2023/07/29(土) - 09:00
迫りくるスプリンターを退け、エマセシル・ノルスゴー(デンマーク、モビスター)が僅か1秒差で逃げ切り。モビスターが今大会2勝目をマークし、区間3位のロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)がマイヨジョーヌを保持した。
前日のフィニッシュ地点であるアルビを出発し、平坦路を駆け抜けブラニャックを目指す第2回ツール・ド・フランス・ファム・アヴェク・ズイフト第6ステージ。122.5kmコースにはカテゴリー山岳が4つ登場するものの、いずれも4級山岳と低難易度のため今大会最後の集団スプリントが予想された。
この日は前日ステージでパンクにより集団から遅れたデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)を、チームカーで引き上げた監督のダニー・スタン氏がレースから除外された。UCI(国際自転車競技連合)はその理由を「第5ステージにおける危険な運転と、同氏がUCIコミッセール(審判員)に対し不適切な発言を行ったため」としている。なお、引き上げられたフォレリングに対しては前日に20秒のタイムペナルティが課されている。
序盤から散発的なアタックが繰り返されるなかアグニエシュカ・スカルニアクソイカ(ポーランド、キャニオン・スラム)とサンドラ・アロンソ(スペイン、セラティツィット・WNTプロサイクリング)が飛び出す。そこにメイン集団を抜け出したエマセシル・ノルスゴー(デンマーク、モビスター)が、一度遅れたアロンソを引き上げる形で先頭のスカルニアクソイカに合流。3名の逃げグループが形成された。
残り71km地点に設定された2つ目の4級山岳に、先頭から約2分遅れで入ったプロトンからはロッタ・ヘンッタラ(フィンランド、AGインシュランス・スーダル・クイックステップ)が遅れていく。更に直後の4級山岳でも遅れたヘンッタラに対して「チームカーに掴まった」として失格処分が下され、また運転していた監督のセルヴァイス・クナーヴェン氏もレースから除外された。
逃げる3名とのタイム差が1分まで縮まったプロトンでは、パリ〜ルーベ・ファムの初代王者であるエリザベス・ダイグナン(イギリス、リドル・トレック)などがアタック。しかしSDワークス・プロタイムのマーレン・ローセル(スイス)やマイヨジョーヌを着るロッタ・コペッキー(ベルギー)が自ら引き戻す一方、同じ集団でヴェロニカ・エワーズ(アメリカ、EFエデュケーション・TIBCO-SVB)やマイヨアポワ(山岳賞ジャージ)を着るヤラ・カステレイン(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)ら5名が落車した。
大きな怪我はなく落車した選手たちは再スタートを切り、上下するペースに遅れたエーススプリンターのシャーロッテ・コール(オランダ)をチームメイトが牽引してメイン集団に復帰させる。その後DSM・フィルメニッヒはプロトンのペースメイクを担当し、逃げグループとのタイム差を縮めていったものの、1分差がなかなか縮まらなかった。
チームにエーススプリンターを擁するUAEチームADQやユンボ・ヴィスマの牽引によって残り10km地点で38秒差、残り5kmで18秒差までタイム差は縮小する。しかし終盤に入りリドル・トレックやDSM・フィルメニッヒが牽引に協力的ではなかったため、タイム差は思うように縮まらない。そして先頭からアロンソが遅れ、スカルニアクソイカとノルスゴーの2人がフラムルージュ(残り1km)を通過する一方で、8秒差で迫るプロトンではその直前の鋭角コーナーで落車が発生した。
しかし前方に位置取りをしていた有力スプリンターたちに影響はなく、先頭の2名を追いかける。先にスプリントを開始したノルスゴーがスカルニアクソイカを引き離し、コールやコペッキーの猛追を振り切ったノルスゴーが、1秒差でフィニッシュラインを駆け抜けた。
今年3月のストラーデビアンケで落車し、鎖骨骨折を乗り越え勝利したノルスゴー。「嬉しくて言葉がない。今年は難しいシーズンとなっており、周りの家族や夫、チームが私を支え、信じ続けてくれた。自分にとって最も大きな勝利となった。自分はもはやスプリンターではなく、その現実に向き合わなければならなかった。だからこそ、今日は逃げから勝利を狙った」と第2ステージでリアヌ・リッパート(ドイツ)に続き、モビスターに今大会2勝目をもたらしたノルスゴーは喜んだ。
ステージ2位にはコールが入り、勝利を逃した3位のコペッキーはマイヨジョーヌのキープに成功している。
前日のフィニッシュ地点であるアルビを出発し、平坦路を駆け抜けブラニャックを目指す第2回ツール・ド・フランス・ファム・アヴェク・ズイフト第6ステージ。122.5kmコースにはカテゴリー山岳が4つ登場するものの、いずれも4級山岳と低難易度のため今大会最後の集団スプリントが予想された。
この日は前日ステージでパンクにより集団から遅れたデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)を、チームカーで引き上げた監督のダニー・スタン氏がレースから除外された。UCI(国際自転車競技連合)はその理由を「第5ステージにおける危険な運転と、同氏がUCIコミッセール(審判員)に対し不適切な発言を行ったため」としている。なお、引き上げられたフォレリングに対しては前日に20秒のタイムペナルティが課されている。
序盤から散発的なアタックが繰り返されるなかアグニエシュカ・スカルニアクソイカ(ポーランド、キャニオン・スラム)とサンドラ・アロンソ(スペイン、セラティツィット・WNTプロサイクリング)が飛び出す。そこにメイン集団を抜け出したエマセシル・ノルスゴー(デンマーク、モビスター)が、一度遅れたアロンソを引き上げる形で先頭のスカルニアクソイカに合流。3名の逃げグループが形成された。
残り71km地点に設定された2つ目の4級山岳に、先頭から約2分遅れで入ったプロトンからはロッタ・ヘンッタラ(フィンランド、AGインシュランス・スーダル・クイックステップ)が遅れていく。更に直後の4級山岳でも遅れたヘンッタラに対して「チームカーに掴まった」として失格処分が下され、また運転していた監督のセルヴァイス・クナーヴェン氏もレースから除外された。
