2023/06/16(金) - 07:43
2つの超級山岳を越えるツール・ド・スイス第5ステージでフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)が独走勝利。エヴェネプールがまたしてもタイムを失う一方で、区間2位のマティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード)が総合首位に返り咲いた。
ツール・ド・スイス第5ステージは山岳3連戦の最終日にして、2つの超級が設定された211kmの山岳ステージ。序盤に超級山岳フルカ峠と1級山岳を越え、その後は緩やかな下りと平坦路が続いていく。最後は超級アルブラ峠(距離17.4km/平均6.8%)を駆け上がり、フィニッシュ地点は頂上から約10km下った先にある。
序盤から40名近い選手が逃げ、フルカ峠の下りに入る頃にその人数は19名まで減った。その中には黒いポイント賞ジャージを着るワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)や過去に総合3連覇(2012~14年)を成し遂げているルイ・コスタ(ポルトガル、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)、今季好調のニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)など強力な選手たちが入った。
メイン集団をコントロールするのは前日にプロ初勝利を挙げ、総合首位浮上を叶えたフェリックス・ガル(オーストリア)を擁するAG2Rシトロエン。逃げ切りを許すまいと3分前後のタイム差に抑えるなか、最初の超級山岳を2位通過し、続く1級山岳をトップ通過したパスカル・エインコールン(オランダ、ロット・デスティニー)が山岳賞ランキングでトップに立った。
19名がローテーションを回しながら順調に距離を消化していく逃げ集団では、この日最初の中間スプリントをファンアールトが先頭通過してポイントを加算。直後にクイン・シモンズ(アメリカ、トレック・セガフレード)が仕掛け、そのカウンターでファンアールトとシュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)が攻勢に出る。しかしこの動きは決め手に欠けたたため、ひと塊のまま逃げ集団は2つ目の中間スプリントをファンアールト先頭でクリアし、プロトンと3分半差で超級アルブラ峠(距離17.4km/平均6.8%)に突入した。
登坂に入るとパウレスがアタックし、コスタとバーレーン・ヴィクトリアスに加入したばかりのアントニオ・ティベーリ(イタリア)が追従。その2分後方のプロトンではチームDSMから牽引を引き継いだAG2Rシトロエンがハイペースで集団の人数を絞っていき、頂上まで残り6km地点でフェリックス・ガル(オーストリア)がアタックした。
ガルの加速にレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が遅れる一方で、フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)やウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)らが食らいつく。すると前日の最終山岳で早々と集団から脱落したアユソが飛び出し、パウレスが遅れて2名になった先頭集団に頂上手前1.5km地点で合流した。
アユソはコスタとティベーリのペースに付き合うことなくそのまま単独先頭へ。リーダージャージを着るガルやマティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード)ら追走との差を1分まで拡げたアユソは、フィニッシュの待つ下りを時速100kmを越えるハイスピードで進み、独走勝利を手に入れた。
前日の不調から一転、ワールドツアー2勝目を飾ったアユソ。「とても嬉しい。昨日は脚がなかったものの、今日はスタートから徐々に調子が上がっていった。厳しい状況ではあるが、総合優勝を目指し諦めずに戦っていくよ」とコメントの通り、総合でも18秒遅れの3位にジャンプアップしている。
区間2位には54秒遅れでスケルモースが入り、ボーナスタイム-6秒を加算。ガルがそれから更に4秒遅れでフィニッシュ(区間8位)したため、スケルモースが1日にしてリーダージャージの奪還に成功している。また、エヴェネプールは1分20秒遅れの10位でレースを終え、総合でも4位に順位を下げた。
また、最終山岳アルブラ峠の下りで総合上位につけていたマグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ)とジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)が落車。両者共に病院へ搬送されている。
ツール・ド・スイス第5ステージは山岳3連戦の最終日にして、2つの超級が設定された211kmの山岳ステージ。序盤に超級山岳フルカ峠と1級山岳を越え、その後は緩やかな下りと平坦路が続いていく。最後は超級アルブラ峠(距離17.4km/平均6.8%)を駆け上がり、フィニッシュ地点は頂上から約10km下った先にある。
序盤から40名近い選手が逃げ、フルカ峠の下りに入る頃にその人数は19名まで減った。その中には黒いポイント賞ジャージを着るワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)や過去に総合3連覇(2012~14年)を成し遂げているルイ・コスタ(ポルトガル、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)、今季好調のニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)など強力な選手たちが入った。
メイン集団をコントロールするのは前日にプロ初勝利を挙げ、総合首位浮上を叶えたフェリックス・ガル(オーストリア)を擁するAG2Rシトロエン。逃げ切りを許すまいと3分前後のタイム差に抑えるなか、最初の超級山岳を2位通過し、続く1級山岳をトップ通過したパスカル・エインコールン(オランダ、ロット・デスティニー)が山岳賞ランキングでトップに立った。
