2023/07/30(日) - 12:00
霧で覆われた超級山岳トゥールマレーを駆け上がったツール・ファム第7ステージ。デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)が圧巻の登坂によってニエウィアドマやファンフルーテンを引き離し、区間優勝と共にマイヨジョーヌに袖を通した。
第2回ツール・ド・フランス・ファム・アヴェク・ズイフトも残すところあと2日。翌日が個人タイムトライアルのため大会最後のロードレースとなった第7ステージの舞台は、男子ツールで数多の名勝負が生まれた超級山岳トゥールマレー(距離17km/平均7.3%/最大18%)。その頂上を目指す89.8kmのクイーンステージで、女子のマイヨジョーヌが争われた。
ラヌムザンをスタートするこの日は、前日ステージの落車によって鎖骨を骨折しながらも完走したヴェロニカ・エワーズ(アメリカ、EFエデュケーション・TIBCO-SVB)が欠場。同じくリドル・トレックからはエリーザ・バルサモとエリーザ・ロンゴボルギーニ(共にイタリア)が未出走となり、スプリンターであるキアラ・コンソンニ(イタリア、UAEチームADQ)もレースを去る。そのため130名まで減った選手たちが、比較的遅めの午後4時25分にスタートを切った。
序盤にリアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター)が落車するものの、大きな怪我なく再び走り出すするシーンも。そして元世界王者のエリザベス・ダイグナン(イギリス、リドル・トレック)などが逃げを目指したアタックを繰り広げるなか、スザンヌ・アンデルセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム)とマーゴ・ポンパノン(フランス、サンミッシェル・オーベル93)がエスケープした。
逃げの2人は最大45秒のリードを得たものの、モビスターやDSM・フィルメニッヒがハイペースで刻むメイン集団に残り42km地点で吸収。集団が1つのまま1級山岳アスパン峠(距離12km/平均6.5%)に突入し、モビスターの高速牽引にその後途中棄権するマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)や、マイヨアポワ(山岳賞ジャージ)を着るヤラ・カステレイン(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)も遅れていった。
1級山岳の頂上まで残り6km地点からドイツ王者リッパートが先頭に出てアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)のためにペースを作る。そして頂上手前5km(フィニッシュまで34.7km)でファンフルーテンが加速し、総合5位のカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)と7位デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)が反応した。
マイヨジョーヌのロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)や総合2位アシュリー・モールマン(南アフリカ、AGインシュランス・スーダル・クイックステップ)のいる追走集団に対し、リードを築いたファンフルーテンは先頭交代を促したものの2人はそれを拒否。すると1級山岳を先頭通過したニエウィアドマが、得意の下りでフォレリングとファンフルーテンを引き離した。
互いに前に出たがらないフォレリングとファンフルーテンは失速し、マーレン・ローセル(スイス、SDワークス・プロタイム)とコペッキーのいる追走集団が合流。ニエウィアドマが58秒のリードで超級山岳トゥールマレー(距離17km/平均7.3%)に突入し、雨が降り始めた山岳の序盤をローセルが牽引した。
一度ニエウィアドマを2秒差まで捉えたものの、ローセルが仕事を終えて遅れていった追走集団は牽制に入る。そのためニエウィアドマは再度リードを築き、残り9km地点で48秒差まで拡大。フォレリングとコペッキーを残すSDワークス・プロタイム以外、エースが単独で入った精鋭集団をジュリエット・ラブー(フランス、DSM・フィルメニッヒ)が先頭で登坂した。
そして霧が立ち込める残り6km地点を過ぎ、フォレリングがシッティングのままペースを上げる。それにラブーやコペッキーが遅れ、世界王者ファンフルーテンもついていけない。残り5kmでニエウィアドマを捉えたフォレリングは、背後につくことなく一気に抜き去り先頭に立った。
そのままペースを落ちなかったフォレリングが、ニエウィアドマに1分58秒差、ファンフルーテンに2分34秒差をつけてフィニッシュ。自身にとってツール・ファム初の区間優勝と共に、コペッキーからマイヨジョーヌを引き継ぐことに成功した。
