2023/07/24(月) - 17:50
7月17日(月・祝)、福島県田村市滝根町・あぶくま洞で「第6回あぶくま洞ヒルクライム」が開催された。併催されたQNリーグのシリーズ第4戦では、Qリーグで根本香織(Team 一匹狼)がリーダージャージを守り抜いた。主催者からのレポートで紹介する。
7月17日(月・祝)、福島県田村市滝根町・あぶくま洞にて「第6回あぶくま洞ヒルクライム」が開催された。第6回となる今大会は、2011年に東日本大震災で被災した“福島の今”を国内外に発信し、サイクルスポーツを通じた広域的な交流人口の拡大と振興を目的に、福島復興を象徴するために立ち上げられた自転車ロードレースシリーズ「福島復興サイクルロードレースシリーズ」である。
第1ステージで、あぶくま洞鍾乳洞側の5.4kmを走り、その後すぐに下山してスタートとなる第2ステージは入水鍾乳洞側の5.1kmを走行。この2つのコースを用いた全2ステージの合計タイムで順位を争うヒルクライムステージレースとなっている。
これまで高校生以上女子のQリーグ対象レースは、クリテリウムなど短いレース距離と走行時間になりがちだったが、今シーズンからはヒルクライムなど⻑めの距離や走行時間のレースも組み入れることで、ロードレースの醍醐味も知ってもらうとともに、さまざまな得意分野を持つ女子選手にリーグ登録をしてもらい、改めて幅広いレースの魅力を多くの方々に知ってもらうこと狙っている。
当日は朝から晴天となり、メイン会場となった星の村・天文台から臨む、あぶくま洞やレースコースからの眺めは素晴らしく参加選手達は一層、気合が入っていたよう。そんな大会の舞台となるあぶくま洞は今年で開洞50周年という節目で、開会式には田村市⻑の白石 高司氏も臨席いただき、第 1ステージのスターターも市⻑が務めて選手達の健闘を後押ししてくれた。
実行委員会はコース清掃などさまざまな事前準備をおこない、大会当日の恒例である振る舞いでは、各ステージのスタート地点やゴールでクールダウンが出来るように冷たい飲み物やカキ氷を用意。さらにはメイン会場では全 2 ステージのレースを終えた選手達のために、焼き鳥や地元名物の「キムコロ」、そして同じく名産品のエゴマ=じゅうねんタレのうどんなどを用意。参加賞も地元の新鮮野菜などが並んで手厚いおもてなしに参加選手は満足していたようだ。
第1ステージが朝8時からクラス別にスタート。前日まで同じ福島県の石川町で開催された「JBCF 石川ロードレース」に出場した地元は郡山市出身の風間 翔眞選手(シマノレーシング)が、今大会の最高峰クラスであるAクラスに招待選手として参加。さらに、この石川ロードに出場していた選手は無料で参加できるということもあり、朝から高気温のレースで、文字通りの熱闘が繰り広げられた。
今大会はリーグ初の「Qリーグ=高校生以上女子が対象のシリーズ戦」を組み入れ、対象レースとなった女子クラスは14名のエントリー。男子の実力別クラスや体重別クラスの後に時差スタートした。第1レースでトップとなったのはMIVROの鈴木友佳子。その後の第2ステージも女子クラス唯一の 20分台で走りきり、このあぶくま洞ヒルクライムでは2度目の優勝を手にした。
リーグの前シリーズ戦「そでがうらサマーサイクルロードフェスタ」において、Nリーグ中学生女子NWのポイントリーダーの座を手にした岡田 愛裕來(ブラウ・ブリッツエン U15)も出場、得意の登坂で表彰台は逃したものの4位と健闘していた。
そのなかで、前シリーズ戦でQリーグのポイントリーダーを防衛したTeam 一匹狼の根本 香織は苦手な登坂をこなし、苦戦しながらも全体で7位の成績を修め、ポイントリーダーの座を守りアメジストジャージの防衛を叶えた。
ポイントリーダー授与式では「初のヒルクライムレース参加だったので、皆さんの反応を見ながら何とか完走できました。皆さん、ありがとうございました」とレースを無事に終えたことに感謝する根本。今後のリーグシリーズ中盤戦にむけては「ここまでシリーズ戦に出場し続けて頑張れているので、引き続き応援をお願いします!」と意気込みをコメント。なお、根本は北海道で開催されたUCIグランフォンドワールドシリーズ「ニセコクラシックレース」において英国・グラスゴーで開催される世界選手権の出場権を得て、来月8月に参戦する。そのレースでの健闘にもご注目いただきたい。
次のリーグシリーズ第5戦は7月30日(日)開催の、自転車ロードレース老舗コースとなる群馬サイクルスポーツセンターを舞台とした「JCRC legacy WR ROAD:群馬 CSC ロードレース」。さらには8月に入ると、福島復興サイクルロードレースの「ツール・ド・川内」と「小野こまちロードレース」の連戦が待っている。この大会当日のような蒸し暑い日が続き、トレーニングなど調整が難しいタイミングでの本格ロードレースが続くはずだが、リーグ登録選手たちには引き続きポイントリーダーを目指して頑張ってほしい。
