2023/07/02(日) - 14:47
豪雨により中止となった初日を経て、ジロ・デ・イタリア・ドンネ第2ステージが7月2日に無事行われた。レースはこの日唯一の山岳でアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)が飛び出し、独走でプロ通算100勝を達成。早くもマリアローザに袖を通した。
豪雨の影響でレース途中で中止となった大会初日から一夜明け、ジロ・デ・イタリア・ドンネ(UCIワールドツアー)は第2ステージを迎えた。コースはトスカーナ州のバーニョ・ア・リーポリから山間を進み、ボルゴ・サン・ロレンツォの街から2級山岳コッラ峠(距離9.9km/平均5.8%)を越える102.1km。フィニッシュ地点はそこからマッラーディの街まで17.6km下った先にある。
マリアローザを纏う選手のいない167名がスタートを切ると、6日前に新ノルウェー王者に輝いたばかりのスザンヌ・アンデルセン(ウノエックス・プロサイクリングチーム)がイレーネ・メンデズ(スペイン、ビズカイア・デュランゴ)と共に逃げを打つ。スポンサー企業の合併により名称が改まったDSM・フィルメニッヒやユンボ・ヴィスマなどが牽引したメイン集団から、逃げの2人は最大3分40秒のリードを得た。
プロトンからはこの2人に続けとジオルジア・バリアーニ(トップガールズ・ファッサボルトロ)らイタリア人2名が飛び出す。しかし合流には至らず、ステージ唯一の山岳であるコッラ峠に向けてスピードを上げるメイン集団に残り38kmで吸収。リドル・トレックやSDワークスが先頭に人数を集めるなか、真新しい日本王者ジャージを着た與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)も前方で位置を取る。そして通り雨が選手たちを襲うなかコッラ峠に突入した集団は、逃げの2名を捉えた。
ひと塊となったプロトンはエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)やガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック)、アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)がハイペースに持ち込んだことで人数が減っていく。そして13名まで絞られた頂上手前で、ファンフルーテンが飛び出した。
世界王者の証、アルカンシエルを纏ったファンフルーテンの速度には誰もついていけず、レアリーニとマルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJ・スエズ)の2人が追走集団を形成。しかし単独で頂上を越え下りを巧みにこなすファンフルーテンとの差は拡がっていくばかり。ロンゴボルギーニやセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJ・スエズ)らは追走の2人に合流し、ローテーションを組んだものの、その差は45秒から縮まることはなかった。
そして今年5月にブエルタ・ア・ブルゴス・フェミナスを2年連続で制し、2つ目のグランツール総合優勝を目指すファンフルーテンがフィニッシュに到達。そしてこれが記念すべきプロ通算100勝目となった。
「UCIレースで100勝目となる特別な勝利。特にここイタリアという大好きな場所で勝つことができてとても嬉しい。今年が現役最後のシーズンであり、またこれが最後のジロ・デ・イタリア。だからこのマリアローザを着ることは、この上ない嬉しさがある」とファンフルーテンは喜びを語った。
2位を争うスプリントはルドヴィグが先着し、−6秒のボーナスタイムを獲得。3位にはジュリエット・ラブー(フランス、DSM・フィルメニッヒ)が入り、與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)は37位(3分40秒遅れ)でチームメイトであるバルバラ・マルコッティ(イタリア)と共にフィニッシュしている。
翌日はコース前半に登場する3級山岳以外、ど平坦のスプリントステージ。移籍後も好調をキープするロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス)やマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)、地元イタリア出身のキアラ・コンソンニ(UAEチームADQ)などによる集団スプリントが大方の予想だ。
豪雨の影響でレース途中で中止となった大会初日から一夜明け、ジロ・デ・イタリア・ドンネ(UCIワールドツアー)は第2ステージを迎えた。コースはトスカーナ州のバーニョ・ア・リーポリから山間を進み、ボルゴ・サン・ロレンツォの街から2級山岳コッラ峠(距離9.9km/平均5.8%)を越える102.1km。フィニッシュ地点はそこからマッラーディの街まで17.6km下った先にある。
マリアローザを纏う選手のいない167名がスタートを切ると、6日前に新ノルウェー王者に輝いたばかりのスザンヌ・アンデルセン(ウノエックス・プロサイクリングチーム)がイレーネ・メンデズ(スペイン、ビズカイア・デュランゴ)と共に逃げを打つ。スポンサー企業の合併により名称が改まったDSM・フィルメニッヒやユンボ・ヴィスマなどが牽引したメイン集団から、逃げの2人は最大3分40秒のリードを得た。
プロトンからはこの2人に続けとジオルジア・バリアーニ(トップガールズ・ファッサボルトロ)らイタリア人2名が飛び出す。しかし合流には至らず、ステージ唯一の山岳であるコッラ峠に向けてスピードを上げるメイン集団に残り38kmで吸収。リドル・トレックやSDワークスが先頭に人数を集めるなか、真新しい日本王者ジャージを着た與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)も前方で位置を取る。そして通り雨が選手たちを襲うなかコッラ峠に突入した集団は、逃げの2名を捉えた。