逃げる3名とのタイム差が1分まで縮まったプロトンでは、パリ〜ルーベ・ファムの初代王者であるエリザベス・ダイグナン(イギリス、リドル・トレック)などがアタック。しかしSDワークス・プロタイムのマーレン・ローセル(スイス)やマイヨジョーヌを着るロッタ・コペッキー(ベルギー)が自ら引き戻す一方、同じ集団でヴェロニカ・エワーズ(アメリカ、EFエデュケーション・TIBCO-SVB)やマイヨアポワ(山岳賞ジャージ)を着るヤラ・カステレイン(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)ら5名が落車した。
大きな怪我はなく落車した選手たちは再スタートを切り、上下するペースに遅れたエーススプリンターのシャーロッテ・コール(オランダ)をチームメイトが牽引してメイン集団に復帰させる。その後DSM・フィルメニッヒはプロトンのペースメイクを担当し、逃げグループとのタイム差を縮めていったものの、1分差がなかなか縮まらなかった。
チームにエーススプリンターを擁するUAEチームADQやユンボ・ヴィスマの牽引によって残り10km地点で38秒差、残り5kmで18秒差までタイム差は縮小する。しかし終盤に入りリドル・トレックやDSM・フィルメニッヒが牽引に協力的ではなかったため、タイム差は思うように縮まらない。そして先頭からアロンソが遅れ、スカルニアクソイカとノルスゴーの2人がフラムルージュ(残り1km)を通過する一方で、8秒差で迫るプロトンではその直前の鋭角コーナーで落車が発生した。
しかし前方に位置取りをしていた有力スプリンターたちに影響はなく、先頭の2名を追いかける。先にスプリントを開始したノルスゴーがスカルニアクソイカを引き離し、コールやコペッキーの猛追を振り切ったノルスゴーが、1秒差でフィニッシュラインを駆け抜けた。
今年3月のストラーデビアンケで落車し、鎖骨骨折を乗り越え勝利したノルスゴー。「嬉しくて言葉がない。今年は難しいシーズンとなっており、周りの家族や夫、チームが私を支え、信じ続けてくれた。自分にとって最も大きな勝利となった。自分はもはやスプリンターではなく、その現実に向き合わなければならなかった。だからこそ、今日は逃げから勝利を狙った」と第2ステージでリアヌ・リッパート(ドイツ)に続き、モビスターに今大会2勝目をもたらしたノルスゴーは喜んだ。
ステージ2位にはコールが入り、勝利を逃した3位のコペッキーはマイヨジョーヌのキープに成功している。
ツール・ド・フランス ファム2023第6ステージ結果
1位 | エマセシル・ノルスゴー(デンマーク、モビスター) | 2:59:16 |
2位 | シャーロッテ・コール(オランダ、DSM・フィルメニッヒ) | +0:01 |
3位 | ロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | |
4位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | |
5位 | ソラヤ・パラディン(イタリア、キャニオン・スラム) | |
6位 | キアラ・コンソンニ(イタリア、UAEチームADQ) | |
7位 | ジュリー・デウィルデ(ベルギー、フェニックス・ドゥクーニンク) | |
8位 | マルタ・ラッハ(ポーランド、セラティツィット・WNTプロサイクリング) | |
9位 | ヴィットリア・グアジーニ(イタリア、FDJ・スエズ) | |
10位 | アグニエシュカ・スカルニアクソイカ(ポーランド、キャニオン・スラム) | |
16位 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム) | |
28位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | |
個人総合成績
1位 | ロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | 21:54:30 |
2位 | アシュリー・モールマン(南アフリカ、AGインシュランス・スーダル・クイックステップ) | +0:53 |
3位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | +0:55 |
4位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) | |
5位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | |
6位 | ヤラ・カステレイン(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) | +1:04 |
7位 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム) | +1:07 |
8位 | リアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター) | +1:29 |
9位 | リカルダ・バウエルンファイント(ドイツ、キャニオン・スラム) | +1:42 |
10位 | ジュリエット・ラブー(フランス、DSM・フィルメニッヒ) | +1:52 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) |
山岳賞 | ヤラ・カステレイン(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) |
ヤングライダー賞 | セドリーヌ・ケルバオール(フランス、セラティツィット・WNTプロサイクリング) |
チーム総合成績 | SDワークス・プロタイム |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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