2023/08/09(水) - 17:35
ブライトンの最新デバイスにフォーカスして、使い方や魅力に迫る連載はサイクルコンピューターのRider 750SEからレーダー搭載リアライトのR300Lにスイッチ。後方から接近する車両を検知するスマートデバイスのライト部分に焦点を当てて紹介しよう。
自転車に搭載するリアレーダー搭載テールライトが近年の自転車向けガジェットのトレンドとなっている。続々と各ブランドがレーダーをローンチする中で、GPSサイクルコンピューターブランドとしてお馴染みのブライトンも今春に"GARDIA R300L"を発表。サイクルコンピューターと合わせて開発が行われているため、それぞれの連携がスマートに行われることが特徴だ。本ページではR300Lを使い方や魅力にフォーカスしよう。
GARDIA R300L
GARDIA R300Lの主な機能は、後方190m以内から自車に向かって接近する車両を検知すること。レーダーが反応すると連携しているサイクルコンピューター、スマートフォンがディスプレイとビープ音でライダーに接近車両を通知してくれることが主な役割。加えて、レーダー自体に搭載されているライトも車両接近の検知に伴い、発光モードが自動的に切り替わり、接近する車両に対してもサイクリストの存在をアピールしてくれるというスマートなデバイスだ。
自分に近づく車両の存在にあらかじめ気がつくことで、サイクリストが行える対処の幅は広がるはずだ。特に車両の接近を確認するために振り向いた時に発生しがちなふらつきも起こりにくく、サイクリストは前方に集中しやすい環境を作り上げられる。もし追い越しが難しいエリアであれば、自動車に先を譲りやすくもなるだろう。
ただこのデバイスは安全性に貢献するためのサポート的な役割を担っていることは頭に入れておきたい。例えば、接近車両を確認するためにサイクルコンピューターの画面を凝視して前方不注意になることなどもありうるため、自らの安全は自らが守ることは忘れてはならない。
R300Lのハードウェア
サイズ97x20.9x40mmのボディに備えられる赤色LEDの最大光量は73ルーメン。ボタンは一つのみで、電源のオンオフとライトのモードチェンジをこれで操作を行うという簡単な操作方法が魅力だ。充電はUSC Type-Cで行う。ペアリングの方法は次のページにて紹介する。
自転車への取り付けも非常に容易でマウントをシートポストに括り付けるだけ。D型断面やエアロ形状のシートポストに装着する際は付属のマウントを使うことで対応可能となっている。装着時はライトが正しく後方に向いているのか(ライトが地面に対して垂直に設置されているか、ライトが後輪に被らないか)への注意が必要だ。これはレーダーの検出能力を最大にするためであり、可能な限り正しくつけることをおすすめしたい。
R300Lのライト機能に注目
先述したようにライトの操作は搭載されるボタン1つのみで行い、電源操作以外ではモードの切り替えに使用する。R300Lのモードチェンジは以下の順番で切り替わる。
点灯(ハイ)>点灯(ロー)>グループライド>点滅(夜間)>点滅(昼間)>消灯(レーダーは作動)
そしてそれぞれのモードで明るさとランタイムが異なり、詳細は以下の一覧をチェックしてもらいたい。
自転車に搭載するリアレーダー搭載テールライトが近年の自転車向けガジェットのトレンドとなっている。続々と各ブランドがレーダーをローンチする中で、GPSサイクルコンピューターブランドとしてお馴染みのブライトンも今春に"GARDIA R300L"を発表。サイクルコンピューターと合わせて開発が行われているため、それぞれの連携がスマートに行われることが特徴だ。本ページではR300Lを使い方や魅力にフォーカスしよう。
GARDIA R300L
GARDIA R300Lの主な機能は、後方190m以内から自車に向かって接近する車両を検知すること。レーダーが反応すると連携しているサイクルコンピューター、スマートフォンがディスプレイとビープ音でライダーに接近車両を通知してくれることが主な役割。加えて、レーダー自体に搭載されているライトも車両接近の検知に伴い、発光モードが自動的に切り替わり、接近する車両に対してもサイクリストの存在をアピールしてくれるというスマートなデバイスだ。
自分に近づく車両の存在にあらかじめ気がつくことで、サイクリストが行える対処の幅は広がるはずだ。特に車両の接近を確認するために振り向いた時に発生しがちなふらつきも起こりにくく、サイクリストは前方に集中しやすい環境を作り上げられる。もし追い越しが難しいエリアであれば、自動車に先を譲りやすくもなるだろう。
ただこのデバイスは安全性に貢献するためのサポート的な役割を担っていることは頭に入れておきたい。例えば、接近車両を確認するためにサイクルコンピューターの画面を凝視して前方不注意になることなどもありうるため、自らの安全は自らが守ることは忘れてはならない。
R300Lのハードウェア
サイズ97x20.9x40mmのボディに備えられる赤色LEDの最大光量は73ルーメン。ボタンは一つのみで、電源のオンオフとライトのモードチェンジをこれで操作を行うという簡単な操作方法が魅力だ。充電はUSC Type-Cで行う。ペアリングの方法は次のページにて紹介する。
自転車への取り付けも非常に容易でマウントをシートポストに括り付けるだけ。D型断面やエアロ形状のシートポストに装着する際は付属のマウントを使うことで対応可能となっている。装着時はライトが正しく後方に向いているのか(ライトが地面に対して垂直に設置されているか、ライトが後輪に被らないか)への注意が必要だ。これはレーダーの検出能力を最大にするためであり、可能な限り正しくつけることをおすすめしたい。
R300Lのライト機能に注目
