2023/07/25(火) - 08:40
獲得標高差2,590mの難関ステージで争われたツール・ド・フランス・ファム2日目。リアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター)がマイヨジョーヌのロッタ・コペッキーをスプリントで退け、ツール初勝利を手に入れた。
クレルモン・フェランで開幕を迎えた第2回ツール・ド・フランス・ファム・アヴェク・ズイフト(UCIワールドツアー)は、2日目も同じクレルモン・フェランでスタート。6つのカテゴリー山岳を越えながらモーリアックを目指す151.7kmの丘陵ステージは、フィニッシュ手前に3級山岳トレビアック峠(距離3.4km/平均5.8%)が設定されたため、大会2日目にしてマイヨジョーヌを争う選手が明らかとなった。
獲得標高差が今大会最大の2,590mもあるためクイーンステージ(最難関ステージ)と目された第2ステージは、序盤からジョージャ・ウィリアムズ(ニュージーランド、EFエデュケーション・TIBCO-SVB)とハンナ・ルドウィグ(ドイツ、ウノエックス・プロサイクリングチーム)が逃げを打つ。しかしメイン集団から1分40秒以上のリードを奪うことはできず、残り55km地点で吸収。集団が一つのままレース後半戦に突入していった。
雨が降り路面を濡らすなか、2級山岳でジュリー・ファンデフェルデ(ベルギー、フェニックス・ドゥクーニンク)がマイヨアポワ(山岳賞ジャージ)の獲得を目指してアタック。それを見送った集団ではモビスターのアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)とリアヌ・リッパート(ドイツ)が落車に巻き込まれたものの、怪我なく再スタートを切っている。
2級山岳を先頭通過したファンデフェルデがプロトンに捉えられ、続く4級山岳はチームメイトのヤラ・カステレイン(オランダ)が飛び出しトップで到達。チームの思惑どおりマイヨアポワ着用の権利を得たカステレインはそのまま単独先頭に立ち、プロトンから同じオランダ出身のアヌースカ・コステル(ウノエックス・プロサイクリングチーム)とエヴァ・ファンアフト(ユンボ・ヴィスマ)が合流を果たした。
先頭3名が1分の差をつけた頃、選手たちを強い雨が襲う。コーナーでカステレインがコースを外れ、下りで落車したファンアフトはそのままレースを去る事態に。そして最終3級山岳トレビアック峠(距離3.4km/平均5.8%)に入ると、逃げを吸収したプロトンは徐々にその数を減らし、17名の先鋭集団が形成された。
集団先頭でファンフルーテンが自らペースを刻むなか、後方からスイス王者のマーレン・ローセル(SDワークス・プロタイム)が加速する。それにイタリア王者エリーザ・ロンゴボルギーニ(リドル・トレック)と繰り下げでマイヨアポワを着るカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)が反応。一気にペースが上下する集団をデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)が牽引した。
フラムルージュ(残り1km)をフォレリングが先頭で通過すると、ロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)のためにスピードを上げる。フィニッシュ手前100mでコペッキーがスプリントを開始し、それにリッパートとシルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ)が食らいつく。そしてツール・ファム2日目の勝者は、マイヨジョーヌを下したリッパートが輝いた。
2連覇中のドイツ国内選手権を除けば、2020年のカデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレース以来の勝利となるリッパート。「これが現実と思うまで暫く時間が必要だろう。それぐらい特別で信じられない勝利。今日は2度の落車に見舞われたものの、チームが私を助けてくれた。自分の強みは長い登りにあるので、今日勝利を狙いにいくとは予想していなかった。この勝利を誇りに思う」と、総合でも2位まで順位を上げたリッパートは喜んだ。
マイヨジョーヌは区間2位でボーナスタイム-6秒を加算したコペッキーがキープ。與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)は1分59秒遅れの66位で大会2日目を終えている。
クレルモン・フェランで開幕を迎えた第2回ツール・ド・フランス・ファム・アヴェク・ズイフト(UCIワールドツアー)は、2日目も同じクレルモン・フェランでスタート。6つのカテゴリー山岳を越えながらモーリアックを目指す151.7kmの丘陵ステージは、フィニッシュ手前に3級山岳トレビアック峠(距離3.4km/平均5.8%)が設定されたため、大会2日目にしてマイヨジョーヌを争う選手が明らかとなった。
獲得標高差が今大会最大の2,590mもあるためクイーンステージ(最難関ステージ)と目された第2ステージは、序盤からジョージャ・ウィリアムズ(ニュージーランド、EFエデュケーション・TIBCO-SVB)とハンナ・ルドウィグ(ドイツ、ウノエックス・プロサイクリングチーム)が逃げを打つ。しかしメイン集団から1分40秒以上のリードを奪うことはできず、残り55km地点で吸収。集団が一つのままレース後半戦に突入していった。
雨が降り路面を濡らすなか、2級山岳でジュリー・ファンデフェルデ(ベルギー、フェニックス・ドゥクーニンク)がマイヨアポワ(山岳賞ジャージ)の獲得を目指してアタック。それを見送った集団ではモビスターのアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)とリアヌ・リッパート(ドイツ)が落車に巻き込まれたものの、怪我なく再スタートを切っている。
2級山岳を先頭通過したファンデフェルデがプロトンに捉えられ、続く4級山岳はチームメイトのヤラ・カステレイン(オランダ)が飛び出しトップで到達。チームの思惑どおりマイヨアポワ着用の権利を得たカステレインはそのまま単独先頭に立ち、プロトンから同じオランダ出身のアヌースカ・コステル(ウノエックス・プロサイクリングチーム)とエヴァ・ファンアフト(ユンボ・ヴィスマ)が合流を果たした。
