2023/06/09(金) - 15:42
5月27日(土)に栃木県栃木市藤岡町のわたらせサイクルパークで「わたらせクリテリウム第1戦」がQNリーグのシリーズ第2戦と併催された。Qリーグは根本香織(Team 一匹狼)、Nリーグは落合隼がリーダージャージを獲得している。主催者からのレポートで紹介する。
5月27日(土)、栃木県栃木市藤岡町の藤岡渡良瀬運動公園内わたらせサイクルパークにおいて「わたらせクリテリウム第1戦」が開催されリーグのシリーズ第2戦がおこなわれた。
今大会は宇都宮ブリッツェン主催で昨年からシリーズ開催がスタートした、完全クローズの「わたらせサイクルパーク」1周回=約1.1kmを走るクリテリウムレース。2023-2024シーズン初開催となる今大会は、事前に走行コース路面に応援メッセージを書けたり、弊リーグ主催のスクール企画「スキルアップ!ロードレーススクール」を併催と、新たなイベントも実施。朝から穏やかな天候に恵まれた会場では出店ブースもあり賑わい、宇都宮ブリッツェンからのゲストライダーとして、小坂光と中村魁斗の登場もあり各クラスともレースが盛り上がった。
午前9時30分から開始となったレースと並行するかたちで、周回コースの内側を利用してQNリーグ主催の「スキルアップ!ロードレーススクール」も開講。自転車に乗る準備が完了してからでもできる準備運動から始め、ロードレースならではの2列走行でUターンをおこないながら集団走行の注意したいポイントを指導。
さらにロードレースでよく見られる「ボトル渡し」のコツを指導しながら、補給する側とされる側の2組に分かれて何度もスムーズに渡せるように練習。暑くなる季節に向けての補給のポイントも伝授し、最後は⻑いロードレースでみられる「集団で走行しながら、1本のボトルを隣で走る選手へ次々と手渡しする動き」も練習した。
昨今、日本国内のハイレベルなロードレースになると、補給などのチームサポートのために「アテンダント資格」が必要となっている。補給の練習は、アテンダント資格の取得やサポートスタッフを目指したり、どのようなサポートをしているか知りたい人のために学ぶ良い機会になるだけでなく、レース本番でサポートをスムーズに選手が受けられるコツも学べると考えている。
このスクールは休憩を挟みながら約2時間で実施。春から夏ぐらいの時期にかけてはロードレースに関するスクールを実施し、秋から冬にかけてはシクロクロスに関するスクールを実施する企画で、今後も広い年齢層とさまざまな自転車歴の方々に向けた、きめの細かい対応ができるスクールを続けたい。
レースは男子の各カテゴリーや、宇都宮ブリッツェンのゲストライダーが先頭を残り1周回まで35km/h未満にコントロールしたなかでのレーススタートとなる、クリテリウム経験が少なくレースに自信がない選手もチャレンジしやすい「クリテリウム MAX35」など、わたらせクリテリウムならではのクラスを午前中に開催。その後、続いてキッズと女子ビギナー、午前の部の表彰式と進み、気温が上がって汗ばむなか、いよいよQNリーグ対象クラスのエスポワール各レースがスタートとなった。
先ずはNリーグの中学生男子(N)と女子(NW)対象のエスポワール。こちらは各クラスが、Cは学4と5年生の男女、Bは小学6年生と中学1年、Aが中学2・3年生と細かく分かれており、Nリーグ
では中学1年生が対象の「エスポワール B」、そして中学2・3年生が対象の「エスポワール A」の2つに分かれるため、それぞれレース完走者にリーグポイントを付与することにした。これにより、わたらせクリテリウムでは、中学1年のNリーグ登録選手にとってポイント獲得のチャンスとなるのだ。 ]
そんなチャンスとなるエスポワールBは午後1時50分にスタート。最初の1周回はゲストライダーが先導してニュートラルで走行。その後、一回スタートラインで全員ストップして仕切り直してからスタートとするのは、わたらせクリテリウムならではの安全対策。そのスタートライン前方に位置取っていたのは、前回「しもふさクリテリウム 5月」開幕戦の鮮烈なNリーグ戦デビューで中学生女子・NW ポイントリーダーを獲得した小田島 寛奈(#1-PRIMERA-)で、初めてバトルマリンジャージを着てレースに臨んだ。