先述したようにライトの操作は搭載されるボタン1つのみで行い、電源操作以外ではモードの切り替えに使用する。R300Lのモードチェンジは以下の順番で切り替わる。
点灯(ハイ)>点灯(ロー)>グループライド>点滅(夜間)>点滅(昼間)>消灯(レーダーは作動)
そしてそれぞれのモードで明るさとランタイムが異なり、詳細は以下の一覧をチェックしてもらいたい。
明るさ | ランタイム | |
---|---|---|
点灯(ハイ) | 20lm | 最大8時間 |
点灯(ロー) | 5lm | 最大12時間 |
グループライド | 12lm | 最大11時間 |
点滅(夜間) | 12lm | 最大17時間 |
点滅(昼間) | 73lm | 最大17時間 |
消灯モード | - | 最大24時間 |
スリープモード | - | 最大1年 |
グループライドは点滅ではなく、穏やかに明暗を繰り返すモードで、サイクリングでトレインを組んだ際でも後続が眩惑する心配が少ない。一方で点滅系のモードは激しく光が明滅し、遠くからでもサイクリストの存在に気づいてもらえるような作りとなっている。太陽光で明るい日中でも、存在をアピールできるライトはライドの安全性を高めてくれるはずだ。
スマートコントロール
R300Lには通常の発光パターンに加えて、スマートコントロールという一定の条件下で自動的に発光が一時的に変更される機能を搭載している。その内容はブレーキライトと警告ライト、低電力モードという3種類。
ブレーキライトはその名の通り、車両の減速に合わせて機能するモード。ライトが減速を検知すると、発光パターンが点灯モード(輝度50%アップ)に2.5秒のみ移行し、後続に自転車に何らかの変化があったことを知らせてくれる。低電力モードも名前の通りの機能で、バッテリーが15%を下回ると、ライトの光が自動的に暗くなり、可能な限り発光時間を引き延ばしてくれる。
警告ライトというのは、レーダーが接近車両を検知した時に機能するモード。これまでR300Lはディスプレイとビープ音でサイクリストに接近車両を知らせてくれると説明してきたが、接近する車両に対しても警告ライト機能でサイクリストの存在を知らせることが可能となっている。
警告ライトにも2種類の発光パターンが存在しており、後続から接近する車両の危険具合に応じて発光パターンを切り替えて、後続車両に注意を促す。危険度はサイコンやスマホアプリのディスプレイに表示される黄色の帯もしくは赤色の帯で分けられており、黄色は「接近車両あり」、赤色は「"高速で"接近する車両あり」を示している。
ライトもこの2パターンに対応しており、黄色の危険レベルでは2回ゆっくりと点滅し、続いて3回素早く点滅する。そして赤色の危険レベルは3回ゆっくりと点滅し、続いて4回素早く点滅。これは接近車両が存在しているとループし、危険が去ったら通常の発光モードに切り替わる。
様々な発光パターンに自動で切り替わることで、周囲へのアピール度を向上させているR300L。ここで紹介したのはリアライトとしての機能。レーダーとしての機能は次回お届けしよう。
Vol.1:ハードとソフトの両面から進化を遂げたブライトンのRider 750SE 基本操作や美点に迫る
Vol.2:Rider 750SEに登場した自動リルート機能 ナビゲーションの使い勝手をより高めた機能をチェック
Vol.3:ブライトン Rider 750SE ライド中のクイックステータス画面とアラート機能を活用しよう
スマートコントロール
R300Lには通常の発光パターンに加えて、スマートコントロールという一定の条件下で自動的に発光が一時的に変更される機能を搭載している。その内容はブレーキライトと警告ライト、低電力モードという3種類。
ブレーキライトはその名の通り、車両の減速に合わせて機能するモード。ライトが減速を検知すると、発光パターンが点灯モード(輝度50%アップ)に2.5秒のみ移行し、後続に自転車に何らかの変化があったことを知らせてくれる。低電力モードも名前の通りの機能で、バッテリーが15%を下回ると、ライトの光が自動的に暗くなり、可能な限り発光時間を引き延ばしてくれる。
警告ライトというのは、レーダーが接近車両を検知した時に機能するモード。これまでR300Lはディスプレイとビープ音でサイクリストに接近車両を知らせてくれると説明してきたが、接近する車両に対しても警告ライト機能でサイクリストの存在を知らせることが可能となっている。
警告ライトにも2種類の発光パターンが存在しており、後続から接近する車両の危険具合に応じて発光パターンを切り替えて、後続車両に注意を促す。危険度はサイコンやスマホアプリのディスプレイに表示される黄色の帯もしくは赤色の帯で分けられており、黄色は「接近車両あり」、赤色は「"高速で"接近する車両あり」を示している。
ライトもこの2パターンに対応しており、黄色の危険レベルでは2回ゆっくりと点滅し、続いて3回素早く点滅する。そして赤色の危険レベルは3回ゆっくりと点滅し、続いて4回素早く点滅。これは接近車両が存在しているとループし、危険が去ったら通常の発光モードに切り替わる。
様々な発光パターンに自動で切り替わることで、周囲へのアピール度を向上させているR300L。ここで紹介したのはリアライトとしての機能。レーダーとしての機能は次回お届けしよう。
Vol.1:ハードとソフトの両面から進化を遂げたブライトンのRider 750SE 基本操作や美点に迫る
Vol.2:Rider 750SEに登場した自動リルート機能 ナビゲーションの使い勝手をより高めた機能をチェック
Vol.3:ブライトン Rider 750SE ライド中のクイックステータス画面とアラート機能を活用しよう
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