2023/07/10(月) - 12:15
29歳でプロデビューし、36歳にして自身初のツール区間優勝を達成したマイケル・ウッズは「タイムトライアルと思い登った」と勝因を語った。タイム差を奪ったポガチャルや遅れを最小限に留めたヴィンゲゴーなど、ツール第1週目を終えた選手たちのコメントを紹介します。
区間優勝 マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・プレミアテック)
いま肌をつねってこれが夢ではないことを確かめている。勝利を掴んだ自分自身とチームを誇りに思う。特別な気持ちだよ。
耳をつんざくような大歓声から(登坂に入り)一転の静寂に変わった。だがその喧騒は耳に残り続けていながらも、思考を巡らせ苦しみを味わう時間が長かった。だから自分が進むコースを見据え、ヨルゲンソンを目指し踏み込んだ。
僕はいま36歳で、今年37歳になる。加齢に抗うことのできない僕は、常にツールでの区間優勝を目標としてきた。それをいままさに達成することができたんだ。苦しい時期を支えてくれた家族やチーム、(カナダ人オーナーの)シルヴァン・アダムス、両親、妻と子どもたち全ての人に感謝したい。
―全ては計画通りだったのか?
そう言うことができれば最高だけど、違うよ。ヨルゲンソンのアタックに反応できればよかったし、自分の持つ手札で勝負した結果だ。逃げ集団で僕が最もマークされる存在ということは意識していた。最も理想的な展開ではなかったものの、冷静さを保ちながら登り続けた。
正直、残り4km地点から勝利のことは考えておらず、単純に頂上までのタイムトライアルと思いながら登っていた。結果を気にせず全力を尽くし、ヨルゲンソンにたどり着くまで厳しい道のりだった。
―ピュイ・ド・ドームの感想は?
ツールの象徴となる登りで、美しく特別な気持ちがしたよ。近い将来、またツールがここに来ることを願っている。
区間4位 マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター)
決して報われなかったとしても今日の自分の走りを誇りに思う。また今日の走りが結果に繋がる日は来るだろう。沿道にファンのいない殺伐とした雰囲気の中、僕の無線が切れてしまったため静寂の中走っていた。だから自分の身体と頭と戦っていた。
後続とのタイム差や状況が分からず、頼りはモトバイクの教えてくれる数字だけだった。マイケル・ウッズが追いついてきたときは驚いたよ。僅かなチェーンの音しか聞こえなかったから恐ろしさすら感じた。そして、それで勝利とはおさらばだった。
今日は逃げに乗る予定はなかった。しかし逃げに乗り、周りにいる選手たちを見てプランを練り直した。ウッズとパウレスの方が登坂力に優れていると分かっていた。特に勾配が12%、13%に達する区間ではね。だからこそ先に仕掛け、麓での1分差は十分ではないと思っていた。
ヴィンゲゴーから8秒を奪い返したタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
最終山岳まで比較的楽なステージで、脚の調子もかなり良かった。そしてアタックを仕掛け、ヨナス(ヴィンゲゴー)の脚も良かったのだが、今日は僕の方が力を出すことができた。僅かながらもタイムを稼ぐことができ、彼にプレッシャーを駆けることができて嬉しいよ。
逃げ集団が大幅にタイム差を稼ぎ、ステージ優勝が遠のいてしまったのは悲しかったが、彼らは本当に強かったので勝利に相応しい。昨年から「常にステージ優勝を争えるわけではない」ということを学んだ。だから僕は総合優勝を最優先に考えている。
マイヨジョーヌ ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)
8秒差をつけるのに相応しい走りをタデイ(ポガチャル)は見せつけた。でも僕はパリまでマイヨジョーヌを守るべく力を尽くすだけ。この後の2週間は激しい戦いが繰り広げられることだろう。この山岳(ピュイ・ド・ドーム)はとても急勾配で厳しく、気温も高かった。今日は絶好調ではなく、明日の休息日が調子を取り戻すきっかけとなるだろう。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
区間優勝 マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・プレミアテック)
いま肌をつねってこれが夢ではないことを確かめている。勝利を掴んだ自分自身とチームを誇りに思う。特別な気持ちだよ。
耳をつんざくような大歓声から(登坂に入り)一転の静寂に変わった。だがその喧騒は耳に残り続けていながらも、思考を巡らせ苦しみを味わう時間が長かった。だから自分が進むコースを見据え、ヨルゲンソンを目指し踏み込んだ。
僕はいま36歳で、今年37歳になる。加齢に抗うことのできない僕は、常にツールでの区間優勝を目標としてきた。それをいままさに達成することができたんだ。苦しい時期を支えてくれた家族やチーム、(カナダ人オーナーの)シルヴァン・アダムス、両親、妻と子どもたち全ての人に感謝したい。
―全ては計画通りだったのか?
