2023/06/16(金) - 11:00
ベルギーツアー第2ステージはフィリプセンやユアンが残り4kmの落車に巻き込まれ、モルコフの好アシストを得たファビオ・ヤコブセン(オランダ、スーダル・クイックステップ)がスプリント勝利。総合でも首位に浮上した。
ツール・ド・フランスを控えた世界トップスプリンターが集結したバロワーズ・ベルギーツアー(UCI2.Pro)は2日目を迎えた。コースはメレルベーケから北海に面したクノック・ヘイストを目指す175.7kmで、平坦路の中盤には3箇所の石畳区間が設定された。
序盤にジェームス・フーシェ(ニュージーランド、ボルトンエクイティース・ブラックスポークプロサイクリング)ら6名が逃げグループを形成し、リーダーチームであるアルペシン・ドゥクーニンクがメイン集団を先導する。時折強い向かい風が吹く中でも、集団スプリントに持ち込みたいスーダル・クイックステップやロット・デスティニーも牽引に選手を送ったため、プラン通り残り35km地点で逃げを吸収した。
残り13.7kmから500m刻みで登場する3つの中間スプリント”ゴールデンKM”を前に、プロトンからマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が飛び出す。ファンデルプールは最初のゴールデンKMを2位通過して-2秒を獲得し、今年プロチームに昇格したニュージランド籍のボルトンエクイティース・ブラックスポークプロサイクリングが牽引するシーンもありながら、集団はスプリントに向けてスピードを上げていった。
そのままトップスプリンターが競演する勝負に持ち込まれると思いきや、残り4km地点の緩い左コーナーで落車が発生する。それに前日勝者のヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)やカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・デスティニー)が巻き込まれ、2人の優勝候補を失った勝負は緩斜面の最終ストレートに突入する。
ツールに出場予定のミケル・モルコフ(デンマーク、スーダル・クイックステップ)によるリードアウトからファビオ・ヤコブセン(オランダ)が発射し、失ったエースの代わりにファンデルプールとヤスペル・デブイスト(ベルギー、ロット・デスティニー)が迫る。しかし欧州王者のトップスピードには敵わず、ヤコブセンが今季4勝目をマークした。
ボーナスタイム(-10秒)を加算し、総合首位に立ったヤコブセンは「終盤で落車した選手たちの無事を祈っている。この勝利は良い位置まで僕を送り届けてくれたチームメイトによるものだ。囲まれたくなかったので早めに仕掛け、それが上手くいった。総合リーダージャージはボーナスみたいなもの。明日は個人タイムトライアルだが、僕の身体に合う”ビッグサイズ”のスキンスーツが用意されることを祈っている(笑)」と、喜びを語った。
レース後、それぞれのチームがフィリプセンとユアンの怪我が”擦り傷程度”の軽症であることを発表し、レース続行が可能であることを伝えている。翌日は15.2kmの個人タイムトライアル。第4、5ステージも山岳は登場しないため、総合優勝の行方を大きく左右する争いとなる。
ツール・ド・フランスを控えた世界トップスプリンターが集結したバロワーズ・ベルギーツアー(UCI2.Pro)は2日目を迎えた。コースはメレルベーケから北海に面したクノック・ヘイストを目指す175.7kmで、平坦路の中盤には3箇所の石畳区間が設定された。
序盤にジェームス・フーシェ(ニュージーランド、ボルトンエクイティース・ブラックスポークプロサイクリング)ら6名が逃げグループを形成し、リーダーチームであるアルペシン・ドゥクーニンクがメイン集団を先導する。時折強い向かい風が吹く中でも、集団スプリントに持ち込みたいスーダル・クイックステップやロット・デスティニーも牽引に選手を送ったため、プラン通り残り35km地点で逃げを吸収した。
残り13.7kmから500m刻みで登場する3つの中間スプリント”ゴールデンKM”を前に、プロトンからマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が飛び出す。ファンデルプールは最初のゴールデンKMを2位通過して-2秒を獲得し、今年プロチームに昇格したニュージランド籍のボルトンエクイティース・ブラックスポークプロサイクリングが牽引するシーンもありながら、集団はスプリントに向けてスピードを上げていった。
そのままトップスプリンターが競演する勝負に持ち込まれると思いきや、残り4km地点の緩い左コーナーで落車が発生する。それに前日勝者のヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)やカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・デスティニー)が巻き込まれ、2人の優勝候補を失った勝負は緩斜面の最終ストレートに突入する。
ツールに出場予定のミケル・モルコフ(デンマーク、スーダル・クイックステップ)によるリードアウトからファビオ・ヤコブセン(オランダ)が発射し、失ったエースの代わりにファンデルプールとヤスペル・デブイスト(ベルギー、ロット・デスティニー)が迫る。しかし欧州王者のトップスピードには敵わず、ヤコブセンが今季4勝目をマークした。
ボーナスタイム(-10秒)を加算し、総合首位に立ったヤコブセンは「終盤で落車した選手たちの無事を祈っている。この勝利は良い位置まで僕を送り届けてくれたチームメイトによるものだ。囲まれたくなかったので早めに仕掛け、それが上手くいった。総合リーダージャージはボーナスみたいなもの。明日は個人タイムトライアルだが、僕の身体に合う”ビッグサイズ”のスキンスーツが用意されることを祈っている(笑)」と、喜びを語った。
レース後、それぞれのチームがフィリプセンとユアンの怪我が”擦り傷程度”の軽症であることを発表し、レース続行が可能であることを伝えている。翌日は15.2kmの個人タイムトライアル。第4、5ステージも山岳は登場しないため、総合優勝の行方を大きく左右する争いとなる。
バロワーズ・ベルギーツアー2023第2ステージ結果
1位 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、スーダル・クイックステップ) | 3:52:07 |
2位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
3位 | ヤスペル・デブイスト(ベルギー、ロット・デスティニー) | |
4位 | アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム) | |
5位 | ソーレン・ヴァーレンショルト(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム) |
個人総合成績
1位 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、スーダル・クイックステップ) | 7:30:05 |
2位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
3位 | ヤスペル・デブイスト(ベルギー、ロット・デスティニー) | +0:07 |
4位 | カスパー・ピーダスン(デンマーク、スーダル・クイックステップ) | +0:10 |
5位 | ラスムス・ティレル(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム) |
その他の特別賞
ポイント賞 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、スーダル・クイックステップ) |
ヤングライダー賞 | マティアス・ヴァチェク(チェコ、トレック・セガフレード) |
チーム総合成績 | スーダル・クイックステップ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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