2023/08/02(水) - 08:45
レース序盤にエシュロン(横風分断)が発生したツール・ド・ポローニュ第4ステージ。予想通り持ち込まれた集団スプリントをオラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が制し、8月6日開催の世界選手権ロードに向けて弾みをつけた。
ツール・ド・ポローニュも折り返しの4日目を迎え、この日はポーランド南西部のストシェリンからオポーレに向かう199.1kmで争われた。コースは大会初日以来となる平坦路で、序盤に設定された3級山岳以外登りのないスプリントステージだ。
レース序盤、強風により集団分断が発生する。その結果50名程度による先頭集団が形成されたものの、暫くの後に後続が合流。直後にレニー・マルティネス(フランス、グルパマFDJ)らが落車するシーンもありながら、エフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、アスタナ・カザフスタン)ら4名が集団を飛び出し逃げグループを形成した。
メイン集団はリーダーチームであるバーレーン・ヴィクトリアスやスプリンターを抱えるユンボ・ヴィスマなどが牽引する。その結果6月のアジア選手権ロードで新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)を下し2位に入ったギディッチが残り39kmで吸収。そして逃げ続けたパトリック・ストーシュ(ポーランドナショナルチーム)が残り25kmで捉えられ、ひと塊となったプロトンがオポーレに突入した。
ヤコブ・マレツコ(イタリア)を擁するアルペシン・ドゥクーニンクが先頭でフラムルージュ(残り1km)を通過。その後、ユンボ・ヴィスマからコフィディスに牽引が引き継がれ、フィニッシュ手前500mの直角右コーナーからブラム・ウェルテン(オランダ、グルパマFDJ)が高速牽引を見せる。
しかしその背後にエーススプリンターであるポール・ペンウェット(フランス、グルパマFDJ)の姿はなく、ウェルテンのスピードを利用したオラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)とマライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)が残り200mからスプリントを開始。コーイのトップスピードにファンデンベルフは並ぶことすらできず、21歳のダッチスプリンターが勝利した。
初日を2位で終えたコーイによる、今シーズン6つ目となる勝利。「エシュロン(横風集団分断)や終盤のテクニカルなコースなどもあり、常に集団前方に位置していたかった。最終コーナーで集中する必要があり、見事2番目で通過することができた。そしてスプリントから勝利を掴んだ」と喜ぶコーイ。また「数日後にはグラスゴーでの世界選手権ロードレースに出場するので、それに向けた良いブーストとなった」と、8月6日(日)のロード世界選手権に向け意気込みを語った。
翌日の第5ステージはコース中央に2級、1級、1級山岳が設定された山岳ステージ。総距離198.8kmコースの獲得標高差は3,000mに達し、ラストはフィニッシュ地点ビエルスコ・ビャワに設定された短い丘を含むコースを3周する。
ツール・ド・ポローニュも折り返しの4日目を迎え、この日はポーランド南西部のストシェリンからオポーレに向かう199.1kmで争われた。コースは大会初日以来となる平坦路で、序盤に設定された3級山岳以外登りのないスプリントステージだ。
レース序盤、強風により集団分断が発生する。その結果50名程度による先頭集団が形成されたものの、暫くの後に後続が合流。直後にレニー・マルティネス(フランス、グルパマFDJ)らが落車するシーンもありながら、エフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、アスタナ・カザフスタン)ら4名が集団を飛び出し逃げグループを形成した。
メイン集団はリーダーチームであるバーレーン・ヴィクトリアスやスプリンターを抱えるユンボ・ヴィスマなどが牽引する。その結果6月のアジア選手権ロードで新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)を下し2位に入ったギディッチが残り39kmで吸収。そして逃げ続けたパトリック・ストーシュ(ポーランドナショナルチーム)が残り25kmで捉えられ、ひと塊となったプロトンがオポーレに突入した。
ヤコブ・マレツコ(イタリア)を擁するアルペシン・ドゥクーニンクが先頭でフラムルージュ(残り1km)を通過。その後、ユンボ・ヴィスマからコフィディスに牽引が引き継がれ、フィニッシュ手前500mの直角右コーナーからブラム・ウェルテン(オランダ、グルパマFDJ)が高速牽引を見せる。
しかしその背後にエーススプリンターであるポール・ペンウェット(フランス、グルパマFDJ)の姿はなく、ウェルテンのスピードを利用したオラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)とマライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)が残り200mからスプリントを開始。コーイのトップスピードにファンデンベルフは並ぶことすらできず、21歳のダッチスプリンターが勝利した。
初日を2位で終えたコーイによる、今シーズン6つ目となる勝利。「エシュロン(横風集団分断)や終盤のテクニカルなコースなどもあり、常に集団前方に位置していたかった。最終コーナーで集中する必要があり、見事2番目で通過することができた。そしてスプリントから勝利を掴んだ」と喜ぶコーイ。また「数日後にはグラスゴーでの世界選手権ロードレースに出場するので、それに向けた良いブーストとなった」と、8月6日(日)のロード世界選手権に向け意気込みを語った。
翌日の第5ステージはコース中央に2級、1級、1級山岳が設定された山岳ステージ。総距離198.8kmコースの獲得標高差は3,000mに達し、ラストはフィニッシュ地点ビエルスコ・ビャワに設定された短い丘を含むコースを3周する。
ツール・ド・ポローニュ2023第4ステージ結果
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 4:23:15 |
2位 | マライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
3位 | マッテオ・モスケッティ(イタリア、Q36.5プロサイクリングチーム) | |
4位 | マキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、コフィディス) | |
5位 | サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ) | |
6位 | ヤコブ・マレツコ(イタリア、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
7位 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
8位 | アーヴィッド・デクレイン(オランダ、チューダー・プロサイクリングチーム) | |
9位 | リオネル・タミニオー(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
10位 | マティアシュ・コペッキー(チェコ、ノボノルディスク) |
個人総合成績
1位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | 17:38:11 |
2位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | +0:10 |
3位 | ラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ) | +0:12 |
5位 | エディ・ダンバー(アイルランド、ジェイコ・アルウラー) | +0:20 |
6位 | イラン・ファンウィルデル(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
7位 | オスカー・オンレー(イギリス、DSM・フィルメニッヒ) | |
8位 | サムエーレ・バティステッラ(イタリア、アスタナ・カザフスタン) | |
9位 | レニー・マルティネス(フランス、グルパマFDJ) | |
10位 | シルヴァン・モニケ(ベルギー、ロット・デスティニー) |
その他の特別賞
ポイント賞 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
山岳賞 | ジャコポ・モスカ(イタリア、リドル・トレック) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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