そう言うことができれば最高だけど、違うよ。ヨルゲンソンのアタックに反応できればよかったし、自分の持つ手札で勝負した結果だ。逃げ集団で僕が最もマークされる存在ということは意識していた。最も理想的な展開ではなかったものの、冷静さを保ちながら登り続けた。
正直、残り4km地点から勝利のことは考えておらず、単純に頂上までのタイムトライアルと思いながら登っていた。結果を気にせず全力を尽くし、ヨルゲンソンにたどり着くまで厳しい道のりだった。
―ピュイ・ド・ドームの感想は?
ツールの象徴となる登りで、美しく特別な気持ちがしたよ。近い将来、またツールがここに来ることを願っている。
区間4位 マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター)
決して報われなかったとしても今日の自分の走りを誇りに思う。また今日の走りが結果に繋がる日は来るだろう。沿道にファンのいない殺伐とした雰囲気の中、僕の無線が切れてしまったため静寂の中走っていた。だから自分の身体と頭と戦っていた。
後続とのタイム差や状況が分からず、頼りはモトバイクの教えてくれる数字だけだった。マイケル・ウッズが追いついてきたときは驚いたよ。僅かなチェーンの音しか聞こえなかったから恐ろしさすら感じた。そして、それで勝利とはおさらばだった。
今日は逃げに乗る予定はなかった。しかし逃げに乗り、周りにいる選手たちを見てプランを練り直した。ウッズとパウレスの方が登坂力に優れていると分かっていた。特に勾配が12%、13%に達する区間ではね。だからこそ先に仕掛け、麓での1分差は十分ではないと思っていた。
ヴィンゲゴーから8秒を奪い返したタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
最終山岳まで比較的楽なステージで、脚の調子もかなり良かった。そしてアタックを仕掛け、ヨナス(ヴィンゲゴー)の脚も良かったのだが、今日は僕の方が力を出すことができた。僅かながらもタイムを稼ぐことができ、彼にプレッシャーを駆けることができて嬉しいよ。
逃げ集団が大幅にタイム差を稼ぎ、ステージ優勝が遠のいてしまったのは悲しかったが、彼らは本当に強かったので勝利に相応しい。昨年から「常にステージ優勝を争えるわけではない」ということを学んだ。だから僕は総合優勝を最優先に考えている。
マイヨジョーヌ ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)
8秒差をつけるのに相応しい走りをタデイ(ポガチャル)は見せつけた。でも僕はパリまでマイヨジョーヌを守るべく力を尽くすだけ。この後の2週間は激しい戦いが繰り広げられることだろう。この山岳(ピュイ・ド・ドーム)はとても急勾配で厳しく、気温も高かった。今日は絶好調ではなく、明日の休息日が調子を取り戻すきっかけとなるだろう。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
Amazon.co.jp
Choice GOLDEN WHEY (ゴールデンホエイ) ホエイプロテイン【鮮度を保つ真空パック】 [ 乳酸菌ブレンド/人工甘味料不使用 ] GMOフリー タンパク質摂取 グラスフェッド (プロテイン/国内製造) 天然甘
CHOICE NUTRITION ( チョイス ニュートリション )
¥5,980 (¥5,980 / 個)
Choice KETO PROTEIN (ケトプロテイン) MRP プロテイン ダブルココア 1.08kg【鮮度を保つ真空パック】 [ 人工甘味料 GMOフリー ] 食事代わり グラスフェッド 国内製造
CHOICE NUTRITION ( チョイス ニュートリション )
¥6,980 (¥6,980 / 個)
Choice GOLDEN ISOLATE ホエイプロテイン 1kg ゴールデンアイソレート 【鮮度を保つ真空パックにリニューアル】 [ 乳酸菌ブレンド/人工甘味料不使用 ] GMOフリー 天然甘味料 ステビア タンパク質 乳
CHOICE NUTRITION ( チョイス ニュートリション )
¥6,780 (¥6,780 / 個)