全6周回のレースは22名でのリアルスタート後、12名ほどが先行し集団となって後続との差をつける。その集団の中には NWポイントリーダーの小田島の姿も。残り3周回で12名の先行集団から柬理日楠詩(フィッツ)、そしてNリーグの渡邉公太(ブラウブリッツエン U15)の2名が飛び出し、その動きを追う形で集団は5名にまで人数を減らす。そのまま柬理と渡邉の2名でゴールまで逃げ切り、ゴールスプリント。これを制したのが渡邉! 最後のゴール前、直線を上手くリードし、見事にスプリントを制した。そして、この2名を追っていた5名の集団は、最後2名にまで人数を減らしていたが、その中に小田島が生き残り、最後のゴールで先着。男子選手に混ざって3位入賞を決めた。
優勝した渡邉は「最初から積極的に動いてみた。2人になったときに相手の動きを良く見てスプリントした」と落ち着いたコメント、さらに特別ゲストの2004年アテネ五輪代表・田代 恭崇氏からも「大人顔負けの素晴らしいゴールスプリントでワクワクした!」と褒められて、とてもうれしそう。そんな彼は、今レースでリーグの最高ポイント28Pを稼ぎ出し、一気にNリーグランキング」2位に浮上した。
3位入賞し、中学生女子・NWポイントリーダーの防衛に成功した小田島は EXLUB 賞 Nリーグ・NW(中学生女子)リーダー授与式で「途中で(先行する)集団の人数が減っている最中に、カーブが曲がり切れなくて芝地に突っ込んでしまった。でも落車しないで済んだので、何とか追いかけて集団に復帰できてよかった」と安堵の表情。「これからも思い切った走りで勝ちたいし、ジャージを守りたい」と意気込みをコメントした。
その次にスタートとなったのはエスポワールA。こちらもニュートラル走行の後に再びスタートラインに選手が整列。その最前列にはリーグ開幕戦「しもふさクリテリウム 5月」の中学生クラスを制し、新ポイントリーダーとなった落合隼がバトルマリンジャージ姿で控える。
そのなか午後2時15分、19名で全8周回のレースがスタート。前回の開幕戦が冷たい豪雨、から今日は朝からの好天に加えて暑くなったコンディションのなか、立ち上がりからスピードの速いレース展開に。そのためカーブのコントロールが難しい状況となり、2周回目が終了する時点で先頭集団は8名までに絞られ、このなかにはリーダー落合の姿もある。
その後、周回を重ねるごとに先頭集団と後続集団とのタイム差が開いていき、残り3周回となったタイミングで、積極的な走りが光るNリーグ登録の井上湧心(Team BFY Racing)が集団から飛び出す。その後をすかさず追いかけたのが落合、そして小林兼太朗(COW GUMMA)ら3名。
そして、残り1周回で先頭集団が5名に再びまとまった状態で最終周回へ。ゴール前の最終コーナーを立ち上がって、落合、井上、そして日野 篤人(NOVA RACING TEAM)3名となったスプリントは、落合が制してレース優勝とともにポイントリーダー防衛も果たした。
最後に女子スポーツが午後2時50分にスタート。開幕戦でポイントリーダーとなった小田恵利花(フィッツ)はDNSであったものの、昨年のリーグシリーズ戦でクリテリウムなどにおいて好成績をあげポイントリーダーとなった実績のある根本香織(Team 一匹狼)や、Qリーグ初代・2 代目の2年連続で総合ポイントリーダーだった廣瀬博子(サイタマサイクルプロジェクト)もスタートラインに並んだ。
全6周回で競われたレースは、スタートまもなくして市村愛(SweetHomeEdoGawa/セマス新松⼾)が単独で飛び出し、2周目まで逃げていたが、その状態を黙って見ていなかったのが廣瀬。市村を捕らえてから、先頭を引き続けるかたちで周回を重ねる。
そんな2名を追いかけるのがQリーグ登録の根本、そしてチームメイトの蒲原琴音(Team 一匹狼)。この展開のままゴールまで持ち込まれ、追う市村との絶妙な距離感で逃げ続けた廣瀬が優勝、根本が3位入賞となり、約1年ぶりのQリーグポイントリーダー獲得となった。
久しぶりにアメジストジャージを獲得した根本は、アスリチューン賞Qリーグ(高校生以上女子)リーダー授与式で「2代目リーダーだった廣瀬さんの背中を追いかけたが捕まえられなかった。でも廣瀬選手や私の走りを通じて、もっと若い女子選手達がリーグにチャレンジしてくれるように引き続き頑張ります!次の「そでがうら」では120分エンデューロが対象レースになるので、しっかりと走ってリーダージャージをこの後も守りたいです!」と力強くコメントしてくれた。
