2023/08/21(月) - 08:40
アークティックレース・オブ・ノルウェーの最終第4ステージは、3日連続の上りスプリントで決着。クレモン・シャンプッサン(フランス、アルケア・サムシック)が移籍後初勝利を挙げ、前日勝者のスティーブン・ウィリアムズ(イギリス、イスラエル・プレミアテック)が総合優勝に輝いた。
「北極に最も近いレース」として知られるアークティックレース・オブ・ノルウェー(UCI.Pro)も最終日を迎え、クバルスンからノールカップに向かう171.4kmコースで争われた。序盤から平坦路が続くレイアウトはラスト25kmから2つの1級山岳を登坂。しかし1級と言っても登坂距離は4kmと3kmと難易度は低く、またフィニッシュ手前も登り基調のためパンチャーによる集団スプリントが予想された。
この日は15名が逃げを打つ。その中には大会2日目に総合首位に立ちながらも、前日に集団から遅れたノア・ボッブス(イギリス、エキップコンチネンタル・グルパマFDJ)も入った。目標をポイント賞ジャージに切り替えたボッブスは中間スプリントを連続で先頭通過し、ランキングで暫定トップに躍り出た。
メイン集団はイスラエル・プレミアテックやアルケア・サムシックがコントロールし、逃げとのタイム差を縮めていく。そして最後から2つ目の1級山岳スキップスフィヨルド(残り25.4km地点)に入り、逃げ集団から次々と選手が脱落。頂上を越える頃にはノルウェー王者フレドリク・ドゥヴァーシュネス(ウノエックス・プロサイクリングチーム)を含む5名となった。
最終1級山岳(残り9.5km地点)に入りプロトンが逃げていた選手を次々と捉えるなか、唯一ワルテル・カルツォーニ(イタリア、Q36.5プロサイクリングチーム)が先頭で粘る。それを追う後続ではノルウェーナショナルチームとして出場するオドクリスティアン・エイキング(EFエデュケーション・イージーポスト)やギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)がアタック。しかし決め手に欠き、懸命に踏み続けたカルツォーニがフィニッシュ手前200mで捉えられた。
イスラエル・プレミアテックがディラン・トゥーンス(ベルギー)のためにトレインを作り、マルタンらが食らいつく。先頭に立ったトゥーンスを2日目勝者のケーレ・ガッツォーリ(イタリア、アスタナ・カザフスタン)が抜き、その背後からエイキングとクレモン・シャンプッサン(フランス、アルケア・サムシック)が残り25mで前に出る。そして混戦となった勝負は、ハンドルを投げたシャンプッサンが先着した。
「大会2日目を除き、常に勝利に迫ることができた。そして今日勝つことができて嬉しく、またチームメイトの走りに報いることができた。向かい風の中でも自分のスプリントを発揮することができた。チームに加入して最初の勝利は特別な気持ちがするよ」と、勝利と共にポイント賞ジャージを獲得したシャンプッサンはそう喜んだ。
そして総合優勝はトップと同タイムでフィニッシュしたスティーブン・ウィリアムズ(イギリス、イスラエル・プレミアテック)の手に。「チームメイトが常に逃げとのタイム差をコントロールしてくれたおかげ。この結果が本当に嬉しい」と、ウィリアムズは2021年のクロ・レースに続くステージレースでの総合優勝を喜んだ。
「北極に最も近いレース」として知られるアークティックレース・オブ・ノルウェー(UCI.Pro)も最終日を迎え、クバルスンからノールカップに向かう171.4kmコースで争われた。序盤から平坦路が続くレイアウトはラスト25kmから2つの1級山岳を登坂。しかし1級と言っても登坂距離は4kmと3kmと難易度は低く、またフィニッシュ手前も登り基調のためパンチャーによる集団スプリントが予想された。
この日は15名が逃げを打つ。その中には大会2日目に総合首位に立ちながらも、前日に集団から遅れたノア・ボッブス(イギリス、エキップコンチネンタル・グルパマFDJ)も入った。目標をポイント賞ジャージに切り替えたボッブスは中間スプリントを連続で先頭通過し、ランキングで暫定トップに躍り出た。
メイン集団はイスラエル・プレミアテックやアルケア・サムシックがコントロールし、逃げとのタイム差を縮めていく。そして最後から2つ目の1級山岳スキップスフィヨルド(残り25.4km地点)に入り、逃げ集団から次々と選手が脱落。頂上を越える頃にはノルウェー王者フレドリク・ドゥヴァーシュネス(ウノエックス・プロサイクリングチーム)を含む5名となった。
最終1級山岳(残り9.5km地点)に入りプロトンが逃げていた選手を次々と捉えるなか、唯一ワルテル・カルツォーニ(イタリア、Q36.5プロサイクリングチーム)が先頭で粘る。それを追う後続ではノルウェーナショナルチームとして出場するオドクリスティアン・エイキング(EFエデュケーション・イージーポスト)やギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)がアタック。しかし決め手に欠き、懸命に踏み続けたカルツォーニがフィニッシュ手前200mで捉えられた。
イスラエル・プレミアテックがディラン・トゥーンス(ベルギー)のためにトレインを作り、マルタンらが食らいつく。先頭に立ったトゥーンスを2日目勝者のケーレ・ガッツォーリ(イタリア、アスタナ・カザフスタン)が抜き、その背後からエイキングとクレモン・シャンプッサン(フランス、アルケア・サムシック)が残り25mで前に出る。そして混戦となった勝負は、ハンドルを投げたシャンプッサンが先着した。
「大会2日目を除き、常に勝利に迫ることができた。そして今日勝つことができて嬉しく、またチームメイトの走りに報いることができた。向かい風の中でも自分のスプリントを発揮することができた。チームに加入して最初の勝利は特別な気持ちがするよ」と、勝利と共にポイント賞ジャージを獲得したシャンプッサンはそう喜んだ。
そして総合優勝はトップと同タイムでフィニッシュしたスティーブン・ウィリアムズ(イギリス、イスラエル・プレミアテック)の手に。「チームメイトが常に逃げとのタイム差をコントロールしてくれたおかげ。この結果が本当に嬉しい」と、ウィリアムズは2021年のクロ・レースに続くステージレースでの総合優勝を喜んだ。
アークティックレース・オブ・ノルウェー2023第4ステージ結果
1位 | クレモン・シャンプッサン(フランス、アルケア・サムシック) | 4:00:38 |
2位 | オドクリスティアン・エイキング(ノルウェーナショナルチーム) | |
3位 | ミケーレ・ガッツォーリ(イタリア、アスタナ・カザフスタン) | |
4位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム) | |
5位 | マチュー・ディナム(オーストラリア、DSM・フィルメニッヒ) |
個人総合成績
1位 | スティーブン・ウィリアムズ(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | 15:38:06 |
2位 | クリスティアン・スカローニ(イタリア、アスタナ・カザフスタン) | +0:01 |
3位 | ケヴィン・ヴェルマーク(アメリカ、DSM・フィルメニッヒ) | +0:09 |
4位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム) | |
5位 | ディラン・トゥーンス(ベルギー、イスラエル・プレミアテック) | +0:11 |
その他の特別賞
ポイント賞 | クレモン・シャンプッサン(フランス、アルケア・サムシック) |
山岳賞 | ヴィンセント・ファンヘーメレン(ベルギー、フランダース・バロワーズ) |
ヤングライダー賞 | ケヴィン・ヴェルマーク(アメリカ、DSM・フィルメニッヒ) |
チーム総合成績 | イスラエル・プレミアテック |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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