている。これはイタリアの職人がオリジナルペイントを施すスペシャルな内容で、ブラックレーベル同様、世界で一台だけのIDOLを作り出すことが可能になる。
また、ミドルグレードバイクながら高い評価を受ける838のシマノ105 DI2完成車には着目してもらいたい。電動変速コンポーネントを搭載しながら価格を495,000円(税込)に抑えた設定で、デローザラインアップの中でも選択肢に入りやすい存在となっている。
詳細不明のグラベルバイク SPIDER





デローザは欧米で人気が高まり続けているグラベルにも注力する方向性という。今回の展示会では詳細が明らかにされていないSPIDERというカーボングラベルバイクが展示されていた。シンプルなチューブ造形で、オフロードバイクらしくチェーンステーがドロップしたフレームワークが採用されている。他にもダウンチューブ下、トップチューブ上のストレージ台座、ラックマウントなど細かいスペックも採用されているため、あらゆる遊び方に適応してくれる。
SPIDER以外にもデローザは既にカスタムオーダーライン「ブラックレーベル」にHERA Ti(チタンフレーム)を用意する他、この後もブラックレーベルに新モデルが追加される予定のため、デローザもグラベルバイクを選ぶ際の選択肢の一つとなりそうだ。
アルゴン18にはアルミのGREY MATTERが新登場

日直商会が展開するアルゴン18もグラベルカテゴリーを充実させるブランドの一つ。アルゴン18はこれまでDARK MATTERというカーボンフレーム1種類のみを展開していたが、今年よりアルミフレームのGREY MATTERをラインアップに加えている。
シンプルな造形のチューブと高い積載性を確保する数々のマウントなどを採用したフレームに、アルゴン18らしい大胆な造形のカーボンフォークと3Dヘッドが組み合わせられる仕様。日本ではシマノGRX400をコンポーネントに据えた国内のみ、数量限定で展開される完成車として販売される。
エンデュランスロードのKRYPTONがモデルチェンジ

アルゴン18は今年エンデュランスロードのKRYPTONシリーズをモデルチェンジしており、今回の展示会は実車をチェックできる機会となった。新しくなったKRYPTONは最大40Cのタイヤを許容するクリアランスを備え、走る場所を限定しないマルチパーパスバイクへと進化を遂げた。
先代KRYPTONはエンデュランスロードながらレースバイクのような走行性能を有しており、フレSUM PROのエッセンスを感じさせるエアロテイストがフレームデザインに融合している今作も、走行性能には期待が持てる。もちろんジオメトリーはアップライトなポジションが取れるような設定のため、長時間のライドでもストレスのないエンデュランスロードとしての性能を約束してくれる。




また今作ではダウンチューブ内蔵ストレージが採用されていることも魅力の一つ。ライドに必要なキットや補給等をバイクに収納することが可能なため、ジャージのバックポケットに頼らずともファスト・エンデュランスライドを楽しめるだろう。
ラインアップはプロレベルの脚力にも応えてくれるトップモデルKRYPTON PROと、より多くの方が選びやすいミドルグレードのKRYPTONの2種類。どちらもフレームセットでの販売だ。
プロ選手を支えるSUM PRO

アルゴン18は今年もフラッグシップロードSUMシリーズは引き続き注目すべき存在。軽量ロードGALLIUM、エアロロードNITROGEN、エンデュランスロードKRYPTONの良さを全て足し合わせることで、新世代のフラッグシップモデルに相応しいオールラウンドな性能を実現しているバイクだ。
1型糖尿病を持つサイクリストで構成されたプロチームのノボノルディスクがSUM PROを使用しており、世界中のレースを戦っている。ジャパンカップお馴染みのチームでもあるため、今年も来日する場合はバイクにも注目してもらいたい。
日直商会が扱うセッレイタリアやルックペダル、カスクにも注目






セッレイタリアはTURBOやFLITEの復刻モデル、3Dプリントパッドのモデルも実際に手に取りチェックする機会となった。また今回の展示会ではテストサドルが並べられており、その存在をアピール。ショートノーズのBOOSTが採用されるモデルも増えてきたため、ショップでテストできる機会が生まれるのはありがたい。
また日直商会はルックのペダルをフルラインアップ扱っていることもニュースの一つ。ロード用のKEOシリーズは定番製品の一つであり、その評価は言わずもがな。ルックはそれだけではなく、オフロードやアーバンスタイルのペダルも用意しているため、ラインアップを一度チェックしてみても良いだろう。


他にもイネオス・グレナディアーズが着用するELEMENTOと、アーバンスタイルのMOEBIUSを揃えているカスク、トレンドの設計を取り入れたアイウェアを展開するKOOなども来場者の注目を集めていた。今回の展示会には数多くのショップが足を運んでいたため、デローザやアルゴン18取扱店で最新情報を聞いてみてはいかがだろう。
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