ひと塊となったプロトンはエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)やガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック)、アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)がハイペースに持ち込んだことで人数が減っていく。そして13名まで絞られた頂上手前で、ファンフルーテンが飛び出した。
世界王者の証、アルカンシエルを纏ったファンフルーテンの速度には誰もついていけず、レアリーニとマルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJ・スエズ)の2人が追走集団を形成。しかし単独で頂上を越え下りを巧みにこなすファンフルーテンとの差は拡がっていくばかり。ロンゴボルギーニやセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJ・スエズ)らは追走の2人に合流し、ローテーションを組んだものの、その差は45秒から縮まることはなかった。
そして今年5月にブエルタ・ア・ブルゴス・フェミナスを2年連続で制し、2つ目のグランツール総合優勝を目指すファンフルーテンがフィニッシュに到達。そしてこれが記念すべきプロ通算100勝目となった。
「UCIレースで100勝目となる特別な勝利。特にここイタリアという大好きな場所で勝つことができてとても嬉しい。今年が現役最後のシーズンであり、またこれが最後のジロ・デ・イタリア。だからこのマリアローザを着ることは、この上ない嬉しさがある」とファンフルーテンは喜びを語った。
2位を争うスプリントはルドヴィグが先着し、−6秒のボーナスタイムを獲得。3位にはジュリエット・ラブー(フランス、DSM・フィルメニッヒ)が入り、與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)は37位(3分40秒遅れ)でチームメイトであるバルバラ・マルコッティ(イタリア)と共にフィニッシュしている。
翌日はコース前半に登場する3級山岳以外、ど平坦のスプリントステージ。移籍後も好調をキープするロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス)やマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)、地元イタリア出身のキアラ・コンソンニ(UAEチームADQ)などによる集団スプリントが大方の予想だ。
ジロ・デ・イタリア・ドンネ2023第2ステージ
1位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | 2:40:06 |
2位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJ・スエズ) | +0:45 |
3位 | ジュリエット・ラブー(フランス、DSM・フィルメニッヒ) | |
4位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) | |
5位 | アネ・サンテステバン(スペイン、ジェイコ・アルウラー) | |
6位 | マビ・ガルシア(スペイン、リブレーシング・テックファインド) | |
7位 | マルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJ・スエズ) | |
8位 | エリカ・マニャルディ(イタリア、UAEチームADQ) | |
9位 | ヴェロニカ・エワーズ(アメリカ、EFエデュケーション・TIBCO-SVB) | |
10位 | エヴィータ・ムジック(フランス、FDJ・スエズ) | +0:49 |
37位 | 與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス) | +3:40 |
個人総合成績
1位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | 2:39:56 |
2位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJ・スエズ) | +0:49 |
3位 | ジュリエット・ラブー(フランス、DSM・フィルメニッヒ) | +0:51 |
4位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) | +0:55 |
5位 | アネ・サンテステバン(スペイン、ジェイコ・アルウラー) | |
6位 | マビ・ガルシア(スペイン、リブレーシング・テックファインド) | |
7位 | マルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJ・スエズ) | |
8位 | エリカ・マニャルディ(イタリア、UAEチームADQ) | |
9位 | ヴェロニカ・エワーズ(アメリカ、EFエデュケーション・TIBCO-SVB) | |
10位 | エヴィータ・ムジック(フランス、FDJ・スエズ) | +0:59 |
その他の特別賞
ポイント賞 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) |
山岳賞 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) |
ヤングライダー賞 | ガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック) |
チーム総合成績 | FDJ・スエズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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