先頭3名が1分の差をつけた頃、選手たちを強い雨が襲う。コーナーでカステレインがコースを外れ、下りで落車したファンアフトはそのままレースを去る事態に。そして最終3級山岳トレビアック峠(距離3.4km/平均5.8%)に入ると、逃げを吸収したプロトンは徐々にその数を減らし、17名の先鋭集団が形成された。
集団先頭でファンフルーテンが自らペースを刻むなか、後方からスイス王者のマーレン・ローセル(SDワークス・プロタイム)が加速する。それにイタリア王者エリーザ・ロンゴボルギーニ(リドル・トレック)と繰り下げでマイヨアポワを着るカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)が反応。一気にペースが上下する集団をデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)が牽引した。
フラムルージュ(残り1km)をフォレリングが先頭で通過すると、ロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)のためにスピードを上げる。フィニッシュ手前100mでコペッキーがスプリントを開始し、それにリッパートとシルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ)が食らいつく。そしてツール・ファム2日目の勝者は、マイヨジョーヌを下したリッパートが輝いた。
2連覇中のドイツ国内選手権を除けば、2020年のカデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレース以来の勝利となるリッパート。「これが現実と思うまで暫く時間が必要だろう。それぐらい特別で信じられない勝利。今日は2度の落車に見舞われたものの、チームが私を助けてくれた。自分の強みは長い登りにあるので、今日勝利を狙いにいくとは予想していなかった。この勝利を誇りに思う」と、総合でも2位まで順位を上げたリッパートは喜んだ。
マイヨジョーヌは区間2位でボーナスタイム-6秒を加算したコペッキーがキープ。與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)は1分59秒遅れの66位で大会2日目を終えている。
ツール・ド・フランス ファム2023第2ステージ結果
1位 | リアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター) | 4:13:43 |
2位 | ロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | |
3位 | シルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ) | |
4位 | アシュリー・モールマン(南アフリカ、AGインシュランス・スーダル・クイックステップ) | |
5位 | クリスティーナ・シュヴァインバーガー(オーストリア、フェニックス・ドゥクーニンク) | |
6位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJ・スエズ) | |
7位 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム) | |
8位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | |
9位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | |
10位 | タマラ・ドロノワバラボリナ(ロシア、イスラエル・プレミアテック・ローランド) | |
66位 | 與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス) | +1:59 |
個人総合成績
1位 | ロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | 7:17:36 |
2位 | リアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター) | +0:49 |
3位 | アシュリー・モールマン(南アフリカ、AGインシュランス・スーダル・クイックステップ) | +0:59 |
4位 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム) | |
5位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJ・スエズ) | |
6位 | タマラ・ドロノワバラボリナ(ロシア、イスラエル・プレミアテック・ローランド) | |
7位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) | |
8位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | |
9位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | |
10位 | アネ・サンテステバン(スペイン、ジェイコ・アルウラー) | +1:03 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) |
山岳賞 | ヤラ・カステレイン(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) |
ヤングライダー賞 | セドリーヌ・ケルバオール(フランス、セラティツィット・WNTプロサイクリング) |
チーム総合成績 | SDワークス・プロタイム |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp
Mestemacher(メステマッハー) メステマッハー オーガニック ディンケル&グリューンカン(ライ麦&スペルト小麦ブレッド) 500グラム (x 1)
メステマッハー
¥1,273 (¥3 / グラム)