2023/07/30(日) - 07:55
スペイン・バスク地方を舞台にした第43回クラシカ・サンセバスティアンは、最終山岳で残った2人による一騎打ちに。地元バスク出身のペリョ・ビルバオを下したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が、最多タイとなる3度目の優勝を飾った。
ツール・ド・フランス翌週の土曜日に行われるドノスティア・サンセバスチャン・クラシコア(UCIワールドツアー)が今年も開催された。舞台となるのはそのツール第2ステージのフィニッシュ地点となった港湾都市サンセバスティアン。230.3kmコースの序盤に3つの低難易度山岳を越え、後半にはお馴染みの2級山岳ハイスキベル(距離7.9km/平均 5.6%)と1級山岳エルラティス(距離3.8km/平均10.6%)、そして最終2級山岳ムルギル・トントラ(距離2.1km/平均10.1%)が登場する。
更に今年は、残り41.1km地点に最後から2つ目の山岳として2級山岳メンディゾロッツ(距離4.1km/平均7.3%)が追加。そのため獲得標高差4,000mを超えるクライマーズレースが更に厳しいものとなった。
スタート地点には前回覇者で世界王者のレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)や、過去大会を制したニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)、ジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)らが揃う。また地元バスク出身のペリョ・ビルバオとミケル・ランダを揃えるバーレーン・ヴィクトリアスからは、日本選手権以来のレースとして新城幸也も出場した。
レースはこの日3つ目の山岳でロマン・バルデ(DSM・フィルメニッヒ)やフランク・ボナムール(AG2Rシトロエン)、ジュリアン・ベルナール(リドル・トレック)という3名のフランス人がミケル・イトゥリア(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)と共に逃げを打つ。そこに遅れてナータン・ファンホーイドンク(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)が加わり、5名の先頭集団が4分のリードを得た。
そしてスーダル・クイックステップとバーレーン・ヴィクトリアスが中心となり牽引するメイン集団は2級山岳ハイスキベルを越え、1級山岳エルラティス(距離3.8km/平均10.6%)の頂上手前でエヴェネプールが加速する。2度目の優勝を果たした昨年と同じ山岳で仕掛けたエヴェネプールだったが、これにはビルバオとアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)、アルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト)が追従する。
エヴェネプールたちはバルデとファンホーイドンクの2人となった逃げ集団に合流。この強力な6名で形成された先頭集団を目指し、プロトンから地元出身のヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス)やイバン・ガルシア(スペイン、モビスター)が飛び出したものの、追いつくどころかその差は徐々に拡大していった。
残り41.1km地点から始まる2級山岳メンディゾロッツ(距離4.1km/平均7.3%)に入ると、エヴェネプールがペースアップを実行する。それに地元で初優勝を飾りたいビルバオと、新型コロナウイルス感染により棄権した5月のジロ・デ・イタリア以来のレースとなるウラソフが食らいつく。その一方でスペイン期待の若手クライマーであるフアン・アユソ(UAEチームエミレーツ)とカルロス・ロドリゲス(イネオス・グレナディアーズ)のいるプロトンとは1分差、最終2級山岳ムルギル・トントラの麓でその差は3分まで拡がった。
そして登坂距離2.1kmに平均10.1%、最大勾配19%のムルギル・トントラに先頭の3名が突入する。2019年にここで仕掛け、初優勝を飾ったエヴェネプールは再びペースアップしてウラソフを引き離したものの、直近のツールで区間優勝を挙げた好調ビルバオを振り落とすことはできない。コースを熟知する2人はローテーションを回しながら大観衆が詰めかけるサンセバスティアン、バスク語でドノスティアと呼ばれる市街地に到着した。
お互いがシューズを締め直してスプリントに備えるなか、エヴェネプールを先頭にフラムルージュ(残り1km地点)を通過する。そしてビルバオが先頭に代わり最終ストレートに突入し、残り200mの標識を過ぎてエヴェネプールがスプリントを開始。合わせるようにビルバオも腰を上げたものの、エヴェネプールがガッツポーズと共にフィニッシュラインを通過した。
2019年と2022年に続き、史上2人目となる3度目の優勝を飾ったエヴェネプール。「チームがレースをコントロール下に置き、展開を厳しくしてくれた。だからこそ作戦よりも早い残り70kmで飛び出すことができたんだ。そして強力な先頭集団が出来上がり、後続とのタイム差を拡げることができた。最後はペリョ(ビルバオ)と僕だけになり、厳しいレースの最後のスプリントには自信があった」とエヴェネプールはレースを振り返る。
「サンセバスチャンで優勝することは素晴らしく、いつも喜びと共にこのレースを走っている。また、偉大なるマリノ・レハレタと優勝回数で並ぶことができてとても嬉しい。来週の世界選手権に向けて力となる勝利だ」と喜んだエヴェネプール。この後は8月6日のロード世界選手権に出場し、8月26日に開幕するブエルタ・ア・エスパーニャで大会連覇を狙う。
ツール・ド・フランス翌週の土曜日に行われるドノスティア・サンセバスチャン・クラシコア(UCIワールドツアー)が今年も開催された。舞台となるのはそのツール第2ステージのフィニッシュ地点となった港湾都市サンセバスティアン。230.3kmコースの序盤に3つの低難易度山岳を越え、後半にはお馴染みの2級山岳ハイスキベル(距離7.9km/平均 5.6%)と1級山岳エルラティス(距離3.8km/平均10.6%)、そして最終2級山岳ムルギル・トントラ(距離2.1km/平均10.1%)が登場する。