今年の春にストラーデビアンケやリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ・ファムなど主要クラシックで数々の勝利を挙げ、キャリアハイの活躍を見せているフォレリング。「多くの人たちが沿道から応援してくれ、そこには家族や友人の姿もあった。スタート前に緊張する私をチームメイトが励ましてくれた。その言葉が私を落ち着かせてくれた。この勝利が本当に嬉しい」と喜ぶ。
またフォレリングは「アスパンの下りでカタジナ(ニエウィアドマ)が飛び出し、アネミエク(ファンフルーテン)が差を作ってしまったものの”後ろにチームメイトがいる私が追う必要はない”と断った。その後、トゥールマレーで全力でアタックした。大会序盤は本調子ではなかった脚に、最高のタイミングで力が戻ってきた」と、圧倒的な力で制したクイーンステージを振り返った。
この結果、総合首位に浮上したフォレリングと総合2位ニエウィアドマの差は1分50秒。また総合3位ファンフルーテンは2分28秒の差がつくなか、翌日最終日の22.6km個人タイムトライアルに臨む。
第2回ツール・ド・フランス・ファム・アヴェク・ズイフトも残すところあと2日。翌日が個人タイムトライアルのため大会最後のロードレースとなった第7ステージの舞台は、男子ツールで数多の名勝負が生まれた超級山岳トゥールマレー(距離17km/平均7.3%/最大18%)。その頂上を目指す89.8kmのクイーンステージで、女子のマイヨジョーヌが争われた。
ラヌムザンをスタートするこの日は、前日ステージの落車によって鎖骨を骨折しながらも完走したヴェロニカ・エワーズ(アメリカ、EFエデュケーション・TIBCO-SVB)が欠場。同じくリドル・トレックからはエリーザ・バルサモとエリーザ・ロンゴボルギーニ(共にイタリア)が未出走となり、スプリンターであるキアラ・コンソンニ(イタリア、UAEチームADQ)もレースを去る。そのため130名まで減った選手たちが、比較的遅めの午後4時25分にスタートを切った。
序盤にリアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター)が落車するものの、大きな怪我なく再び走り出すするシーンも。そして元世界王者のエリザベス・ダイグナン(イギリス、リドル・トレック)などが逃げを目指したアタックを繰り広げるなか、スザンヌ・アンデルセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム)とマーゴ・ポンパノン(フランス、サンミッシェル・オーベル93)がエスケープした。
逃げの2人は最大45秒のリードを得たものの、モビスターやDSM・フィルメニッヒがハイペースで刻むメイン集団に残り42km地点で吸収。集団が1つのまま1級山岳アスパン峠(距離12km/平均6.5%)に突入し、モビスターの高速牽引にその後途中棄権するマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)や、マイヨアポワ(山岳賞ジャージ)を着るヤラ・カステレイン(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)も遅れていった。
1級山岳の頂上まで残り6km地点からドイツ王者リッパートが先頭に出てアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)のためにペースを作る。そして頂上手前5km(フィニッシュまで34.7km)でファンフルーテンが加速し、総合5位のカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)と7位デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)が反応した。
マイヨジョーヌのロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)や総合2位アシュリー・モールマン(南アフリカ、AGインシュランス・スーダル・クイックステップ)のいる追走集団に対し、リードを築いたファンフルーテンは先頭交代を促したものの2人はそれを拒否。すると1級山岳を先頭通過したニエウィアドマが、得意の下りでフォレリングとファンフルーテンを引き離した。
互いに前に出たがらないフォレリングとファンフルーテンは失速し、マーレン・ローセル(スイス、SDワークス・プロタイム)とコペッキーのいる追走集団が合流。ニエウィアドマが58秒のリードで超級山岳トゥールマレー(距離17km/平均7.3%)に突入し、雨が降り始めた山岳の序盤をローセルが牽引した。
一度ニエウィアドマを2秒差まで捉えたものの、ローセルが仕事を終えて遅れていった追走集団は牽制に入る。そのためニエウィアドマは再度リードを築き、残り9km地点で48秒差まで拡大。フォレリングとコペッキーを残すSDワークス・プロタイム以外、エースが単独で入った精鋭集団をジュリエット・ラブー(フランス、DSM・フィルメニッヒ)が先頭で登坂した。
そして霧が立ち込める残り6km地点を過ぎ、フォレリングがシッティングのままペースを上げる。それにラブーやコペッキーが遅れ、世界王者ファンフルーテンもついていけない。残り5kmでニエウィアドマを捉えたフォレリングは、背後につくことなく一気に抜き去り先頭に立った。