この後のシリーズ戦は、7月9日の「そでがうらサマーサイクルロードフェスタ」まで間が開く。その間には、全日本選手権ロードレースやJBCFレースなど大きな大会が開催されるが、私たちQリーグとNリーグはレース初挑戦から全日本選手権やJBCFなどのトップクラスに至るまでを繋ぐ階段のような存在になりたいと考えている。
リーグのシリーズ戦となっている対象レースの数々は、自分の可能性を試しながらコツコツと上を目指す選手たちのステップアップとなるように、大会主催者やスタッフが女子やジュニアの現況を考えて設定している。
今後も、このような理解ある大会と連携し情報を交換しながらリーグ登録選手の今後のため、女子とジュニアの人口を増やしていきたい。そして、Qリーグ・Nリーグのポイントリーダーの証・アメジストジャージとバトルマリンジャージを巡る熱い戦いにご注目いただきたい。同時に「スキルアップ!スクール」活動を通して、自転車を気軽に乗りこなせるよう安全に走行するための指導も継続したい。
この後の第3戦は、7月9日(日)に千葉県袖ケ浦市・袖ヶ浦フォレストレースウェイ開催の「そでがうらサマーサイクルロードフェスタ」。こちらは6月25日まで参加募集をおこなっています!
https://summer-sodegaura.powertag.jp/
さらに第4戦は、7月17日(月・祝)は福島県田村市・あぶくま洞で開催の「福島復興サイクルロードレースシリーズ:あぶくま洞ヒルクライム」となります。こちらはリーグ初の「Qリーグのみ対象シリーズ」です。さらに 7月16日開催の JBCF 石川ロードレースに参戦した選手は無料招待となります。
https://tour-de-fukushima.jp/abukuma/
ほかQリーグ全15戦、Nリーグ全13戦で、シリーズ戦を予定しております。
http://www.jbrain.or.jp/q-n-league/race-profile.html
Qリーグ・Nリーグの登録はこちらから。各対象レース開催日の3日前まで登録完了すればポイントランキングに反映。今後も女子とジュニアが活躍するリーグにご声援のほどよろしくお願いします!
https://moshicom.com/83733/
photo:宇都宮ブリッツェン、QN リーグ事務局
text:須藤むつみ(QN リーグ事務局)
5月27日(土)、栃木県栃木市藤岡町の藤岡渡良瀬運動公園内わたらせサイクルパークにおいて「わたらせクリテリウム第1戦」が開催されリーグのシリーズ第2戦がおこなわれた。
今大会は宇都宮ブリッツェン主催で昨年からシリーズ開催がスタートした、完全クローズの「わたらせサイクルパーク」1周回=約1.1kmを走るクリテリウムレース。2023-2024シーズン初開催となる今大会は、事前に走行コース路面に応援メッセージを書けたり、弊リーグ主催のスクール企画「スキルアップ!ロードレーススクール」を併催と、新たなイベントも実施。朝から穏やかな天候に恵まれた会場では出店ブースもあり賑わい、宇都宮ブリッツェンからのゲストライダーとして、小坂光と中村魁斗の登場もあり各クラスともレースが盛り上がった。
午前9時30分から開始となったレースと並行するかたちで、周回コースの内側を利用してQNリーグ主催の「スキルアップ!ロードレーススクール」も開講。自転車に乗る準備が完了してからでもできる準備運動から始め、ロードレースならではの2列走行でUターンをおこないながら集団走行の注意したいポイントを指導。
さらにロードレースでよく見られる「ボトル渡し」のコツを指導しながら、補給する側とされる側の2組に分かれて何度もスムーズに渡せるように練習。暑くなる季節に向けての補給のポイントも伝授し、最後は⻑いロードレースでみられる「集団で走行しながら、1本のボトルを隣で走る選手へ次々と手渡しする動き」も練習した。
昨今、日本国内のハイレベルなロードレースになると、補給などのチームサポートのために「アテンダント資格」が必要となっている。補給の練習は、アテンダント資格の取得やサポートスタッフを目指したり、どのようなサポートをしているか知りたい人のために学ぶ良い機会になるだけでなく、レース本番でサポートをスムーズに選手が受けられるコツも学べると考えている。
このスクールは休憩を挟みながら約2時間で実施。春から夏ぐらいの時期にかけてはロードレースに関するスクールを実施し、秋から冬にかけてはシクロクロスに関するスクールを実施する企画で、今後も広い年齢層とさまざまな自転車歴の方々に向けた、きめの細かい対応ができるスクールを続けたい。