19名がローテーションを回しながら順調に距離を消化していく逃げ集団では、この日最初の中間スプリントをファンアールトが先頭通過してポイントを加算。直後にクイン・シモンズ(アメリカ、トレック・セガフレード)が仕掛け、そのカウンターでファンアールトとシュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)が攻勢に出る。しかしこの動きは決め手に欠けたたため、ひと塊のまま逃げ集団は2つ目の中間スプリントをファンアールト先頭でクリアし、プロトンと3分半差で超級アルブラ峠(距離17.4km/平均6.8%)に突入した。
登坂に入るとパウレスがアタックし、コスタとバーレーン・ヴィクトリアスに加入したばかりのアントニオ・ティベーリ(イタリア)が追従。その2分後方のプロトンではチームDSMから牽引を引き継いだAG2Rシトロエンがハイペースで集団の人数を絞っていき、頂上まで残り6km地点でフェリックス・ガル(オーストリア)がアタックした。
ガルの加速にレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が遅れる一方で、フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)やウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)らが食らいつく。すると前日の最終山岳で早々と集団から脱落したアユソが飛び出し、パウレスが遅れて2名になった先頭集団に頂上手前1.5km地点で合流した。
アユソはコスタとティベーリのペースに付き合うことなくそのまま単独先頭へ。リーダージャージを着るガルやマティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード)ら追走との差を1分まで拡げたアユソは、フィニッシュの待つ下りを時速100kmを越えるハイスピードで進み、独走勝利を手に入れた。
前日の不調から一転、ワールドツアー2勝目を飾ったアユソ。「とても嬉しい。昨日は脚がなかったものの、今日はスタートから徐々に調子が上がっていった。厳しい状況ではあるが、総合優勝を目指し諦めずに戦っていくよ」とコメントの通り、総合でも18秒遅れの3位にジャンプアップしている。
区間2位には54秒遅れでスケルモースが入り、ボーナスタイム-6秒を加算。ガルがそれから更に4秒遅れでフィニッシュ(区間8位)したため、スケルモースが1日にしてリーダージャージの奪還に成功している。また、エヴェネプールは1分20秒遅れの10位でレースを終え、総合でも4位に順位を下げた。
また、最終山岳アルブラ峠の下りで総合上位につけていたマグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ)とジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)が落車。両者共に病院へ搬送されている。
ツール・ド・スイス2023第5ステージ結果
1位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | 5:23:01 |
2位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード) | +0:54 |
3位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
4位 | リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
5位 | ロマン・バルデ(フランス、チームDSM) | |
6位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | |
7位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) | +0:58 |
8位 | フェリックス・ガル(オーストリア、AG2Rシトロエン) | |
9位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +1:01 |
10位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +1:20 |
個人総合成績
1位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード) | 16:43:41 |
2位 | フェリックス・ガル(オーストリア、AG2Rシトロエン) | 0:08 |
3位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | 0:18 |
4位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | 0:46 |
5位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | 0:57 |
6位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 1:16 |
7位 | ロマン・バルデ(フランス、チームDSM) | 1:29 |
8位 | リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト) | 1:54 |
9位 | キアン・アイデブルックス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ) | 1:57 |
10位 | ディラン・トゥーンス(ベルギー、イスラエル・プレミアテック) | 3:00 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) |
山岳賞 | パスカル・エインコールン(オランダ、ロット・デスティニー) |
ヤングライダー賞 | マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード) |
チーム総合成績 | AG2Rシトロエン |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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