そのままペースを落ちなかったフォレリングが、ニエウィアドマに1分58秒差、ファンフルーテンに2分34秒差をつけてフィニッシュ。自身にとってツール・ファム初の区間優勝と共に、コペッキーからマイヨジョーヌを引き継ぐことに成功した。
今年の春にストラーデビアンケやリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ・ファムなど主要クラシックで数々の勝利を挙げ、キャリアハイの活躍を見せているフォレリング。「多くの人たちが沿道から応援してくれ、そこには家族や友人の姿もあった。スタート前に緊張する私をチームメイトが励ましてくれた。その言葉が私を落ち着かせてくれた。この勝利が本当に嬉しい」と喜ぶ。
またフォレリングは「アスパンの下りでカタジナ(ニエウィアドマ)が飛び出し、アネミエク(ファンフルーテン)が差を作ってしまったものの”後ろにチームメイトがいる私が追う必要はない”と断った。その後、トゥールマレーで全力でアタックした。大会序盤は本調子ではなかった脚に、最高のタイミングで力が戻ってきた」と、圧倒的な力で制したクイーンステージを振り返った。
この結果、総合首位に浮上したフォレリングと総合2位ニエウィアドマの差は1分50秒。また総合3位ファンフルーテンは2分28秒の差がつくなか、翌日最終日の22.6km個人タイムトライアルに臨む。
ツール・ド・フランス ファム2023第7ステージ結果
1位 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 2:52:43 |
2位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | +1:58 |
3位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | +2:34 |
4位 | アシュリー・モールマン(南アフリカ、AGインシュランス・スーダル・クイックステップ) | +2:43 |
5位 | ジュリエット・ラブー(フランス、DSM・フィルメニッヒ) | +2:46 |
6位 | ロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | +3:32 |
7位 | アネ・サンテステバン(スペイン、ジェイコ・アルウラー) | +5:24 |
8位 | マルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJ・スエズ) | +5:43 |
9位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJ・スエズ) | +5:46 |
10位 | リカルダ・バウエルンファイント(ドイツ、キャニオン・スラム) | +6:57 |
個人総合成績
1位 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 24:48:10 |
2位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | +1:50 |
3位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | +2:28 |
4位 | ロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | +2:35 |
5位 | アシュリー・モールマン(南アフリカ、AGインシュランス・スーダル・クイックステップ) | +2:39 |
6位 | ジュリエット・ラブー(フランス、DSM・フィルメニッヒ) | +3:41 |
7位 | アネ・サンテステバン(スペイン、ジェイコ・アルウラー) | +6:23 |
8位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJ・スエズ) | +6:42 |
9位 | リカルダ・バウエルンファイント(ドイツ、キャニオン・スラム) | +7:42 |
10位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、リドル・トレック) | +8:18 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) |
山岳賞 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム) |
ヤングライダー賞 | セドリーヌ・ケルバオール(フランス、セラティツィット・WNTプロサイクリング) |
チーム総合成績 | SDワークス・プロタイム |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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