レースは男子の各カテゴリーや、宇都宮ブリッツェンのゲストライダーが先頭を残り1周回まで35km/h未満にコントロールしたなかでのレーススタートとなる、クリテリウム経験が少なくレースに自信がない選手もチャレンジしやすい「クリテリウム MAX35」など、わたらせクリテリウムならではのクラスを午前中に開催。その後、続いてキッズと女子ビギナー、午前の部の表彰式と進み、気温が上がって汗ばむなか、いよいよQNリーグ対象クラスのエスポワール各レースがスタートとなった。
先ずはNリーグの中学生男子(N)と女子(NW)対象のエスポワール。こちらは各クラスが、Cは学4と5年生の男女、Bは小学6年生と中学1年、Aが中学2・3年生と細かく分かれており、Nリーグ
では中学1年生が対象の「エスポワール B」、そして中学2・3年生が対象の「エスポワール A」の2つに分かれるため、それぞれレース完走者にリーグポイントを付与することにした。これにより、わたらせクリテリウムでは、中学1年のNリーグ登録選手にとってポイント獲得のチャンスとなるのだ。 ]
そんなチャンスとなるエスポワールBは午後1時50分にスタート。最初の1周回はゲストライダーが先導してニュートラルで走行。その後、一回スタートラインで全員ストップして仕切り直してからスタートとするのは、わたらせクリテリウムならではの安全対策。そのスタートライン前方に位置取っていたのは、前回「しもふさクリテリウム 5月」開幕戦の鮮烈なNリーグ戦デビューで中学生女子・NW ポイントリーダーを獲得した小田島 寛奈(#1-PRIMERA-)で、初めてバトルマリンジャージを着てレースに臨んだ。
全6周回のレースは22名でのリアルスタート後、12名ほどが先行し集団となって後続との差をつける。その集団の中には NWポイントリーダーの小田島の姿も。残り3周回で12名の先行集団から柬理日楠詩(フィッツ)、そしてNリーグの渡邉公太(ブラウブリッツエン U15)の2名が飛び出し、その動きを追う形で集団は5名にまで人数を減らす。そのまま柬理と渡邉の2名でゴールまで逃げ切り、ゴールスプリント。これを制したのが渡邉! 最後のゴール前、直線を上手くリードし、見事にスプリントを制した。そして、この2名を追っていた5名の集団は、最後2名にまで人数を減らしていたが、その中に小田島が生き残り、最後のゴールで先着。男子選手に混ざって3位入賞を決めた。
優勝した渡邉は「最初から積極的に動いてみた。2人になったときに相手の動きを良く見てスプリントした」と落ち着いたコメント、さらに特別ゲストの2004年アテネ五輪代表・田代 恭崇氏からも「大人顔負けの素晴らしいゴールスプリントでワクワクした!」と褒められて、とてもうれしそう。そんな彼は、今レースでリーグの最高ポイント28Pを稼ぎ出し、一気にNリーグランキング」2位に浮上した。
3位入賞し、中学生女子・NWポイントリーダーの防衛に成功した小田島は EXLUB 賞 Nリーグ・NW(中学生女子)リーダー授与式で「途中で(先行する)集団の人数が減っている最中に、カーブが曲がり切れなくて芝地に突っ込んでしまった。でも落車しないで済んだので、何とか追いかけて集団に復帰できてよかった」と安堵の表情。「これからも思い切った走りで勝ちたいし、ジャージを守りたい」と意気込みをコメントした。
その次にスタートとなったのはエスポワールA。こちらもニュートラル走行の後に再びスタートラインに選手が整列。その最前列にはリーグ開幕戦「しもふさクリテリウム 5月」の中学生クラスを制し、新ポイントリーダーとなった落合隼がバトルマリンジャージ姿で控える。
そのなか午後2時15分、19名で全8周回のレースがスタート。前回の開幕戦が冷たい豪雨、から今日は朝からの好天に加えて暑くなったコンディションのなか、立ち上がりからスピードの速いレース展開に。そのためカーブのコントロールが難しい状況となり、2周回目が終了する時点で先頭集団は8名までに絞られ、このなかにはリーダー落合の姿もある。
その後、周回を重ねるごとに先頭集団と後続集団とのタイム差が開いていき、残り3周回となったタイミングで、積極的な走りが光るNリーグ登録の井上湧心(Team BFY Racing)が集団から飛び出す。その後をすかさず追いかけたのが落合、そして小林兼太朗(COW GUMMA)ら3名。