更に今年は、残り41.1km地点に最後から2つ目の山岳として2級山岳メンディゾロッツ(距離4.1km/平均7.3%)が追加。そのため獲得標高差4,000mを超えるクライマーズレースが更に厳しいものとなった。
スタート地点には前回覇者で世界王者のレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)や、過去大会を制したニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)、ジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)らが揃う。また地元バスク出身のペリョ・ビルバオとミケル・ランダを揃えるバーレーン・ヴィクトリアスからは、日本選手権以来のレースとして新城幸也も出場した。
レースはこの日3つ目の山岳でロマン・バルデ(DSM・フィルメニッヒ)やフランク・ボナムール(AG2Rシトロエン)、ジュリアン・ベルナール(リドル・トレック)という3名のフランス人がミケル・イトゥリア(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)と共に逃げを打つ。そこに遅れてナータン・ファンホーイドンク(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)が加わり、5名の先頭集団が4分のリードを得た。
そしてスーダル・クイックステップとバーレーン・ヴィクトリアスが中心となり牽引するメイン集団は2級山岳ハイスキベルを越え、1級山岳エルラティス(距離3.8km/平均10.6%)の頂上手前でエヴェネプールが加速する。2度目の優勝を果たした昨年と同じ山岳で仕掛けたエヴェネプールだったが、これにはビルバオとアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)、アルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト)が追従する。
エヴェネプールたちはバルデとファンホーイドンクの2人となった逃げ集団に合流。この強力な6名で形成された先頭集団を目指し、プロトンから地元出身のヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス)やイバン・ガルシア(スペイン、モビスター)が飛び出したものの、追いつくどころかその差は徐々に拡大していった。
残り41.1km地点から始まる2級山岳メンディゾロッツ(距離4.1km/平均7.3%)に入ると、エヴェネプールがペースアップを実行する。それに地元で初優勝を飾りたいビルバオと、新型コロナウイルス感染により棄権した5月のジロ・デ・イタリア以来のレースとなるウラソフが食らいつく。その一方でスペイン期待の若手クライマーであるフアン・アユソ(UAEチームエミレーツ)とカルロス・ロドリゲス(イネオス・グレナディアーズ)のいるプロトンとは1分差、最終2級山岳ムルギル・トントラの麓でその差は3分まで拡がった。
そして登坂距離2.1kmに平均10.1%、最大勾配19%のムルギル・トントラに先頭の3名が突入する。2019年にここで仕掛け、初優勝を飾ったエヴェネプールは再びペースアップしてウラソフを引き離したものの、直近のツールで区間優勝を挙げた好調ビルバオを振り落とすことはできない。コースを熟知する2人はローテーションを回しながら大観衆が詰めかけるサンセバスティアン、バスク語でドノスティアと呼ばれる市街地に到着した。
お互いがシューズを締め直してスプリントに備えるなか、エヴェネプールを先頭にフラムルージュ(残り1km地点)を通過する。そしてビルバオが先頭に代わり最終ストレートに突入し、残り200mの標識を過ぎてエヴェネプールがスプリントを開始。合わせるようにビルバオも腰を上げたものの、エヴェネプールがガッツポーズと共にフィニッシュラインを通過した。
2019年と2022年に続き、史上2人目となる3度目の優勝を飾ったエヴェネプール。「チームがレースをコントロール下に置き、展開を厳しくしてくれた。だからこそ作戦よりも早い残り70kmで飛び出すことができたんだ。そして強力な先頭集団が出来上がり、後続とのタイム差を拡げることができた。最後はペリョ(ビルバオ)と僕だけになり、厳しいレースの最後のスプリントには自信があった」とエヴェネプールはレースを振り返る。
「サンセバスチャンで優勝することは素晴らしく、いつも喜びと共にこのレースを走っている。また、偉大なるマリノ・レハレタと優勝回数で並ぶことができてとても嬉しい。来週の世界選手権に向けて力となる勝利だ」と喜んだエヴェネプール。この後は8月6日のロード世界選手権に出場し、8月26日に開幕するブエルタ・ア・エスパーニャで大会連覇を狙う。
ドノスティア・サンセバスチャン・クラシコア2023結果
1位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | 5:30:59 |
2位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
3位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:28 |
4位 | ニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト) | +2:50 |
5位 | ヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス) | +2:57 |
6位 | トムス・スクインシュ(ラトビア、リドル・トレック) | +3:02 |
7位 | アレクサンデル・アランブル(スペイン、モビスター) | |
8位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) | |
9位 | アンドレア・バジオーリ(イタリア、スーダル・クイックステップ) | |
10位 | ティシュ・ベノート (ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) | |
DNF | 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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