photo:井上 和隆、あぶくま洞ヒルクライム実行委員会、QN リーグ事務局
text:須藤むつみ(QN リーグ事務局)
7月17日(月・祝)、福島県田村市滝根町・あぶくま洞にて「第6回あぶくま洞ヒルクライム」が開催された。第6回となる今大会は、2011年に東日本大震災で被災した“福島の今”を国内外に発信し、サイクルスポーツを通じた広域的な交流人口の拡大と振興を目的に、福島復興を象徴するために立ち上げられた自転車ロードレースシリーズ「福島復興サイクルロードレースシリーズ」である。
第1ステージで、あぶくま洞鍾乳洞側の5.4kmを走り、その後すぐに下山してスタートとなる第2ステージは入水鍾乳洞側の5.1kmを走行。この2つのコースを用いた全2ステージの合計タイムで順位を争うヒルクライムステージレースとなっている。
これまで高校生以上女子のQリーグ対象レースは、クリテリウムなど短いレース距離と走行時間になりがちだったが、今シーズンからはヒルクライムなど⻑めの距離や走行時間のレースも組み入れることで、ロードレースの醍醐味も知ってもらうとともに、さまざまな得意分野を持つ女子選手にリーグ登録をしてもらい、改めて幅広いレースの魅力を多くの方々に知ってもらうこと狙っている。
当日は朝から晴天となり、メイン会場となった星の村・天文台から臨む、あぶくま洞やレースコースからの眺めは素晴らしく参加選手達は一層、気合が入っていたよう。そんな大会の舞台となるあぶくま洞は今年で開洞50周年という節目で、開会式には田村市⻑の白石 高司氏も臨席いただき、第 1ステージのスターターも市⻑が務めて選手達の健闘を後押ししてくれた。
実行委員会はコース清掃などさまざまな事前準備をおこない、大会当日の恒例である振る舞いでは、各ステージのスタート地点やゴールでクールダウンが出来るように冷たい飲み物やカキ氷を用意。さらにはメイン会場では全 2 ステージのレースを終えた選手達のために、焼き鳥や地元名物の「キムコロ」、そして同じく名産品のエゴマ=じゅうねんタレのうどんなどを用意。参加賞も地元の新鮮野菜などが並んで手厚いおもてなしに参加選手は満足していたようだ。
第1ステージが朝8時からクラス別にスタート。前日まで同じ福島県の石川町で開催された「JBCF 石川ロードレース」に出場した地元は郡山市出身の風間 翔眞選手(シマノレーシング)が、今大会の最高峰クラスであるAクラスに招待選手として参加。さらに、この石川ロードに出場していた選手は無料で参加できるということもあり、朝から高気温のレースで、文字通りの熱闘が繰り広げられた。
今大会はリーグ初の「Qリーグ=高校生以上女子が対象のシリーズ戦」を組み入れ、対象レースとなった女子クラスは14名のエントリー。男子の実力別クラスや体重別クラスの後に時差スタートした。第1レースでトップとなったのはMIVROの鈴木友佳子。その後の第2ステージも女子クラス唯一の 20分台で走りきり、このあぶくま洞ヒルクライムでは2度目の優勝を手にした。
リーグの前シリーズ戦「そでがうらサマーサイクルロードフェスタ」において、Nリーグ中学生女子NWのポイントリーダーの座を手にした岡田 愛裕來(ブラウ・ブリッツエン U15)も出場、得意の登坂で表彰台は逃したものの4位と健闘していた。
そのなかで、前シリーズ戦でQリーグのポイントリーダーを防衛したTeam 一匹狼の根本 香織は苦手な登坂をこなし、苦戦しながらも全体で7位の成績を修め、ポイントリーダーの座を守りアメジストジャージの防衛を叶えた。
ポイントリーダー授与式では「初のヒルクライムレース参加だったので、皆さんの反応を見ながら何とか完走できました。皆さん、ありがとうございました」とレースを無事に終えたことに感謝する根本。今後のリーグシリーズ中盤戦にむけては「ここまでシリーズ戦に出場し続けて頑張れているので、引き続き応援をお願いします!」と意気込みをコメント。なお、根本は北海道で開催されたUCIグランフォンドワールドシリーズ「ニセコクラシックレース」において英国・グラスゴーで開催される世界選手権の出場権を得て、来月8月に参戦する。そのレースでの健闘にもご注目いただきたい。
次のリーグシリーズ第5戦は7月30日(日)開催の、自転車ロードレース老舗コースとなる群馬サイクルスポーツセンターを舞台とした「JCRC legacy WR ROAD:群馬 CSC ロードレース」。さらには8月に入ると、福島復興サイクルロードレースの「ツール・ド・川内」と「小野こまちロードレース」の連戦が待っている。この大会当日のような蒸し暑い日が続き、トレーニングなど調整が難しいタイミングでの本格ロードレースが続くはずだが、リーグ登録選手たちには引き続きポイントリーダーを目指して頑張ってほしい。
photo:井上 和隆、あぶくま洞ヒルクライム実行委員会、QN リーグ事務局
text:須藤むつみ(QN リーグ事務局)
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