そして、残り1周回で先頭集団が5名に再びまとまった状態で最終周回へ。ゴール前の最終コーナーを立ち上がって、落合、井上、そして日野 篤人(NOVA RACING TEAM)3名となったスプリントは、落合が制してレース優勝とともにポイントリーダー防衛も果たした。
最後に女子スポーツが午後2時50分にスタート。開幕戦でポイントリーダーとなった小田恵利花(フィッツ)はDNSであったものの、昨年のリーグシリーズ戦でクリテリウムなどにおいて好成績をあげポイントリーダーとなった実績のある根本香織(Team 一匹狼)や、Qリーグ初代・2 代目の2年連続で総合ポイントリーダーだった廣瀬博子(サイタマサイクルプロジェクト)もスタートラインに並んだ。
全6周回で競われたレースは、スタートまもなくして市村愛(SweetHomeEdoGawa/セマス新松⼾)が単独で飛び出し、2周目まで逃げていたが、その状態を黙って見ていなかったのが廣瀬。市村を捕らえてから、先頭を引き続けるかたちで周回を重ねる。
そんな2名を追いかけるのがQリーグ登録の根本、そしてチームメイトの蒲原琴音(Team 一匹狼)。この展開のままゴールまで持ち込まれ、追う市村との絶妙な距離感で逃げ続けた廣瀬が優勝、根本が3位入賞となり、約1年ぶりのQリーグポイントリーダー獲得となった。
久しぶりにアメジストジャージを獲得した根本は、アスリチューン賞Qリーグ(高校生以上女子)リーダー授与式で「2代目リーダーだった廣瀬さんの背中を追いかけたが捕まえられなかった。でも廣瀬選手や私の走りを通じて、もっと若い女子選手達がリーグにチャレンジしてくれるように引き続き頑張ります!次の「そでがうら」では120分エンデューロが対象レースになるので、しっかりと走ってリーダージャージをこの後も守りたいです!」と力強くコメントしてくれた。
この後のシリーズ戦は、7月9日の「そでがうらサマーサイクルロードフェスタ」まで間が開く。その間には、全日本選手権ロードレースやJBCFレースなど大きな大会が開催されるが、私たちQリーグとNリーグはレース初挑戦から全日本選手権やJBCFなどのトップクラスに至るまでを繋ぐ階段のような存在になりたいと考えている。
リーグのシリーズ戦となっている対象レースの数々は、自分の可能性を試しながらコツコツと上を目指す選手たちのステップアップとなるように、大会主催者やスタッフが女子やジュニアの現況を考えて設定している。
今後も、このような理解ある大会と連携し情報を交換しながらリーグ登録選手の今後のため、女子とジュニアの人口を増やしていきたい。そして、Qリーグ・Nリーグのポイントリーダーの証・アメジストジャージとバトルマリンジャージを巡る熱い戦いにご注目いただきたい。同時に「スキルアップ!スクール」活動を通して、自転車を気軽に乗りこなせるよう安全に走行するための指導も継続したい。
この後の第3戦は、7月9日(日)に千葉県袖ケ浦市・袖ヶ浦フォレストレースウェイ開催の「そでがうらサマーサイクルロードフェスタ」。こちらは6月25日まで参加募集をおこなっています!
https://summer-sodegaura.powertag.jp/
さらに第4戦は、7月17日(月・祝)は福島県田村市・あぶくま洞で開催の「福島復興サイクルロードレースシリーズ:あぶくま洞ヒルクライム」となります。こちらはリーグ初の「Qリーグのみ対象シリーズ」です。さらに 7月16日開催の JBCF 石川ロードレースに参戦した選手は無料招待となります。
https://tour-de-fukushima.jp/abukuma/
ほかQリーグ全15戦、Nリーグ全13戦で、シリーズ戦を予定しております。
http://www.jbrain.or.jp/q-n-league/race-profile.html
Qリーグ・Nリーグの登録はこちらから。各対象レース開催日の3日前まで登録完了すればポイントランキングに反映。今後も女子とジュニアが活躍するリーグにご声援のほどよろしくお願いします!
https://moshicom.com/83733/
photo:宇都宮ブリッツェン、QN リーグ事務局
text:須藤むつみ(QN リーグ事務局)
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