2000年代前半から名車として人気を集めたアンオーソライズドの"33rpm"。日本のトレイルを最大限に楽しむために開発されたハードテールMTBとして、国内のMTBライダーから厚い支持を受けるバイクが更に進化した。



アンオーソライズド 33rpm (c)ダイアテック

アンオーソライズドの"33rpm"といえば、ゼロ年代の国内MTBライダーの間で、カルト的人気を誇っていたハードテールMTB。惜しまれつつもカタログから姿を消すこととなったが、その空白の17年間でアンオーソライズドは日本のトレイルに向けたジオメトリーの必要性を改めて実感したという。

そして2020年、33rpmの名前は最新のジオメトリー設計と共に現代のトレイルバイクとして蘇った。63度という大きく寝かされたヘッドアングルとショートチェーンステーによって、日本の急峻な山々に設えられたトレイルと抜群の相性を誇るジャパニーズトレイルバイクとして、日本中のトレイルライダーから再び熱い視線を送られることとなった。

日本のトレイルに最適化されたハードテールバイクだ (c)ダイアテック

そんな33rpmが新たなテーマを盛り込んだモデルチェンジを発表する。NEW 33rpmの掲げたテーマは3つ。1つ、下りを楽しむための軽量化。2つ、トレイルでバイクを蹴った時の適度なフレックス。3つ、前作からほんの少し上りも意識。

このために、アンオーソライズドは33rpmをブラッシュアップ。63°のヘッドアングルはそのままに、リアセンターを418mmと2mm短縮。更にフレーム重量は2,590gと前作からなんと400gの軽量化を果たしたという。

フレーム全体にメッキ処理を施している (c)ダイアテック

BB下には肉抜き穴を設置 (c)ダイアテック
各チューブの接合部の穴も大きめに確保される (c)ダイアテック



更に、日本の高温多湿な夏においてもフレームを錆から守るために、フレーム全体にメッキ処理を施しているというのも大きな特徴だ。一旦ベースとしてメッキ処理を施した上に、パウダーコート塗装を2層重ねるという手の込んだペイントが施されている。

更にフレーム内部に水が溜まらないように大きな水抜き穴を造作したり、チューブの継ぎ目の穴を大きく取ることで軽くかつ、風通しを良くしたり、更には鉄とステンレスといった異素材を用いないことで腐食を防ぎつつ、最終工程ではフレーム内部に防錆剤を塗布し隙の無い錆対策を施しているという。

アンオーソライズド 33rpm (c)ダイアテック

このように、様々なこだわりが詰め込まれている新型の33rpmだが、他にも多くの工夫がされているという。それらについては、Diatech Journalで随時情報が更新されていくとのことなので、気になる方はチェックしておこう。

フロントサスペンションの適正トラベル量は160mm。ラインアップされるサイズは615mm / 630mm / 660mm / 675mm(水平トップ長)。付属品はオリジナルシートクランプとリアアクスル。価格は169,400円(税抜)。初回販売数は60本を予定している。



アンオーソライズド 33rpm
サイズ (水平トップ): 615mm / 630mm / 660mm / 675mm
ヘッドアングル:63度(前後29”、Fストローク160mm)
リアセンター:418mm(全サイズ)
シートチューブ:410mm(全サイズ)
推奨Fストローク:160mm(±10mm)
シートポスト系:30.9mm
フレーム重量:2,590g(630mm)※前作より-400g
付属:シートクランプ・リアアクスル
価格:169,400円(税抜)

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